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ドリルや穴埋め問題、選択式問題は不公平ーーならば、学習者中心の教育ではどう生徒を「評価」する?

前回は、教育の国際的な傾向に、伝統的な教師中心のアプローチから生徒中心のアプローチへの移行があること。

さらにドリルやマークシートなどの学習方法がなぜ問題なのかを論じた論文を紹介しました。

Buskirk-Cohen, A. and Duncan, T. (2011). Exploring learner-centered assessment: a cross-disciplinary approach, International Journal of Teaching and Learning in Higher Education, 23 (2), 246-259.   https://files.eric.ed.gov/fulltext/EJ946150.pdf.  

Schreurs, J., & Dumbraveanu, R. (2014). A shift from teacher centered to learner centered approach. International Journal of Engineering Pedagogy (iJEP),4(3), 36. doi:10.3991/ijep.v4i3.3395. Retrieved from https://online-journals.org/index.php/i-jep/article/view/3395/3192

伝統的な教室では、教師がインプットし、「教えた内容を生徒が どの程度学習・再現できたか」という観点から評価します。

多くの場合テストは、「暗記学習を測定するもの」でした。しかし、この暗記学習には意味がないのではないか、と言われ始めています。

では、生徒中心主義の学校では、どう生徒を評価するのでしょうか? 
こちらにも色々な課題があります。完璧な教育はないのです。

長文ですのでお時間あるときに!

構成主義(生徒中心主義)ではどう生徒を評価するのか?

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