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[点差以上の試合内容]第2節 京都サンガvs 湘南ベルマーレ


試合情報


展開的には互角ではあったが、決定機は湘南の方が多かった。

マッチサマリ

▼前半

▼入り
スタメンは前節同様の4-3-3。
ハイプレスを引く京都に対して、湘南がルキアン、鈴木章斗を中心にサイズが小さいサイドに流れて裏を積極的に狙っている部分をどう対処するかであった。
点には繋がらないかったものの、危ないシーンは数しれずと作られており、今後の課題となりそうだ。

▼15分失点 湘南ベルマーレ1-0京都サンガ
いつものサンガの失点パターンと同様コーナーキックのセカンドボールを田中聡に拾われてミドルをお見舞いされている。
去年から引き続いている課題に対してどう対処しているのか?バイタルエリア内でのボール回収は、サンガの明確な弱点である事を露呈している。
相手チームからすると、身長とフィジカルに強みがあるサンガに対してセカンドボールに人数をかけて、これからも攻めてくるだろう。
正直、ディフェンス陣中心に成長が見られていない現在のサンガに何を期待するべきなのかと思わされる展開であった。

▼19分追いつく 湘南ベルマーレ1-1京都サンガ
豊川の得点のシーンについては、たまたま縦パスが通って、タイミングを外したシュートがキーパーの富井が弾けずゴールとなったが、今年のテーマである「再現性」は果たしてあるのか?疑問に感じるシーンであった。

▼28分 マルコ・トゥーリオから原の決定機
サイドに流れたマルコ・トゥーリオの個人技から原へのタイミングを外したクロスがアイデア満載で是非決めて欲しかったシーンであったが、中に入ってくる選手が増えれば、ST的な立ち位置でマルコ・トゥーリオが生きてきそうな予感がした希望の光であった。
こぼれ球に押し込めれば1点だったので、あそこに安齋がいれば…

▼後半

▼46分 (京都サンガ)マルコテューリオ→山崎凌吾 交代
変える必要があったのか?前節も同様、選手交代には一定の疑問が残る。
原と山崎のプレースタイル的にターゲットが2人居ても、そのセカンドを拾える選手がいないと機能しない。STやシャドーという観点で言うと、原→山崎にするべきだったのではないか?
一方マルコは、開幕から安定している様に見えるし今後も期待が持てるプレーぶりだった。是非フルタイムで見てみたいものだ。

▼55分 (湘南ベルマーレ)平岡大陽のミドル
失点のシーン同様またバイタルでのミドル。
もちろん鈴木章斗の落としが見事だったのは事実だが、川崎、金子、武田の誰かがカバーにいけないものか?とても気になるプレーだった。
外せばOKではなく、失点に直結する位置でフリーにさせている事実を重く考えてほしい

▼61分 (京都サンガ)福田→宮本 鈴木→佐藤 交代
こちらも変える必要があったのか?鈴木冬一に関しては攻撃の起点となり、個人技で剥がせてもいた様に見えた。この交代からサイドのクロスの質が下がり、流れが少しずつ湘南に流れていった。
鈴木自身も交代の際には少し不服そうな表情を浮かべていた事も印象的だ。

▼81分失点 湘南ベルマーレ2-1京都サンガ
またもセットプレーからの失点となった。
高さでは分がある京都に対してニアでフリックしたボールがそのまま鈴木章斗の目の前に来たボールをそのまま流し込み湘南が勝ち越し。
よく考えてみてほしい。あまりにもセットプレーからの失点パターンが多すぎないか?勿体ない失点が多すぎる且つ時間帯も悪すぎる。失点してから平賀と安齋を入れても時間が無いし、メッセージ性が薄すぎると思う。
そもそもセットプレーにしない守備からもう一度見直してほしい。

▼総評

史上最強とは程遠い昨年から見せている負ける時に共通している終盤に失点し、そのまま負けるサンガであった。
ベンチワークの乱れから自分たちから流れを渡している様に見えてしまったのが本音であり、特に両サイドバックを61分に変えてから攻撃がより単調になってしまった、実際に宮本のクロスは尽く相手ディフェンス陣に弾き返されており、今後の起用法は悩ましい所だ。
展開的にも点差以上のものがあり、湘南の様な似たスタイルのチームに勝ち点を拾っていかないと、史上最強には程遠い状態なのでは無いだろうか。
次節磐田に4-5と敗戦しているアウェイで川崎フロンターレだが、昨年見せた京都劇場を再現し次こそは今シーズン初勝利を見届けたい所。
ポイントは開幕2戦3発のFWエリソンと京都キラーMFマルシーニョだろう。
昨年3-2とリードしていた終盤にマルシーニョのスピードを止めきれず福田がPKを献上している事もあり、サイドの攻防は見ごたえがありそうだ。

Point

①アピアタウィアと麻田のCBコンビは大丈夫か?

ハイプレスを引いているが、スピードが無い麻田のサイドを徹底的に狙われていた。前半23分の鈴木章斗のフリーのシュート&前半29分の鈴木章斗からルキアンの決定機は湘南の戦略がバチッとハマっていた。
武田と金子もカバーに行こうとしても限界はあると思う。個人的には4-3-2-1や3-4-3の様な可変フォーメーションでハイプレスのカバーが行きやすい形を取るべきだと思う。
アピについては調子の波こそあるが、圧倒的な身体能力を生かした守備は魅力的だ。だが、プレーが軽い所が随所に見えるので、危なっかしい部分は否めない。

②3トップが機能出来ていない。

選手のパフォーマンスが悪い訳ではなく、中盤がなくロングボールを中心としたサンガのサッカーだとどうしても、3トップに良い形でボールが入らない事が多い。
見ている側としても、崩して点に繋げるシーンや展開があまりにも少なく、サイドからのクロスに豊川か原が合わせる事が多い為、もう少し中央から崩す or パスワークで相手を剥がしてチャンスに繋げていきたい所だ。
京都のFWの場合は守備の献身性も求められるので、山崎のように点を取る以外の部分を評価される事は理解出来るが、あくまでFWである以上得点に拘っていきたいとファンとしては思う・・
また、今日の場合は、原にボールが収まらないとかなり厳しい展開になっていたので、選手に求める役割を明確にさせてあげてほしい所だ。

③ベンチワークへの不信感

全体的に交代の使い方とベンチ入りのメンバーの意図が汲み取れない。
前と後ろの選手だけ入れ替えても中盤が疲弊していると効果は成さないし、相手からするとよりブロックを敷きやすい状態になる。
谷内田、平戸、松田、鈴木義宜など実力者はいるはずだし、福岡以外のCMFとDMFをベンチ入りに置かずして、金子、武田、川崎の交代は誰になるのかと・・
川崎と武田のカバーエリアがあまりにも広く、さすがに後半バテてきた時に交代させてあげて欲しいと思ってしまう。
選手はよくやっていると思うが、采配に疑問が残り続ける限りまた残留争いに巻き込まれるのでは無いだろうか。


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