女系家族　モソ族

これは面白いです。中国の少数民族で、女性が家長で結婚もなく、ただ通い婚があるだけみたいです。

「女が働き、男は遊んで暮らす?」中国にある「女性の国」に行ってみた（TBS NEWS DIG Powered by JNN） - Yahoo!ニュース

公認マザコンでもいいわけですね。
「男性は普段自分の母親の家で暮らし、夜だけ女性のもとを訪れる。いわば「通い婚」です。」

「もちろん、家のことを手伝ってもらいたいとき、話がしたいときは昼間でも「夫」は「妻」の家にやってきます。この日も、スズメバチの巣の撤去や家庭菜園の手入れなどを手伝っていました。力仕事は主に男性の仕事だそうです。

子どもが2人いますが、ガータさんの姓を名乗り、ガータさんの家族のもとで育てられています。ショウさんは子育てに責任を負わず、養育費も払いません。

ショウさん
「自分が稼いだお金は、自分の母親の家に入れます。母親の家で一緒に暮らす姉妹の子どもたちのためにお金は使います」

へー。
日本の奈良時代に少し似ています。奈良時代は、女性が家長のことが多いというか、家刀自という役割でした。それに姓も変わりません。夫の姓にはなりません。これは、平安時代、室町時代もそうでした。明治時代になって夫の姓がメインになりました。

女系社会ですと、子供の母親ははっきりしていて、確実に実子に相続されます。（托卵はないということです。）

「確かにこの制度だと嫁姑問題も発生せず、子どもの親権を争うこともない。「婚外子」もいないし、財産でもめることもない。息子も娘も実家に残るので、親が一人になることもない。極めて合理的な制度に見えます。」

「家長を女性が務めることについても「女性の方が細やかで思いやりがあり、家をうまく管理できるから」といい、「自分たちが家長になりたいとは思わない」ときっぱり。「母から娘へと家が受け継がれることで、家が分裂したり、財産が分散することもありません。結果、富が集中し、家が豊かになるのですから、良いやり方だと思います」」

おおー、なるほど。

「モソの男性は誠実です。なぜなら私たちはチベット仏教を信仰しており、道徳的に外れたことをするのは、許されていないからです。漢族の人たちは私たちの習慣を理解できないと言いますが、女系社会は良い習慣であり、尊重すべきだと思います」

なるほど、漢民族はお金があれば、一夫多妻だもんね。

「ショウさん
「なんで怒るの?遊んでても怒らないよ。彼女は何も言わないよ。モソの男は自由で楽しいよ」

なんとも気楽なモソの男たち。時々観光客相手にボートを漕いで稼いだお金は、母親の家にいれ、遊ぶお金は母親からもらうそうです。

一方で、女性も自由です。ガータさんも夜は友達と飲みに行くし、やりたくない時は家事もしない。ご飯も作らない。なので「夫」が遊んでいても気にならないのだそうです。」

ここは、日本の奈良時代や平安時代と違うかなあ。
だって日本人男性、通い婚でもけっこういっぱい働きます。ああ、そういえば、奥さんをたくさん持ちたがるので、通う場所も多いので忙しいですｗｗｗ
お金は、自分の努力で稼ぎます。女性も自分で稼ぎます。父親や兄からは多少、お金をもらうかもです。夫からも多少はもらいますが、普通の養育費は自前です。大きいイベント　成人式とか、そういうときは贈与をもらいます。

「なぜ、世界でも珍しい「女系」の伝統が生まれたのでしょうか。

モソ族の文化を研究している博物館の欧冠葳 副館長は、▼山に囲まれた閉鎖的な環境だったことや、▼農地や資源が乏しく、ほかの民族との争いがなかったことなどから女系の習慣が守られてきたのではないかと指摘します。

「モソ族には、男だからこうすべき、女だからこうすべき、がありません。とても柔軟性がある民族だと思います。子どもを育てる権利と財産を相続する権利を女性が継ぐだけであって、女性がより高い地位にあるということではなく、常に男女は平等なのです」」

漢民族の意見だ。
「■結婚が大変な漢族の男性は「モソ族がうらやましい」

日本と同じように、家父長制がまだまだ根強い中国。漢族の人たちはどう思っているのでしょうか。

漢族の男性
「うらやましいですね。漢族の男性は、結納金とかマンションとか車とか、とにかく結婚にお金がかかります。子育てにも、です。大変な重圧です。ですからモソ族の制度をもっと広げたほうがいいです」

漢族の女性
「男女が平等でとてもいいと思います。男女の調和がとれている。彼らのやり方は先進的で、理想的なものだと思います。嫁姑問題もないし、子どもを奪い合うこともない。学ぶ点が多いと思います」」

ああ、そうですね。
日本も奥さんが旦那さんの家に同居するようになったのは、鎌倉時代です。要するに武士の時代でして、敵から妻子を守るために、同居したのだなあと思います。