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この目で見た!市内ナンバー1の働き方改革が行われる全プロセス

今週で2月が終わります。

1年の内の6分の1が終了したことになる。

残りの6分の5の中身を如何に高めていけるかが、
2024年の質を規定します。

よき2月の終わり方、
よき3月のスタートを迎えていきたいですね!


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


今週の「お品書き」です🎵

📘今週のLIBRARYのラインナップ📗

(2024.2.26~3.3)

📒→全員最後まで読める記事
📓→メンバー以外は途中まで読める記事

【月曜日】
📒この目で見た!市内ナンバー1の働き方改革が行われる全プロセス
【火曜日】
📓ガソリン注入アクセル全開!子どものやる気を高める5つの方法
【水曜日】
📓《心理①》今週の1冊 from library
📒どうやって自学の力を?そうだ!復習方法自体を授業にしちゃえ!脳科学×復習
【木曜日】
📓・・・それって雑談なの? そうです、これが雑談です/雑談力の正体
【金曜日】
📓文字が粒立って見える文章を書くために/記事の質を高める作法
📒・・・やめて!子どもの文字にきれいさを求めるのは!文字と学力の関係性の真相
【土曜日】
📓質問の仕方であなたの実力が見抜かれている!質問力の高め方
【日曜日】
📒子どもの文章力が激変する!翌日になっても子どもが作文を書いてくる授業

読みたい記事があれば、
是非、LIBRARYにお越しくださいね✨


「働き方改革」。

この言葉もすっかり浸透はしたものの、
それが進んでいるかと言われれば、
個々の職場で是非の声があがるでしょう。

日本の企業で働き方改革を行うのは、
かなりの障壁があると言われていました。

そして、それは、
学校と言う組織も同じ。

学校の仕事は、
そもそも国や市が決めているものなので、
大本を改善してくれなければ、
業務を減らすことはなかなか難しい。

しかし、
そんな中でも働き方改革を進めていた学校はあります。

筆者は、
10年間小学校教員として働いていましたが、
7年目の時に、
2つ目の学校に異動しました。

そして、その2校目の学校が、
市内ナンバー1とも呼ばれるぐらいの、
バリバリの働き方改革を推進している学校
だったのです。

時間外労働が、
月200時間は余裕で超えていた筆者は、
当初、物凄いギャップに苦しみました。

しかし、
250校以上ある市内の小学校の中でも、
5本の指に入るという教務の元で行われた組織変革のプロセスは、非常に勉強になりました。

この記事では、そんな、
実際の学校現場で行われた働き方改革について記していきます。

内容の是非は、
筆者も思うところはありますが、
それでも、1つの働き方改革の形として捉えてもらえればと思います。

楽しんでご覧ください。



働き方改革の全体像

筆者が異動した学校で、
抜本的な働き方改革が行われていたのは、
2018年から。

かなり時代を先駆けて行われていると思います。

次々と変革されていく体制に戸惑いながらも、
全体的に見れば、
職員の働きやすさや満足度が上がっていたことは確かです。

そんな筆者が目にした学校では、
どのような働き方改革が行われたのか。

その改革を先導したリーダーは、
どのように動いていったのか。

そんなことを、
項目ごとに解説できればと思います。

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

❶定時退校日
❷会議の短縮
❸電話対応
❹改革会議
❺リーダーの仕事

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

解説に入る前に、
リーダー(教務)がどんな人だったのかを説明しておきます。

でなければ、
ある種、強権的に映ると思いますので。
(一部強権的なところはありましたが)

その教務は、
一言で言えばアグレッシブ

当時はまだ40代中盤。

異動したての筆者の授業を見た瞬間、

「お前は変わってる!」

と、ドストレートに言ってきた人物。

しかし、
それを面白がっているところがあり、
多様性を認めている人物であるのは間違いなかった。

そして、
仕事は楽しく、
時には厳しくといった態度。

そんな人物が中心となって行っていたということを最初に頭に入れて読んだ方が、内容に集中できるかと思います。

それでは、
内容の解説に入っていきますね。


❶定時退校日

1校目の学校であった定時退校日は、
あってないようなものでした。

しかし、
2校目の学校は違った。

定時退校日は、
定時になってから5分以内に帰らなければならない文化が醸造されていました。

しかも、
個人定時退校日が月2日あり、
学年定時退校日が月1日ある。

定時を過ぎてものんびりしていると、
教務が後ろをつかつかと歩き、

「定時退校日だからあと〇分だからね!」

と明るく声をかけてきます。

それでも仕事をしていると、
何度も何度も声を掛けて、
段々と厳しくなってきます。

その「圧」がすごく、
どの職員も瞬時に帰っていました。

そして、
その時だけ早く帰ればいいというわけではなく、
月の残業時間のトータルを含めてコントロールしなければならない仕組みがつくられていた。

学校全体で平均残業時間目標を決め
各個人でそれを達成するために個人目標を立て、
各月ごとに達成率がパーセンテージで出るという仕組みになっていたのです。

職員の3分の1は、
お子さんの送り迎え、
食事の用意などがあるため、
早く帰りたい。

よって、
全体の目標意識は職員にとっても、
納得しているものだったと思います。

ただ、
その職員の個人目標を達成させようとする執念がすごかったです。

授業のやり方に関しては、
その教務と何度もバトルをし、
筆者は譲りませんでしたが、

残業時間を減らせないのは、
自身が仕事をコントロールできていないのと同じ。

よって、
筆者自身も定時や、
トータルの残業時間を意識して動くようになりました。

(子どものことを分析したり、面白い・新しい授業を考える趣味の領域の仕事は家でもやっていましたが・・・)


