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なぜあの国の人々は自己肯定感が高いのか?

1週間お疲れ様です。

今週の間は、
いつもとは違う不規則な形で
記事を投稿させてもらっています。

来週から従来のようにする予定ですので、
ご了承ください。


自己肯定感。

世界各国に比べて、
日本人の自己肯定感が低いことは
話題にされます。

日本人も、
かつての江戸時代は
そこまで自己肯定感が低くなかったと
言われています。

戦後、
経済を発展させるために、
一生懸命身体を動かし、働き、
日本という国を発展させてきた。

その点は、
本当に感謝しかありません。

一方、そうやって、
経済や技術を伸ばしてきた代わりに、
心の部分をどこかに置いてきてしまったのかもしれない。

今回は、
世界各国の事情や働き方を比較しながら、
様々な人間としての暮らしの在り方を
考える記事にしたいと思います。

楽しんで、ご覧いただければ幸いです。



日本の自己肯定感

令和元年、
内閣府が「子ども・若者白書」を公表しました。

その中にあった、
「自己肯定感」に関する
国際比較データ。

他国に比べて、
日本の高校生が、
かなり低い数値であることが
話題になりました。

https://www3.nhk.or.jp/news/special/news_seminar/syukatsu/syukatsu715/

細かい項目ごとに見てみると・・・

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

【私は人並みの能力がある】
=とてもそう思う/まあそう思うの割合

日本・・・55.7%
米国・・・88.5%
中国・・・90.6%
韓国・・・67.8%


【自分はダメな人間だと思うことがある】
=とてもそう思う/まあそう思うの割合

日本・・・72.5%
米国・・・45.1%
中国・・・56.4%
韓国・・・35.2%


【私は自分自身に満足している】
=とてもそう思う/まあそう思うの割合

日本・・・45.8%
米国・・・86%
韓国・・・71.5%
イギリス・・・83.1%
ドイツ・・・80.9%
フランス・・・82.7%
スウェーデン・・・74.5%


【自分は役に立たないと強く感じる】
=とてもそう思う/まあそう思うの割合

日本・・・47.1%
米国・・・46.7%
韓国・・・50.3%
イギリス・・・53.4%
ドイツ・・・20.9%
フランス・・・29.5%
スウェーデン・・・22.7%

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

自分に満足したり、
自分の力を信じたりする国が多い中、

意外にも、

アメリカや韓国、イギリスは、

「自分のことを役に立たない」

と考えている割合が多いことに驚きます。

おそらく、各国の
失業率や経済的な状況、人種、
貧富の差が関係しているのでしょう。

その中でも、
バランスの良さを保っているのが、

ドイツ、
フランス、
スウェーデン。

今回はその中でも
ドイツをピックアップして、
生活や仕事のスタイル、価値観を
掘り下げていきます。


ドイツの自己肯定感が高いワケ

筆者の中で、
ドイツは比較的
日本人に似ている気質があるイメージ。

なぜなら、
真面目に働くし
時間も守るから笑

しかし、そのイメージは
かなりズレていたようです。

「ドイツ人はなぜ『自己肯定感』が高いのか」

という本があります。

その中に記載されているドイツ人の特徴。

主な特徴は以下の通り。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・ノーメイク
・自分軸
・流行を追わない
・子育ても手を抜く
・客と店員は対等
・休みのために働く

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

などなど。

女性がノーメイクで外を出歩く。
流行を追わない。

正直こういった風習は、
世界各国に多く見られる気がします。

カナダに留学したり、
世界の各地を旅したりしたことで、

50~100ヵ国以上の人々と
友達になってきた。
(日本とは友達の定義が違います笑)

