野本響子@文筆家&編集者・在マレーシア

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社会からはみ出した人に、東南アジア発の生き方・教育・ビジネス情報をマガジンでほぼ毎日発信中。最新刊は「東南アジア式『まぁいっか』で楽に生きる本」(文藝春秋)「子どもが教育を選ぶ時代へ」(集英社)。「日本人は『やめる練習』がたりてない」(集英社)

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こんにちは。 妊娠した頃、当時尊敬していた上司に「育児書は一冊だけにしておけよ」とアドバイスをもらいました。 そこで私は友人が勧めてくれた「定本・育児の百科」と…

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大学院のコアコースがあと残り2科目になりました

ようやく大学院のコアコースの終わりが見えてきました。 相変わらず亀のような歩みですが、今日は最近、どんなことをやっているかを書いてみます。 9つの必須科目のうち…

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本日は短いコラムというか、近況報告です。 義父母の家が空き家になり、夫の母の介護の手続き上、仕方なく住み始めて1年。 この間、本当にいろいろありました。 一戸建…

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あんまり、「人を神格化」しないほうがいいと思う

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親の実家どうする? 海外住みだった我が家、4つの選択肢を全部考えた話

40代、50代あたりの人と話していると良く出てくるのが、親が住まなくなった後の家をどうする? という問題です。 家は放置しておくとあっという間に荒れるーーとよく言い…

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私たちは、少しだけはみ出している

私たちは、少しだけはみ出している

このnote, 最近は「少しだけマジョリティからはみ出した人の逃げ場」なのかなって思うようになりました。

今日は2021年の所信表明です。

育児雑誌が苦手でした子どもがまだいなかった頃、「子ども産むのってどんな感じだろう」と思って、育児雑誌を手に取ったんです。


カラフルなキャラクターがたくさんいて、
ハートや星マークがついてて、
「じぃじやばぁば」みたいな赤ちゃん言葉が出てきます。

でで

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「自分探し」にはかならず他者が必要になる、その理由

「自分探し」にはかならず他者が必要になる、その理由

「自分が何を好きかわからない」「会社を辞めてからどうしていいかわからない」と悩んでいる人がいます。
中には、答えを延々に自分の中に求めている人がいます。

実は、一人ぼっちで、ぐるぐる考えていると、答えは見つからないことがあるんだよねぇ。

特に今の仕事が嫌すぎて、「ああいやだ、どこか他へ行きたい」となるとけっこう色々間違えてしまうんです。

自分のことだけずっとみてても、自分のことはわかんないん

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自分で考えてるようで、実は他人の思考に支配されている人たち

自分で考えてるようで、実は他人の思考に支配されている人たち

今日は本音を吐露させてください。

日本で子育て中の悩みを聞いていると、「周りがやっていることを見て、不安になる」とおっしゃる方があまりにも多く。

特に東京の子供の中学受験、お稽古事。

「周りがみんな塾に行っていて、なんだかモヤモヤするんです」
「うちの子だけ遅れるんじゃないかと思って」

人間はある程度集団で行動するのには意味があると思うのです。
それから、本人が望むのなら受験も良いと思いま

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日本人は「ダントツで細かい」と言われるその理由を言語化してみる

日本人は「ダントツで細かい」と言われるその理由を言語化してみる

人種でステレオタイプわけしてはいけないと思いつつも、面白かったツイート。

・マレー人:優良テナント率高いが、低予算は滞納しがち。
・中華系マレーシア人:属性よければ基本優良テナント。
・インド系マレーシア人:揉めた記憶しかない・・
・インド人:主張強め。後出して交渉しがち
・中国人:当たり外れが激しい(外れた場合はだいたい夜逃げ)
・韓国人:基本的に優良テナント。保証金返金で揉める率高め。
・欧

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教育における「カリキュラム」とは、教育目的によって変わるもの

教育における「カリキュラム」とは、教育目的によって変わるもの

大学院で「カリキュラム」について学んでいます。

先日は、皆さんにカリキュラムの「定義」について聞きましたが、調べてみると、その定義は全く一定ではないのです。

実にさまざまな解釈があることを学びました。

私は長年「学校で教えるべきことのリスト」であると考えていました。
が、それは随分と古い考え方のようです。

本日は大学院で学んだLearner-Centered Initiatives (LC

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「プロの素人」がすご過ぎてプロが困っている件

「プロの素人」がすご過ぎてプロが困っている件

最近、我が家はガーデニングを始めました。

「最近は、お客さんの方がインターネットで詳しくなっちゃって大変なんです」
とある庭師の方がこぼしていました。

などなど、「工程の一部分だけ」を頼まれることが増えてるんだそうです。

昨年の雑草との戦いから、一戸建てに住むからには、なんかしらやらねばならん、ということで。

最初はイヤイヤやってたわけです。
ところが。

色々調べていくと、YouTube

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バイデンさんの「ゼノフォビア」発言についての考察

バイデンさんの「ゼノフォビア」発言についての考察

バイデンさんが日本を「ゼノフォビア(外国人恐怖症みたいな意味かなぁ……)」と言って炎上していましたね。

言葉はきついけど、ほんとのことだよねぇ、と私を含む多くの日本人がわかっているのでは?

