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愛猫が朝起こしてくる真の理由

 昨日は友人がドイツから一時帰国しているので他の友人たちと共に再会し、楽しき夜を過ごした。ハイボールに始まりワイン、日本酒とたらふく飲み、この感じなら朝は寝坊のはずなのに、なぜか6時前に目が覚めてしまった。愛猫も目覚めていたので朝ごはんをあげた。

 最近愛猫は、早朝に彼か私を起こし、朝ごはんをねだる。その起こし方が巧妙で、あの手この手を使ってくる。
 最初によくされたのは襖ガリガリ。その名のとおり襖をガリガリひっかき、音で起こそうとする。朝からたまったものじゃないが、感心するのは音を立てるだけで襖を傷つけないこと。お利口である。

 それでも無視をして起きないようになると、今度は布団から出ている爪先を甘噛みしたり、ベッドフレームに飛び乗って我々の頭をちょんちょんつつくようになった。対抗して布団に潜り、頭を触らせないようにする。しかし、私の髪が布団から出ていると、髪をくちゃくちゃ噛んで起こそうとするのだ。この攻撃には起きざるを得ない。このように、さまざまな戦法で我々を起こしてくる。

 今日は珍しく私が早くに目覚め、さぞ愛猫もご満悦だろう。任務を終え寝室に戻ろうとしたが、眠れる気がしない。どうしたものかと思いリビングでぼーっとしていると、愛猫がセンターテーブルの上にやってきた。頭を撫でると愛猫は横たわってゴロゴロと喉を鳴らし始めた。愛猫が喉を鳴らすのはブラッシングタイムか、ごく稀に自ら甘えたい時。珍しいなと思いながら撫で続けた。

 ああ、そうか。そういうことか。

 愛猫が朝しつこく起こしてくるのは、ごはん欲しさからの行動かと思っていた。しかし、それだけではない。自分だけ起きて寂しいから、彼か私に起きて一緒にいてほしいのか。自分だけ起きているのが寂しくて「ねぇ起きてよぉ、かまってよ〜」と合図していたのか。直感だけど、私の直感は大抵当たるから多分間違いない。

 今まで気づかなくてごめんね。

これを書いている横で甘えてくる愛猫

 さすがに毎朝5時に起きるのはきついけど、たまには早く起きて、こうやって撫でたり、話しかけたり、一緒にゆっくり過ごそうかな。

 ますます愛猫がかわいくて仕方ない。

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