その経験に基づく感覚です。

ナイトクラブやパーティーなど、
そういった特定の場ではメイクをしますが、
普段からメイクをしている人
筆者はあまり見かけたことがありません

そして、基本的に自分軸です。

子育ても、ドイツだけではなく、
ベビーシッターなどにお願いをするのは
欧米ではよく聞く話。

では、何が他の国と違うのか。

それは、流行を追わないのに、
経済がある程度上がっている
からかもしれません。

例えば、本の著者が、
コードレスアイロンを購入しようとした話。

ドイツでは、
そのような先端テクノロジーよりも、
今まで通り使い古したものを
とことん使うそう。

結果として、
ワイヤレスが逆に売れず
店頭に置くのをやめてしまったそう。

ドイツ人は、
生粋のミニマリストだと
著者は言っています。

そして、労働時間が、
法律によって厳しく管理されています。

閉店法という法律があり、
日曜日は店を閉めなければならない。

半年のスパンで見たとき、
社員の労働時間が
1日平均8時間を超えた場合は、

管理者が、
約200万円の罰金か、
1年間の禁固刑
になるそうです。

だからこそ、
日曜日は、ゆっくり読書をしたり、
ハイキングに行って自然を楽しむのが
ドイツ人の常。

経済、合理的な左脳部分と、
人間の原始的な感覚を大事にする
右脳部分の両方を、
大事にしていることが伝わってきます。

それでいて、
経済面でも成果を残している。

日本人の1.5倍の生産性をもつというドイツに、
学ぶべきことは多そうです。


なぜがうまくいくイタリア人

今度は、イタリア人についてです。

『最後はなぜかうまくいくイタリア人』

という本があります。

その本の中で、著者は、
イタリア人の特徴を
3つにまとめています。

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

❶予想外の出来事が日常茶飯事
❷慌てず冷静に解決方法を探す
❸何が起ころうと最終的にうまくいく

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

とにかく、

「時間通り」

という言葉が
この国では通用しません

「20時にホームパーティーをする」

と通達すると
誰も20時に集まりません。

20時15分にちょろちょろ。
20時30分に半分ぐらい。
21時にはみんな集まる。

みたいな感じだそうです。

仕事も同じく。

そして、
労働とプライベートが
融合
しているのだそう。

日本で言えば
駄菓子屋のおばあちゃんのように、
子どもに教訓を教えながら、
孫のように可愛がりながら、
商売もする。

そんな雰囲気なのだそうです。

だからこそ、
多少のことも慌てることなく、
ゆっくり冷静に
解決策を一緒に探すことで間に合う。

そして、
最終的には
何とかなってしまう
のだそう。

何とも面白い気質です。

これはイタリア人に限らず、
同じ系統の
スペイン、ポルトガル、南米諸国も、
近い気質なのではないかと感じます。


日本に取り入れるべき文化

その国の気質というものは、
民族の遺伝子/受け継がれてきた文化に、
ある程度関係があるはず。

そして、その国の立地条件や、
歩んできた歴史も関係がある。

だから、欧米の方法を
全て日本に適応することがよいとは
思っていません。

それでも、
筆者が個人的に好きなのは、
ドイツにもあった
店員とお客が対等である文化です。

商売の関係の前に、
一個の人間同士。

やはり、リスペクトし合えないと、
そもそも居心地がよくないのですから、

相手がお客であろうと何だろうと
きっぱり断れる文化
は必要だと思います。

ドイツでは、
顧問を務めている保険業者に連絡すると、

「2週間バケーションだからその後にして」

と平気で返ってくる。

筆者もカナダで、
面白いなと思った体験が何度もあります。

カナダはチップを渡す文化があるので、
レストランで皆でチップを集めて
店員に渡しました。

すると、
チップが少なかったのか
露骨に態度が悪くなり、
グラスも「ドン!」と机に置くような感じに。

すごい人間味があります笑

でも、皆それに対して別に何も思いません
肩をすくめる程度。

(この店員はカナダの中でもオーバーなリアクションでしたが、特に店員に文句を言うわけでもなくスルー)

筆者は、面白くて爆笑でした。

そこまでとは言いませんが、
日本もある程度
態度がよくない店で耐性をつけて、

皆で寛容になる体験をしてみるのも、
いいかもしれません。

ちなみに、
接客態度が悪いことを売りにしている、
サービスもあるようです笑

これは鍛えられますね!

個人的に筆者が好きなのは、
南米の文化で、
応援しているスポーツチームが勝つと
町中パーティーになるというもの。

もちろん、仕事は休み

1日中お祝いし、
お酒をのみ、
歌を歌い、
ダンスをして楽しむと、
南米の友達が教えてくれました笑

ちなみに、カナダでも
毎週色々なパレードが行われていました。

ドイツの閉店法もそうですが、
強制的に休みを取る文化といったものも
できる範囲で日本もやってみていいかもしれませんね。

最近は多少給料が減ろうとも、
週4勤務にするという方を
SNS等でポツポツ見かけるようになってきました。

経済と精神の余裕のバランスを取りながら、
色々な働き方を選べる時代に、
少しずつ、少しずつ
なっていくのかもしれませんね。


まとめ

様々な観点から
「自己肯定感」というものに触れてきましたが、

最も大事なものは、
大人も子どもも

「自立していること」

だと思います。

ドイツでは、先生が、

「なぜ、私が学生の一人ひとりを観察しなければならないの?」

という感じだそうです。
(もちろん全てそうではないと思います)

もちろん、
様子は見ているのですが、
体調管理・自己主張、
そういったものは、

「一人ひとりが主体的に行動し、困ったら自分で相談をしなさい」

ということなのでしょう。

「大人がやってくれるからいいや」

ではなく、

自分に関係することは自分が行動する。
行動の責任は自分でとる。
主張すべきことはきちんと主張する。

その上で、
どうにもならなければ相談する。

まずは、筆者自身が、
自立した大人であることを、
心掛けていきたいと思います。


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