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【Vol.3】転職エージェントとの付き合い方『 事前準備』編

いくらでも情報がとれる時代。だけどあまりにも間違った情報・偏った情報が多い。正しく偏りがない情報は面白みがない、けどそんな面白みない情報を伝えていきたいと思います。転職エージェントとの付き合い方Vol.3の今回は『事前準備』編をお届けします。

今回が転職エージェントとお付き合いする前段階のラストとなります。

転職エージェントと話す前に準備をすること、知っておいてほしい情報、そして転職活動中に巻き起こる感情の乱高下などなど

是非読んでいただきたい内容となってますので、今回も最後まで是非読んでください。

前回の記事を読んでない方は先に読んだうえで、戻ってきてください。



自己紹介

約10年のエージェント歴があります。詳細は以下の通りですので是非ご確認ください。

面談前に準備すべきこと

①自己分析・自己理解の言語化

Vol.1でも記載をしていますが、転職エージェントは自己理解のお手伝いをしてくれる存在ではありません。先ず最初にあなた自身でやることです。

<言語化してほしい項目>
・Can(出来ること、強み)
・Want(やりたいこと)
・やらないこと(やりたくないこと)

ただ非常に難しいのも事実です。
難しい場合は求人紹介をしない、キャリアコンサルタント・キャリアコーチにお手伝いしてもらうというのも1つの手段ではあります。
もちろん私横田への問い合わせいただければ全力でサポートしますので、必要あればご相談ください。


②履歴書・職務経歴書(レジュメ)の作成

レジュメの作成前でも転職エージェントと面談は可能です。作成するのは非常にタフで時間もかかりますが、個人的に作成することを強くお奨めします。特に転職するかどうか迷っている方こそ作成してみてください。

<作成するメリット>
・自己理解の向上
これまでの成果や成功体験を文章化することにより、自己の成長や努力の振り返りが出来て、自己の強みが浮かび上がってきます。

・転職エージェントにFBをもらえる
面談時に転職エージェントよりレジュメのFBをもらえるので最終的な時間効率もいいです。

・早期応募が可能に
転職活動『第一志望を最初に受けるな』のウソ・ホントでも記載をしたように、早い応募と内定率は相関があります。希望している求人を逃さない為にもれレジュメ作成は必須です。

③就労規則を確認する

あなたが在籍している会社の就労規則を確認をしてみてください。
民法では「退職の2週間前に退職の告知を行えば問題なく退職できる」と定められているのに対して、就業規則では「1ヶ月前告知」が必要となっているケースがほとんどです。(私の知る限り最長は6ヶ月という会社もありました)
もちろん民法の方が効力は強いので就労規則をやぶり2週間で退職しても罰せられることは、ほぼないのですが、このように就業規則は公のルールとは異なることがあります。
※2週間ルールも細かい注意点はあるので、気になる方は各自しらべてみてください。

公のルールとは異なるから守らないでいいとは、正直言えず、転職後も過去の会社とは繋がる方もいるでしょうし、ひょんなことから繋がる可能性もあります。

何が言いたいかというと、辞める際に「喧嘩別れを」をしても何もいいことがないということです。先々のことを考えて出来れば、応援されるかたちで送り出してもらうことがベストです。あきらかに常識を逸しているケースを除き、就労規則をベースに転職活動をプランニングしていくことが望ましいので、事前の確認をお奨めします。

④家族やパートナーへの相談

あなたの意思決定に影響を及ぼすであろう人、特に配偶者やパートナーへは早い段階で相談をすることをお奨めします。
実際転職エージェントをしていて、内定以降に奥さんやパートナーの反対によって転職を泣く泣く辞退する方が多いという事実です。
こういうケース詳しく聞いていくと、「内定先の不安」や「現職との比較」という観点での反対ではなく、「事前に相談なく勝手に決めているという事実」に感情的になって反対していることが多いです。
転職は家族やパートナーの理解がなくては実現しません。早い段階で相談をし、応援をしてもらうということがとても重要になります。

面談前に知っておいてほしいこと

①転職活動中の気持ちの変化

今回伝えたいことの8割くらいがここじゃないかと思うくらい重要なことです。転職活動とは外部から評価をされる貴重な機会です。だからこそ、誰でも受かったら嬉しいし、落ちたら本当に悲しいんです。転職活動とはプラスとマイナスを短期間で行ったり来たりする、感情が忙しい活動です。
でもあなたの一生を決める大事な決断を感情が上下している状況で出来るでしょうか。
だけど僕がこれまで5000人近くの方をみてきた経験上、感情の上下を止めることは難しいと思っています。

