緑単EDHカードレビュー『イクサラン:失われし洞窟』
6年弱ぶりに帰ってきたイクサラン。塩と揶揄された前作とは打って変わり、パワーカードが目白押しだ。
各カードレビュー
コズミュームの合流点
お久しぶりの合流点。洞窟限定とはいえ、5マナ1枚で土地を3枚伸ばせるカードは貴重。残念ながら今回はプレイアブルな洞窟がそう多くないが、門のように今後も増えていくことに期待したい。
一往一来
緑の《アズカンタの探索》といった趣のカード。
やや悠長ながら安定したアド源なので、そういったレンジを見据えているか、積極的に探検をするデッキであれば十分に候補になりそう。
壊滅的な介入
《リスティックの研究》や《一つの指輪》に対処しつつ、クリーチャーのサイズアップができる。
置物に対する追放除去としてはマナコストが高いので、サイズアップにも価値を見出せるデッキであれば採用を検討できる。
好奇心旺盛なアルティサウルス
恐竜限定の《沿岸の海賊行為》。今回で大量に恐竜が収録されて、統率者戦でも恐竜デッキの構築の幅が広がっている。元々攻撃を通しやすい種族ということもあって、かなり使い勝手が良さそうだ。
好戦的な槌頭
殴るたびに脳震盪をおこして麻痺するナイスデザイン。殴った時点でカウンターが乗るので、《西の樹の木霊》を誘発させることができる。
暴走暴君、ガルタ
こういうのでいいんだよこういうので!
8/12/12という優秀なスタッツに加えて、ド派手な誘発持ち。この手のデカブツ山盛りのデッキではぜひ検討したい1枚。
もちろん統率者に据えても楽しそう。大量展開しつつ、本体は2パンチで1人を沈められるのは申し分ないスペック。
最深の成長、オヘル・カスレム
こういうのでいいんだよこういうので!!(2枚目)
踏み倒しをしつつ土地も伸ばしてくれるため、それ以降の展開が非常に安定する。そして踏み倒しはダメージ分のマナ総量以下かと思いきや、特に制限なし。強い。
ギラ木は1→3→5の動きが重要になるデッキなので即採用。
災厄の末裔
5マナ15点クロック+置物3枚破壊というド派手なスペック。
回避能力やトランプルがないのがネックだが、無尽+5/5というスタッツがあれば気にする必要はなさそう。
翡翠光の洞窟探検家
単体で見るとまあ悪くないスペック。どちらかと言えば「緑単でハルクコンボを決めるためのマスターピース」として一部界隈で注目されている。……ほんまか?
統率者は《飢餓のドミヌス、ゾパンドレル》。デッキ内にはコンボパーツ以外のエルフ・エレメンタルが入っていないのが前提。
ゾパンドレルで《変幻の大男》をサクる
《ドライアドの東屋》《歩行バリスタ》《老練な探検者》《翡翠光の洞窟探検家》《クウィリーオン・レインジャー》《復活した精霊信者、ニッサ》をサーチ
ニッサが1回誘発(G)
ゾパンドレルで東屋とベテランをサクる
森を2枚サーチしてニッサが2回誘発(GGG森森)
ニッサの解決時にライブラリの《野生の魂、アシャヤ》がハンドに
アシャヤキャスト
ゾパンドレルを起こしながらクウィリーオン+アシャヤ+ニッサで無限マナ
洞窟探検家をクウィリーオンで手札に戻す
X=無限で洞窟探検家をキャスト
墓地に落ちた《永久の証人》の永遠を起動
バリスタを回収
バリスタをX=無限でキャスト
……ほんまか?
なお本コンボルートは飲酒鯖の雑談で発見された。非常に活発にさまざまなレベルの卓が立っている他、このような雑談も盛り上がっている。興味のある人はぜひ参加して一緒に遊んで欲しい。
鉤爪の激戦
どんどん強くなっていく格闘除去。とうとう余剰ダメージ分の踏み倒しがついてきた。
ソーサリーなのはネックだが、スタッツに優れた統率者ではかなり上位の候補になるだろう。
髑髏胞子の結節点
追放除去以外では打点が減らなくなるため、打点で圧をかけていくようなデッキであれば優秀な1枚。《ファイレクシアン・ドレッドノート》あたりと組み合わせても楽しい。
ギラ木でも2マナで唱えられる8マナのカードとしてほんのり注目。《グレートヘンジ》で十分と言われればそれはそう。
うろつく玉座
クリーチャータイプを指定するためややクセがあるが、強力な1枚。
統率者の誘発型能力を活かすデッキや、クリーチャータイプをそろえているデッキでは大いに活躍してくれそう。
ギラ木では木霊の誘発を増やす……と見せかけて、エレメンタルを増やした方が強そう。
内なる太陽、チミル
こういうのでいいんだよこういうので!!!(3回目)
緑単ではインスタントタイミングでの着地や踏み倒しがしづらいのがネック。コピーされるとゲームが終わる可能性もあるので、出すタイミングも難しい。
とはいえやはり強力な1枚。ギラ木では適当なクリーチャーからの誘発で踏み倒せるので、ぜひ使ってみたい。
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