バイデンさんのような要人だけではなく、外国人が他国を批判するのは、ものすごく難しいんですよね。

外国人から見た日本の姿を認識するのが難しい点外国人が他国を批判する難しさには2つあって。

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誰かの、何かのせいにして生きるのを、そろそろやめてみる

誰かの、何かのせいにして生きるのを、そろそろやめてみる

日本に帰国していろんな人と話して気づいたこと。

それは「不幸に陥っている」理由として、「運の悪さ」を語る人があまりに多いことです。

こんな感じのナラティブをスラスラと話す人々が多いんだな。

きっと確かにその通りで、運のいい悪いは実際にあると思うんですよ。特に最初の家族はもうどうにもならない。

しかし、発展途上国で比較的格差の大きなマレーシアよりも、豊かな日本の方に運の悪い話が溢れすぎていて

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アメリカの子どもの成績は世界の最低水準。なのに、経済が好調なのはなぜか

アメリカの子どもの成績は世界の最低水準。なのに、経済が好調なのはなぜか

以前、そろそろ私たちも「誰かに雇われないと死ぬ」という考えを変換する時期かもと書きました。

では今後はどんな教育が必要でしょうか。

今回も、またこの本から学んでみます。

アメリカの子どもの成績は世界の最低水準。しかし米国経済が好調なのはなぜかこんな話が出てきます。

この疑問、本稿でも何度も取り上げてきましたが、日本の教育は確かにOECDの到達率では常に上位です。

しかしそれなのに、なぜ3

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「バカにされずに育つ」環境がなぜ重要なのか

「バカにされずに育つ」環境がなぜ重要なのか

ある専業主婦の知人。
「ブランクはあるけど、そろそろ働きたい」というのです。

「今は人手不足だし、飲食でも販売でもよりどりみどりでは」と言ったら、
「(一流企業に勤めている)夫にバカにされるから、きちんとした企業の正社員がいいのです」と。

そんなわけで、なかなか就職活動がうまくいかない。
ブランクのある人を正社員でいきなり雇うのは、企業側もリスクがあるから、まあそうだよね、と思うのですが。

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どうやらほとんどのことに再現性がない。うまくいったのは「たまたま」いい場所にいたからかも

どうやらほとんどのことに再現性がない。うまくいったのは「たまたま」いい場所にいたからかも

最近、老害という言葉をあっちこっちで聞くようになりました。

団塊世代が豊かに過ごせたのは、個人の努力や能力ではなく、「たまたま」いい時期に生まれたから、という言説です。
日本が80年代にうまく行ったのも、「たまたま」歴史の巡り合わせで運が回ってきたとも言える。

そういえば、私がパソコン雑誌にいたときは日本の家電メーカーが元気で「緻密な半導体は日本が得意なんだな」と思い込んでたけど、今台湾、中国

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育児書は一冊にしておいた方が良い理由(育児情報多すぎ問題)

育児書は一冊にしておいた方が良い理由(育児情報多すぎ問題)

こんにちは。

妊娠した頃、当時尊敬していた上司に「育児書は一冊だけにしておけよ」とアドバイスをもらいました。

そこで私は友人が勧めてくれた「定本・育児の百科」と言う古い本を購入し、それ以外は基本見ないことにしました。

たまひよなどの育児雑誌も読んでません。私は雑誌編集者でしたが、雑誌って基本的にいうことが一貫しないのです。雑誌は外から見ると1つに見えますが、実は編集者もライターも流動しており

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大学院のコアコースがあと残り2科目になりました

大学院のコアコースがあと残り2科目になりました

ようやく大学院のコアコースの終わりが見えてきました。

相変わらず亀のような歩みですが、今日は最近、どんなことをやっているかを書いてみます。

9つの必須科目のうち7つの単位が終了私が学んでいるUniversity of the Peopleは、米国のオンライン大学です。私はここで、大学院生として、2022年11月から学んでいます。ちょうど1年半ほど経ったところです。

1学期に1つしか講義を取っ

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偶然に従って生きてたら、晴耕雨読の生活になった

偶然に従って生きてたら、晴耕雨読の生活になった

本日は短いコラムというか、近況報告です。

義父母の家が空き家になり、夫の母の介護の手続き上、仕方なく住み始めて1年。

この間、本当にいろいろありました。

一戸建てに住んだら、庭をやらねばならない件住んでまずやったのは、大規模な片付けです。

何ヶ月もかけて片付けに専念し、ゴミ捨て場を往復。一軒家はゴミが捨てられる日が決まっているため、毎日、ゴミのパンフレットを熟読。
大量にあった荷物を捨てま

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あんまり、「人を神格化」しないほうがいいと思う

あんまり、「人を神格化」しないほうがいいと思う

本日は短いコラムです。

日本のメディアを見ていて、かなり気になること。

それは、才能のある人が現れると、ものすごい勢いで持ち上げる傾向です。
持ち物から交友関係から何もかもを調べ上げて、絶賛一色です。

まるで完璧な人間が存在しているかのようです。

なのに、大体において、時間がたって、多少の綻び(本当に些細なことだったり)が見えてくると、一斉に叩き出すんです。

オセロがパーっと黒になるみた

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親の実家どうする? 海外住みだった我が家、4つの選択肢を全部考えた話

親の実家どうする? 海外住みだった我が家、4つの選択肢を全部考えた話

40代、50代あたりの人と話していると良く出てくるのが、親が住まなくなった後の家をどうする? という問題です。

家は放置しておくとあっという間に荒れるーーとよく言います。
そして親の不調は突然やってきたりするので、実家をどうするか? の判断も割とすぐにしなくてはなりません。

親の空き家をどうするか。一般的には以下の4つが考えられます。

1)空き家にしておいて、時々管理する
2)賃貸に出す

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