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あなたのSOURCE+|インターン企画の座談会レポート

こんにちは!KYOTOGRAPHIEインターンの いくみ です。
今回は、4/22(月) に開催したイベント「あなたのSOURCE+」のレポートをお届けします。

これは、今年のKYOTOGRAPHIEのテーマである「SOURCE」という言葉をもとに、KYOTOGRAPHIEのスタッフのSOURCEを語り合う座談会です。

開催場所は、KYOTOGTAPHIEのフェスティバルオフィス。加えて、Zoomでのオンラインのハイブリッド開催とし、対面では計10人、オンラインでは最終的に6人の方が参加してくださいました。

あなたのSOURCE+ とは

内容は、参加者のルーツや育ってきた環境、今は何に興味があって何をしているのか、これからどんな人になっていきたいのか など。

参加者 1人1人の経験や思考に触れ、人と人が向き合うための会となりました。

このレポートでは、対面参加者それぞれのSOURCEを簡単にまとめます。


1人1人の魅力を発信したい|いくみん(インターン)

今回のイベントの企画者でもある私は大学4年生で、絶賛就活中です。今の私は、人間1人1人のコアな部分を知り、それを世の中に発信したいと強く思っています。

人の生きることができる時間には限りがあり、よって経験できることにも限りがある。そこも含め、人生は儚くて愛おしいなと感じます。せっかくたくさんの人が存在するこの世に生まれてこれたのだから、人同士で人生観や経験をシェアしてみるおもしろさを享受しようと思いつきました。

「他人のルーツや考えを知ることは、他人の人生を疑似体験することにも少し似ていて、人生のヒントになり得る。それは自分の人生を豊かにすることに繋がるのではないか。」こんな思いを持ちつつ、そのような仕事に携われそうな出版業界を目指して日々奮闘しております。

したいことはやりきった|ツジノさん(サポートスタッフ)

まだお若いはずなのに、今は隠居をしているというツジノさん。事情があり両親に家にいてくれと言われてからは、若い頃に勤めていた会社を辞め、さまざまなところでボランティアというかたちで社会貢献をされながら過ごされています。KYOTOGRAPHIEをはじめ、京都モダン建築祭や交通安全活動推進委員会などの活動にも参加しているそう。

「これからはどんなことをしたいか、死ぬまでにしたいことは何か」という質問には「やりたいことはやりきってるんちゃうかな。」と回答。会場で 「すごい!」という声があがる一方、それでも何かを引き出したくて「俳優とかは?」と唐突な投げかけをしたところ、「学生時代にアマチュアの映画作品にはエキストラとして出た。」とこれまでの話の内容からは予想もできない答えが返ってきました。本当にいろいろやってる〜!と驚く参加者たち。まだまだ引き出しが多そうです。

「こういうボランティアって楽しいし、いつまでも楽しいことしたいねん。」と微笑むツジノさんがとても印象的でした。

人にあらわれる地域性への興味|オカダさん(サポートスタッフ)

名古屋出身で、就職を機に京都にきたというオカダさん。京都で人の輪を広げたいと思い、KYOTOGRAPHIEを含め様々なコミュニティに参加してみているようです。

他のコミュニティにも参加してみて、関西圏の人と繋がることでオカダさんが発見したことは、関西の中でも県民性が異なるということでした。

「例えば、大阪の人は間口が広い。しかし、そこから深く付き合うにはもう1枚扉があるイメージ。逆に京都の人は間口は狭いけど、その扉を開いてしまえば仲良くなりやすい感じがするんです。」と話すオカダさんに対して、「たしかに、わかるかも。」と声が上がりました。

人の性格などにあらわれる地域性におもしろみを感じているオカダさん。今後は、これまでに過ごしたことのない東北やその他の地域で過ごしてみて、それぞれの地域性を楽しみたいそうです。

情報設計とデザインの楽しさ|ひぐっちゃん(インターン)

KYOTOGRAPHIEのインターンをしながら、転職活動中のひぐっちゃん。
前の会社では広告やWebのデザインをしていました。

「デザインという分野は、一部のセンスのある芸大生がやるものというイメージがあったのですが、私は芸大出身でもないし、 デザインやアートなどともほとんど縁がなかったんです。でも、前の職場でプレゼンテーションの資料や営業用の資料などを作成するうちに、情報を整理して組み立て、人に伝えることの面白さというものに気づきました。そして、今はUIデザインに興味があります。」と話してくれました。

芸大出身ではないという点について「それでも、意外とデザインやアート関係の仕事はできるよね。」という話があがりました。「我々は何をする際も"上手か下手か"という視点での教育が染み付いていて、ついついルーツやセンスに囚われたり、特別な人だけができる仕事だと捉えててしまいがちだけど、どんなルーツであれやろうと思えばなんでもできる。」という参加者たちの言葉が印象に残っています。

もともとグローバル系の学部に所属していたこともあり、海外に関心が高いというひぐっちゃん。今後は、様々なバックグラウンドを持つ人と働いてみたいとも思っているようです。趣味の旅行では、いつかインドに行くのが夢だと語ってくれました。

唯一無二の音楽をやり続ける|松尾さん(サブリーダー)

今年の3月に音楽系の大学を卒業した松尾さん。
映画音楽の作曲家になりたいという想いを持って大学に入学しましたが、周りの才能ある人たちを前にして心が折れたと言います。

そんなとき、先生から「君の書く曲は独特で、君にしか書けない曲があるから、オリジナリティを大切にその路線で頑張っていきなさい。」と言われたとのこと。「じゃあもう、尖り散らかすしかないかと思い奇抜な曲ばかり書くようになった。」とにこやかに笑う松尾さん。

