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そうだ 紫式部ゆかりの地を、めぐってみよう

故あって京都市役所ホームページを閲覧していると、「源氏物語ゆかりの地 スタンプラリーと説明板について」という面白げな文言を見つけました。

紫式部を主人公としたドラマが放送されているので、それにかこつけて京都市をアピールしているようです。
どうやらかなり力を入れているようでして、それらゆかりの地を紹介する「京都遺産めぐりアプリ」というものを提供されています。
このアプリを使って、源氏物語ゆかりの地をめぐってみましょう!

京都遺産めぐりアプリ

紫式部に限らず、京都の名所や観光スポットなどを紹介してくださるアプリです。

コース機能

あるテーマに沿って名所やお寺などの紹介や、GPSやARを利用してその地までガイドしてくださる機能です。
「応仁の乱 ゆかりの地めぐり」というコースでは、応仁の乱が勃発した戦場、足利将軍の邸宅などのポイントを紹介いただけます。
今回は「源氏物語ゆかりの社寺をめぐる」コースを利用します。

今回はこのコースを選択

このアプリに従って、
・雲林院
・晴明神社
・廬山寺
・梨木神社
・法成寺
をめぐります。

京都遺産めぐりアプリルート紹介
どういうルートが良いかを教えていただけます

雲林院(うんりんいん/うりんいん)

コース最初のスポットです。

雲林院
この境内に紫式部が住んでいたのではないと思う

元々は、紫野院という淳和天皇の離宮でした。
のちに官寺となった際に、雲林院という名前になったようです。
十一面千住観世音菩薩をご本尊とされてます。清水寺と同じですね。
源氏物語との関係は、
・雲林院の境内には、「紫式部産湯の井戸」がある
・紫式部が晩年住んでたと言われる
ということだそうです。

現在の雲林院は上の画像で境内のほとんどが見られる広さなのですが、以前は大きく、北大路通を隔てた大徳寺も雲林院の境内にありました。
その大徳寺にある真珠庵(しんじゅあん)に、「紫式部産湯の井戸」があります。
真珠庵は特別なときにだけ公開されているそうです。

晴明神社(せいめいじんじゃ)

安倍晴明を祀った神社です。
源氏物語との関係は、
・紫式部を庇護した藤原道長が、安倍晴明と親交があったから
になりますね。
ちょっとこじつけのような・・・

鳥居には神社名ではなく晴明桔梗(せいめいききょう)。かっこいい。

自動車が入れそうにない境内なので、自動車のお祓いはできるのかしらと社務所でたずねました。
隣りにあるコインパーキングに停めて、そこでお祓いをされるとか。
ちょっとどんな風景か見てみたい。
我が家ではそろそろ車を買おうとしているので、お祓いはここでお願いしましょう。

廬山寺(ろさんじ)

正確な寺号は「廬山天台講寺(ろざんてんだいこうじ)」になります。
元々は別のところに創建されましたが、豊臣秀吉の京都大改造の頃に今の場所へ移転しました。

廬山寺
紫式部が住んでたことをアピールする看板有り

源氏物語との関係は、
・廬山寺の境内に、紫式部が住んでいた邸宅があった
・源氏物語がここで執筆された
のようです。
本堂の前には、「源氏庭」があります。

源氏庭前紫式部歌碑
源氏庭前の紫式部の歌碑

梨木神社(なしのきじんじゃ)

三条実万(さんじょうさねつむ=幕末の公卿)を祀った神社です。

梨木神社
空が青いなぁ

源氏物語との関係は、
・ 光源氏が花散里(はなちるさと)に会いに出かけた場所だったと言われる地
のようです。梨木神社との直接の関係はなさそうです。

法成寺(ほうじょうじ)跡

コース最終スポットです。
源氏物語との関係は、
・紫式部を庇護した藤原道長により創建された寺院
とのことです。

法成寺跡
隣の壁に隠れて、見つからんのよ

藤原道長が全盛期に建てた大きなお寺だったようですが、全焼して今は石碑だけが残っています。
学校の敷地にひっそりとあるものだから、通り過ぎて近くをウロウロしてました。

コースクリア

「源氏物語ゆかりの社寺をめぐる」コースで紹介するポイントを全てめぐったので、コースクリアとなりました。

京都遺産めぐりアプリスタンプ帳
到達した地のスタンプがもらえる
京都遺産めぐりアプリコースクリア
これで、源氏物語マスターと名乗っても良いでしょう。いや良くない。

約5kmのウォーキングでした。

One more thing

紫式部墓所

紫式部のお墓が、道中にありました。
アプリが示すルートからは、少しだけ離れています。

紫式部墓所
この奥にあるので、お墓は直接見えない

横には小野篁(おののたかむら)のお墓もあります。
小野篁は、夜は閻魔大王の裁判の補佐をしていたという伝説があります。
紫式部は源氏物語で人々を惑わしたので地獄に落とされそうだからと、小野篁が閻魔大王に取り入って助けてもらうよう、源氏物語ファンがお墓を隣に持ってきたと言われてます。

And one more thing

鶴屋吉信

220年前にオープンした京菓子屋です。

鶴屋吉信
名物「柚餅」と書かれた看板がしぶい

3代目が考案した「柚餅」は、昭和天皇の「柚餅お買い上げ」があったそうです。柚餅は今でもお店でお買い求めできます(案件こないかな)。

和菓子職人が、眼の前で生菓子を作っていただけるカウンターもあります。

鶴屋吉信菓遊茶屋
眼の前で、本物の職人が作ってくださるんですよ

この生菓子は、茶室でいただきました。

鶴屋吉信茶室
お庭を前にいただきましょう

京都駅からの行き方

雲林院までは、京都市バス205乗車が一番良いです。途中金閣寺があるので、乗客は多いです。
金閣寺を通り過ぎて数分の「大徳寺前」で下車すれば、雲林院まですぐ近くになります。

雲林院からは、晴明神社→廬山寺→梨木神社→法成寺と行けば良いでしょう。
地図上では梨木神社は廬山寺より北にありますが、入り口が南にあります。今出川通から向かう場合は、廬山寺から先に行くことになります。

地図
通りの名前をおぼえれば迷わない

雲林院から晴明神社の途中で、鶴屋吉信へ寄るとちょうどよい休憩になりまっせ。


以上、京都ノートでした。ほな。


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