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GW、安直な廃止より本来価値を問い直せ

こんばんなまらステ💛Kyoskéこと厚沢部煮切(あっさぶにるぎり)だべさっ✨

おいおいおい、また極論だなぁ。 

廃止自体は簡単といえば簡単。

昭和の日と憲法記念の日はおいそれと動かせないけど、こどもの日を端午の節句に合わせる必要はどこにもない。むしろ男の子の成長を願う日をこどもの日としてしまったことはジェンダー的にどーかなと思う。

こどもの日は国連勧告に基づくもので廃止はできないけど、それが端午の節句である必要はない。

ましてみどりの日なんてマジでなに❓

ゴールデンウィーク(以下、GW)が生まれたのは1948年の祝日法制定にもとづき1949年に当時の天皇誕生日(現昭和の日)、憲法記念日、こどもの日が近接したこと。

この当時はまだ週休2日制ではなかったし、祝日に挟まれた日も休日という制度もなかったけれど、それでも4月29日から5月5日まで1週間あれば前後も含めて必ずどこかで日曜日が混ざる。

日曜日が4月30日、5月1・2・4日のどこかに入れば1週間のうち過半数の4日休みになるので、それなら残り3日も休んじゃえって人が増えた。

というよりも元は田植えの時期と重なることの方が大きかった。

元々農村部では田植えの時期は2次・3次産業従事者や公務員、子どももそれを手伝うのが当たり前で、学校が休みになる地域も多かった。そーゆー地域の学校は都市部の学校と比較して夏休みを削って田植え・稲刈りに充当することで教育の平等性を確保した。

もちろん田植えの時期は地域によって、品種によってなど微妙に異なりはするけれど、上記のように祝日が重なったことで田植えに合わせるにはお誂え向きの1週間となり、いつしか田植えの方がGWに合わせるようになる。

そして田植えと関係のない都市部でもいつしか飛び石連休を活用して旅行に行くようになり、そーなると企業も普段通り動かなくなるから社会全体が盆暮れ正月と並ぶ第3のヴァケイションモードになっていく。

それに呼応して1973年には祝日と日曜日が重なった場合月曜日が振替休日になるよう祝日法が改正され、更に1985年の法改正で祝日に挟まれた日も国民の休日となった。これは明確に5月4日を狙い撃ちした法改正だけど、敬老の日と秋分の日の巡り合わせによって適用される年も出てきて、こちらもいつしかシルヴァーウィークと呼ばれるようになった。

シルヴァーウィークに関していうと、小学生の時カレンダー見てて何年後かで結構な連休になることに気がつき、友達に言ったら「●●君に対抗してにカレンダー博士になりたいの❓」と笑われてしまった。

●●君というのは頭の中にカレンダーが入っていて、「君の●●歳の誕生日は●曜日」とかすぐ言い当てる特殊能力を持つ子だった。中学以降絡みがないんだけど、今はこの能力を活かした仕事をしているんだろーか。

んで、このときにシルヴァーウィークだったか、プラチナウィークだったか、兎に角そんな名前も発案したんだよね。

まあ、当時から旅行屋に向いていたのかもしれないけど、それよりも広告代理店とかの方が向いてたかもしれない。

1989年初頭に昭和天皇が崩御するも、その年の4月29日はみどりの日という意味不明な日として祝日が続行される。(昭和天皇は生物学の権威ではあるけど)

それは歴代最長の在位を誇り終戦を決断して国を救った昭和天皇を讃えることよりも、GWの社会的意義に逆らえなかったんだよね。そーじゃなきゃ最初から昭和の日にしろってんだよ。

そーなったのは2007年からでみどりの日は5月4日に移された。それにかこつけて環境保護のイヴェントやキャンペーンとかやってたため無くせなくなった感じ。

そしてGWに人が集中して休暇を取ることへの批判もだんだんと生まれていく。

その時期だけ混んだって、普段がガラガラなら観光産業の収益性は上がらない。観光産業従事者のギャラが低いのは繁閑格差のせいでもあるのは間違いない。

でもだからといってGWを廃止せよ、というのはどーかなぁと。

GWが生まれたのは社会的意義があったから。

その本来価値をもう一度見直したうえで適切なマネジメントをした方がいいと考えている。

本来価値とは書いてきたように田植え休み、そして正月とお盆の中間にあってヴァケイションにちょうどいい時期であるということ。

そこで、都道府県単位で本来の田植え時期に平日5日間、公的機関を全部ストップさせる。

また欧米の多くでやっているように、そういう時期は最低賃金を倍にさせる。

これと同じことを稲刈りでもやる。

昭和の日と憲法記念の日は無くしたりずらしたりできないけど、他は別にね。

お盆も元来東京は7月だったりするんだから、東京だけでも公的機関が休みをずらせばインパクトあるでしょ。

これで今よりはだいぶ空くし、観光産業的には繁忙期が広がるし、本来の田植え・稲刈りの時季になればお米も今より美味しくなるだろうからわりかしみんなハッピーじゃないかな。

オーヴァーツーリズムの解消策は地方分権、いや地域主権だということになるのかもしれない。

ところで来年は4月30日から5月2日で休みを取って4月29日から5月6日までの8連休という王道パターンとは別に、5月7日から5月9日に休みを取ると5月3日から11日まで9連休という裏GWができる。

また4月28日に休んで4月26日から29日までの4連休というのもあり、

結構上手いこと分散されるかもしれない。

企業も従業員の休みを分割することで稼働できるのでメリットがあるし、サーヴィス業の人もシフトを組んで休める。

来年のGWを経て、世論は休暇分散に一気に向かう可能性もあるんじゃないかと思う。

それじゃあバイバイなまらステ💛厚沢部煮切でしたっ✨

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