❷会議の短縮

会議は30分以内

その大原則は絶対に貫かれていました。

当初は、
やる気のない60代の教員が会議中に寝ていることがあり、

その教務が、

「起きろ!!」

と怒鳴って喝を入れていたときがあったぐらいです。

公務員として税金から給料をもらっているのだから、仕事をしろということでしょう。

会議のやり方については以前に記事にしていますので、ここでは記載しないでおきます。

その上で、
必要最小限の会議だけにするように調整をしました。

最終的に、
「職員会議」以外で生き残った会議は、

・いじめ/問題行動に関する会議
・発達支援/不登校支援に関する会議

の2つ。

どちらも子どもに関することです。

それ以外は、
朝に電子掲示板に担当者が書き込み
それを各自読んで実行するようになっていたり、

簡単な担当者だけのミーティングを行ったりしていました。

朝の打ち合わせは月曜日のみ

ミーティングも、
終了時間を必ず明示するような文化がありました。


❸電話対応

保護者からの電話がかかってくる時間帯が、
遅くなっている状態では、
早く帰りたくても帰れません。

よって、17時には、
自動音声
になるような設定が行われていました。

これは賛否両論ありましたが、
最終的には、
その電話に合わせて早めに職員が動くように。

ちょっと経った後には、
保護者がテキストベースで連絡を入れることができるようになったので、

「17時まで仕事があって・・・」

という保護者も連絡が取れるようになったのは、
よかったと思います。


❹改革会議

❷で書いた常設会議とは別に、
働き方改革に関するアイディアを検討する会議が、年2回だけありました。

積極的に

「こうしたら仕事の効率が上がる」

というアイディアを出す場。

アイディアを蓄積していない場合は、

「日々考えて仕事をしていない」

とみなされ、
軽い指導が入るようになっていました。

よって、
日常的にアイディアを考えるようになります。

さらにその教務は、
普段からの職員のコミュニケーションの中でも、
色々な課題を話し合い、
アイディアを共有し合うようにしていました。

そして、
よきアイディアは即実行

できるだけ多くのアイディアを実現するために、
できるものは次の日からやるという「徹底」があった。

そのスピード感が、
次々と変革をする空気を醸造していたと思います。


❺リーダーの仕事

筆者なりに分析したリーダーの仕事をまとめます。


【方針をブレずに貫く】

何としてでも全員で立てた目標を達成するように、できる最大限のことをするという覚悟がありました。

残業時間が多すぎる教員には、

「あなたは全員で立てた目標達成に貢献していない」

とはっきり伝える。

それも数値で示して。

事実を突きつけ、
意識改革を行っていく。

リーダーがブレずに、
当初の方針を貫いているからこそ、
全体が動いていったと感じています。


【仕事と人格を分ける】

言うべきことをはっきりと言うリーダーでしたが、

それは仕事の成果ややり方に関することのみ

「職場に色々なやつがいた方が面白い」
「色々な個性があっていい」
「ただ、全員で決めたことはやろう」

というスタンス。

そして、

「その人が本来できる力があるのにやらない」
「自身の責任から逃げている」

といった場合は、
厳しく、具体的に、
仕事が不十分である点を指摘していました。

ただ、それだけでは終わらず、

「その仕事が重すぎるなら言ってくれ。俺も手伝うから」

という言葉も。

実際に、

「これやっといたよ」

と知らず知らずのうちに、
どうでもいいお役所仕事は、
本人が忙しそうなときはやってしまう
ということもしていました。


【コミュニ―ション/心理サポート】

普段から、
何でもない雑談をちょくちょく挟んで回る。

1日1回程度は、
各教室を見て回り、
指導の補助をする。

子どもを指導するのは、
学級担任一人の責任ではなく、
全員でこの学校の子どもを見ていくべきもの。

その姿勢を、形だけでなく、
リーダーが日々実際に教室に赴いて関わる

それが、
職員のメンタルを大きく支えていたと思います。

この教務のすごかったところは、
人の懐に潜り込むのうまさ。

授業や子どもへの支援に関して、
バチバチと論を戦わせた後も、
爆笑されられることにより、

「ま、いっか」

となることが度々ありました。

そんな姿からも、
学ぶべきことが多くあったなと思います。


まとめ

働き方改革の内容については、
是非を問うものもあります。

これだけ急に改革を進めれば、
反発する人たちが出るのも事実です。

しかし、
自分の利益のためではなく、
全体の利益のためにやっている姿勢には、
筆者もとても共感していました。

そして、
口先だけで終わらず、
すぐに実行したり、
自身が誰よりも動き、考えて、
背中で見せる姿には、

「リーダーの在り方」

というものを学ばせてもらったと思っています。

改革を、楽しく、
中身のクオリティは落とさずに、
短期間で実行していくには、
かなりの断行する姿勢は必要だったのかもしれません。

そういうモデルとなる学校が1つできることによって、周囲もそれを真似しやすくなる文化ができる。

そういうファーストペンギンになるという仕事も、同時に見据えて仕事をしていたとなると、やはり尊敬できる部分が多いなと筆者は感じました。

退職後も飲みに行き、

「お前みたいな面白いやつを応援したい!!」

と激励の言葉を掛けてもくれた。

厳しく、
反発を生むような仕事のやり方ではあったかもしれませんが、

最終的には、

「人の成長を信じている」

思いが根底にあったからこそ、
実現し得た働き方改革だったのだと感じています。


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いつもいつも、最後まで読んでくださり本当にありがとうございます!

明日の記事は、

ガソリン注入アクセル全開!子どものやる気を高める5つの方法

です。

筆者は、世界に国々に関する授業単元を行うときに、
意欲を高めるために、
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そんなお楽しみ要素の授業を紹介します。

是非、楽しみにしていてください🎵

皆さんの今日・明日がよき1日でありますように😊


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