大島匡史朗

振付家です

大島匡史朗

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最近の記事

ダンス辞めたいと思ったことはありますか?

たまにこの質問を受ける。 先日久しぶりにダンスワールドではない、通訳の方とお話していて、尋ねられた。 (※写真は通訳の方じゃなくて、クラシックの演奏と作曲を学んでいる生徒さん) 辞めたい。辞めよう。と考えたことはたくさんある。山ほどある。 ダンサーをやっていると、まず、きつい。素晴らしくきつい。 身体的に解剖学や整体では追いつかないレベルであらゆることをさせられる。 しかも場所が整っているとは限らない。(足首への負担に関しては、地面が変わると全く違うスポーツをしているよう

    • The Place of Us を経て

      文章を始めるにあたって、まず。 ご来場いただいた皆様、応援いただいた皆様に、再度お礼を申し上げます。 たくさんのアイディアと、能動的なエネルギー、超細やかな仕事、そして優しさで制作を共にしてくれたあのラボの皆様。 無茶振りを楽しんでくれて前向きに対応してくださり、何も言っていないのに大島の意図を汲みアイディアまでくださる舞台スタッフの皆様。 たくさんの観劇や作品に携わった経験からフラットに、外からの視点をたくさんくださった悠さん。 1つ渡したら数十倍のアイディアで楽曲を10

      • Solos 終演

        年の瀬まさかのクリスマス。 「Solos」へとご来場いただきました皆様、そして舞台を作り上げたたくさんのスタッフ・関係者・ダンサー、ご来場が叶わずとも応援をいただいた皆様に、心よりお礼申し上げます。 人との繋がり、関係性で出来上がった舞台だったととても感じた公演でした。 昨年コロナ禍で、全ての仕事が一旦キャンセルになり少し悲しかったのですが、産まれた時間を通してやりたかったことができるのでは、と嬉しい気持ちもありました。 ということで、ギリシャ語の勉強を始めたり(

        • 理解できない、ということ

          先日、福岡市文化芸術振興財団主催、ダンスセレクションinアートカフェに出演させていただきました。 どんな作品であったかはさておき、ご感想に「理解できなかった」という言葉をいただきましたので、私なりに思うことを残してみます。 (私の作品を見たことがなく、この文章を読んでいるかもしれない各関係者にまず伝えておきますが、私自身難解な作品というのは基本作っていないつもりです。※主観) 作品を理解できなかった方々へ。 まずはじめに、理解することは不可能です。 言語を用いる

        ダンス辞めたいと思ったことはありますか?

          8月前半戦

          8月前半のイベント達が一旦終了。 このご時世にお仕事いただけるのは本当に、本当に有難い。しかもなんか全部楽しいお仕事なのよ。幸せ。 ということでまずは、横浜での3日間のWSと振付。1日目は大人向けのWSも開催していただきました。 今回は未経験者の方が対象で、まずはコンテンポラリーダンスの説明から始まり、ゆっくり床から動き始めました。 テーマは重力と身体。 どういう風に身体を動かすとどんな感覚が生まれるのかなど、身体の重さを使って探っていただきました。最終的にインプロに繋が

          8月前半戦

          「福岡市 文化・エンターテイメント活動支援事業」と関わって産まれた思考や気付き 【その1】

          やっぱり福岡市の文化・エンターテイメント活動支援事業、大変気持ちがよろしくない。全行程終了したら別のノートにまとめてみます。 いまの感触としては、現状や福岡市でどのような文化的な活動が普段行われているかなどの現場に関するリサーチができていないのに、形だけ他の都市を追った感じがあるのですが、事業名にもともと芸術が含まれていない為、この話は私の業界から見ると、最初から論点自体ずれているのかもなぁと思うようになりました。 となると、福岡市の定義する文化とは何になるのでしょうか。

          「福岡市 文化・エンターテイメント活動支援事業」と関わって産まれた思考や気付き 【その1】