そんな松尾さんは、他の作家やアーティストともコラボレーションして、唯一無二の作品をつくりたいとのことです。

「僕が知らないだけで、面白いことをやってる人はいっぱいいると思う。そういう人たちと繋がり、さらに面白いものをつくりたいなと思い、いろんな人と知り合いたくてKYOTOGRAPHIEに参加しました。」と、参加理由も交えて話してくれました。

“書くこと” との関わり方|ヨシダさん(サポートスタッフ)

人の心のイマジネーションでつくられるフィクションが好きだというヨシダさん。自身もフィクションとノンフィクションの間のような文章を書きますが、最近は心境の変化があり、文章が書けなくなってきているようです。

「私はずっと自分のために文章を書いてたというか、寂しかったって言ったらちょっと違うんですけど、1人だったから書くしかないという気持ちで文章を書いていたみたいなんです。それが、ここ1年ぐらいでいろんな人と関わるようになり、いろんな話をするようにもなり、今までのように頭にぶわっと言葉が溢れることがなくなってきました。そして、今の私には必死に文章を書く必要がなくなったんだなって思っている状態です。」と穏やかに話すヨシダさん。

「人生に様々なシーズンがあって、その時々で自分を優しく見つめ直しているんだね。」という参加者からの声もあり、なんだかあたたかい気持ちになりました。

文章を書く必要がなくなったと思いつつ、書くことが好きなのは変わらないというヨシダさんは、出会った人や好きな人について書いてみるなど、これまでとは違う関わり方で文章を書いていきたいと思っているそうです。

写真と生きる|味岡さん(インターン)

KYOTOGRAPHIEのインターンをしながら写真制作をしている味岡さんは、写真を撮るときの姿勢について話してくれました。

味岡さんは、自分が傷ついているときや誰かを羨んでいるときにしか写真を撮れなくて、幸せでいっぱいなときはまったく写真を撮らなかったと言います。そこで、幸せな状態で写真を撮るにはどうしたらいいかを考え、「もう1人の自分」をつくることにしたそうです。

「もう1人の自分はめっちゃ写真がうまくて、絶対に勝てないんです。どんな時でもこいつは写真を撮ってる。表現のこともいっぱい考えて、人のこともいっぱい考えているんです。だから、こいつに勝つためにはどうしたらいいかっていうのを模索しながら制作することで、いつでも写真と向き合えるようにしてるんです。」と静かに語る味岡さん。

「負のパワーが自分の原動力になる」という点に共感する人がいたり、人のマイナス面に惹かれるという意見がでたりと、ネガティブな要素であっても、それが強いエネルギーになり得ることを実感しました。

また、「幸せて満たされていると、制作活動は止まる。」という、ヨシダさんとの話の共通点は意外な発見でした。

これからの組織運営|オザキさん(サポートスタッフ)

52歳のときに勤めていた会社を辞め、自身で法人を立ち上げ、今は粘着ラベルの技術コンサル業をしているオザキさん。国内外のどこを見ても取り扱っていないようなニッチな業界での仕事をされているそうです。

「仕事の他にも、神戸の小学校関連の地域ボランティアに参加し、組織運営を手伝っています。そこでの運営の仕組みは、 平成世代が30年間積み上げてきた時代に則さないやり方がずっと続いてる状態です。ついには行政からその運営方法を見直しをしてくれと言われて…」と話すオザキさん。

「他のコミュニティではどのようなやり方が採用され、それに対してスタッフからはどんな意見が出ているのかを知りたいと思い、KYOTOGRAPHIEに参加しました。」と続けて話してくださいました。

ボランティアの組織運営だけでなく、自身の会社経営の参考にもしたいとのことで、KYOTOGRAPHIEには、様々な理由や目標を持った人たちが参加しているのだと実感しました。

アジア建築への興味|イブンちゃん(インターン)

大学院で建築学を専攻しているインターンのイブンちゃん。中国からの留学生です。
学校ではアジアの建築史を中心に、建築を通した人同士のコミュニケーションや、まちづくりについて勉強しているそうです。

他の参加者から、今は日本に来てくれているけど他の国にも行ったり興味があったりするのか、という質問が投げられ、「シンガポールとマレーシアとタイの建築に興味がある。」と教えてくれました。

そんな話から、日本人の海外に対するフットワークの重さの話に繋がりました。島国だったり国内での生活に不便が少なかったりと、様々な理由により日本人はあまり海外に行かないことで知られていますが、異文化交流をすることでそのことをより感じます。

今のイブンちゃんは、もっと日本の人とコミュニケーションをとりたいと思っているそうなので、KYOTOGRAPHIEの活動を通してたくさんの人と繋がってもらいたいなと思います。


まとめ

今回「あなたのSOUECE+」を開催したことで、知らない職業について知れたり、自分とは違う視点で話を聞けたりして、とても充実した時間を過ごせました。

新しい繋がりができたのはもちろんですが、これまで一緒に活動していた人からも初めて聞く話があり、既にあった繋がりも深まったように感じます。

イベント開催後、今回の参加者がKYOTOGRAPHIEの展示会場で再会したり、連絡を取り合ったりしているとの話も聞きました。これを機に長期的な繋がりを生むことができたと思うと大変嬉しいです。

人と繋がりたいと思っている人や自分のフィールドを広げたいと思っている人は、都合が合えば今後のイベントに参加してみてください!
きっと、ここにしかない素敵な出会いがありますよー!

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