じゃあどうすればいいのか。

「どういう時にどのような感情になるのかを知っておく」

ということだと思います。事前に知っていれば、

・今感情高まっているな「そっか1次面接通過後だから当然だよな、もう少し冷静になろう」
・内定もらったけど、すごい不安になっている「そっか、内定後は決断をしなきゃいけないから不安になるよな、不安になるのは当然だけど、冷静に判断しないと」
・内定後は不安になるらしいので、「最終面接前ではあるけど、先に気持ちの整理はしておこう」

と冷静になれるんです。なので転職活動中の気持ちの変化をグラフにしましたので是非参考にしてみてください。

転職活動前:
誰にも相談できず不安。

面談後:
転職エージェントに話を聞いてもらい心が少し晴れやかに、様々な情報や求人も見せてもらい、世界が開けたような気持に。

書類選考期間:
応募の段階で転職活動が本格的に始まる不安、受かるかどうかの不安が押し寄せる。応募後も合否、新着求人、選考結果の遅れなど、感情が細かく上下に揺れる。

1次面接終了時:
希望する企業との面接を終えて安堵。貴重な他社を知れる機会でプラスの感情に動きやすい。

1次面接合格:
これまでの経験が評価され大きくプラスの感情に。

最終面接終了時:
内定まであと少し、期待と不安が交錯する。

内定:
これまでの不安が一気に解消され、嬉しさMAX。

意思決定期間:
これまで追いかける立場から、急に追われる立場になり急に不安が押し寄せる。1週間という短い時間での決断を求められ、焦りと不安に襲われる。

もちろんすべての人とは言わないですが多くの人がこのような感情になっていました。この感情パターンを頭に入れて頂けるだけで、今の感情を冷静に捉えることができたり、次にくる感情を予測することができて、冷静な判断に繋がると思います。

②転職活動にまつまる数字

①では感情について書きましたが、転職活動にまつまる数字を頭にいれていただけることで、グラフのような感情ではなくもう少し平坦な感情コントロールが可能になると思います。

①転職活動期間:
最短で3ヶ月から長いと数年

②書類選考日数:

5日~14日
※2週間を超える場合は、先に進んでいる候補者の結果次第と言った理由の選考保留になっている可能性が高いです。

書類通過確率:
平均15%程度(ただし応募職種で大きく異なる)
専門職種ポジションでその経験者であれば合格確率は50%を超えることも、深い専門性を必要としないポジションは応募も多数となるため通過率は下がる傾向に、詳しくは担当のエージェントに聞いてみてください。

④面接通過確率(平均)
1次面接:約30%
最終面接:約50%
※書類選考同様にポジションで大きく異なる、専門職種の場合は他候補者がいないことも多いので1次面接から80%くらいのこともある。一方で経験より会ってみた人柄を重視するようなポジションの通過率は非常に低くなります。

⑤内定への返事
約1週間
※内定から、約1週間で返事をしないといけないのが一般的です。一部企業では交渉は可能で10日くらいまで伸ばしてくれることはあります、一方で1週間より短い期限の場合は注意が必要です、企業側が必要以上に焦っている求人はろくなことがないですし、もしくは転職エージェント都合で短くしている可能性もありますので1週間より短い場合は交渉しても良いかと思います。
1週間でも短く感じる方も多いとは思いますが、もしあなたが入社をしてくれないと他の候補者を再度探すことにもなりますので、企業としてはこれ以上は待てないということになります。

最後に元エージェントから一言

(是非読んでください、良いこと書いてます)

今回は転職活動前の準備について書きました。
読んでいただいた方の中には、働きながらそんなの無理だよと思われた方もいたのではないでしょうか。

もし思われたのであれば、個人的には転職するタイミングではないと思います。

リスクヘッジのためにも自分の市場価値を知ろうという世の中のムードがあります。そのムードに関して大きく否定はしません。

ただ、このムードを作り出しているのは転職エージェントであったりスカウトサービスの企業であるということです。
つまりは、とてもひどい言い方をすればあなたに登録をしてもらい、私たちの商品になってほしいという想いが裏にはあります。

もちろん転職エージェントやスカウトサービスに登録をすれば一定の市場価値を知ることもできるし、まったく悪いとは言いません。

とは言え転職ってこんなに体力的にも精神的にもタフなんだ、覚悟がいることなんだという事実を受けとめてもらい、しっかりと裏表を理解した上で、転職活動に向き合ってもらえればと思います。

キャリア相談、面接相談などは現状受付もしていますので興味ある人は以下リンクより問い合わせください。(タイミングによりお断りさせていただくこともあること、事前にご了承お願いいたします。)

ではまた。

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