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研究・批評のための執筆の方法

今回は「書く」ときに使っているパソコン周辺のガジェットについて紹介したいと思います。自宅の書斎でも研究室でも基本的には同じような環境を構築しています。機会と身体の関係性は日々深まっていくので、違う環境にしてしまうと書きづらくなる。iMacとMac Studio+Studio Displayで使っているPCのモデルは少し違いますが、MacのPCにEIZOのディスプレイを接続して拡張し、二つのスクリーンを使って執筆を書く環境を整えています。2016年の博士課程のときから、もう7〜8年はこの組み合わせが執筆に最適なので、ほとんど変えていません。もちろんモニターはいいモデルが出ていると思いますが、とりあえず現在の環境で不便はありません。

書斎の作業環境

メインのスクリーンでは執筆に集中したいので、テキストエディタのソフト(僕はegword universal 2をずっと使っています)を目一杯大きくして使います。一つのスクリーンでマルチウィンドウにして使うのは気が散って集中できないので僕はあまり好みません。デュアルモニター(2つのスクリーン)でデジタル化された資料や論文を右側に投影して中央のディスプレイで書きます。あるいは映像分析しながら書くときも、やはり右側のモニターで映像を流して中央で書く。ちなみに研究室のデュアルモニターの環境は以下のような感じです。

研究室の作業環境

基本的に同じです。僕が2018年末にこのディスプレイを買ったときの購入データによると99,900円でした。研究室にあるのは、おそらくEIZO FlexScan EV2785というモデルです(販売終了しているようで新品ではないようです)。いまはもっと解像度も高く、性能のよいものも出ているはずなので色々探してみるといいかもしれません。ただ資料が読めればいいという程度であれば、かなり安いモデルもあるので、予算次第で選べばいいと思います。

ただ僕にとって、拡張ディスプレイにかかせない、非常に重要な機能があります。このディスプレイの素晴らしいところは、簡単に首が長くなったり横に回転させられたりする点なのです。僕としてはこれがあるとないのでは大違い。なぜなら縦長の資料と横長の資料とさまざまあるので、スムーズに動いて簡単に回転させられるディスプレイであればあるほど、ストレスなく作業を続けられるからです。

ディスプレイを縦にして使った様子

この拡張ディスプレイ、上の写真のようにクルッと首をひねると縦型になります。自宅でも以下のように右横に配置して資料を投影しながら執筆してきました。ちなみに家で使っているのは2016年に発売されてすぐ買ったもので、EIZO FlexScan EV2456です。そろそろ新調しなくてはと思っていますが、基本的に研究室のものと比べてもそこまで遜色はないので、なんだかんだずっと使っている感じです。

自宅の拡張モニターに資料を投影しながら書いている様子
縦型にして二つの資料を映し出す

この写真は少し前のものでデスクトップがまだiMacのときです。拡張モニターのほうは複数の画面で構成されても気にならず、むしろマルチウィンドウにして資料を投影しながら執筆するときもあります。ちなみにここに写っているブックスタンドは、前の記事「研究・批評のための読書の方法」では紹介しそびれましたが、SYITCUNのブックスタンドです。安いわりに高さも細かく調節できてスタンドの下でキーボードを打てるのがなかなかよくて一時期使っていたのですが、ちょっとでかくて存在感がありすぎなので、いまは押し入れに眠っています。

ところで、僕はEIZOのモニターを2016年頃から研究環境構築のために試して使っていて、ツイッター(現X)でつぶやいたのを発見してくれたEIZOの方が以前、研究室に取材にきました。どういう使い方をしているのか実際に見せてほしいというわけです。横と縦を駆使して研究用に使っている人がそんなにいなかったようで、珍しがって話を聞いてくれました。僕としてはこんな素晴らしいマシーンを作ってくれてありがたいかぎりです。で、その結果、以下のようなチラシができあがり、生協に置かれました。

EIZOのチラシ

「ヨコとタテ、これが研究環境のトレンドです」。はい、わたくし、トレンドだった男です。そして、なんと、この裏面をご覧ください!

EIZOのチラシで紹介される北村ツイッター(現X)

ツイッターにアップした僕のつぶやきと写真が引用されているのです。なんだか妙に嬉しかったのを覚えています。さて、今日はPCでの執筆環境の紹介でした。わりとハード面の話が続きますが、いずれソフトのほうにも話を展開させていきたいと思っています。言い忘れましたが、トップ画像のキーボードの手前にあるのは、エレコムの「COMFY」というリストレストで、キーボードを打つ腕の疲労を低減してくれます。安いので関心ある人は、以下を見てみてください。


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