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<第97回> 「失敗談」や「挫折経験」って、どのように答えればよいでしょうか?

こんにちは、安斎響市です。

今日いただいた質問は、下記のようなものです。


社会人9年目の者です。転職面接において挫折経験や失敗談について良く聞かれます。
仕事での経験を基にエピソードを話すより、高校や学生時代のエピソードの方が伝わりやすい内容になると感じていますが、中途採用においてはあまり相応しくないでしょうか?

 

※この週刊連載「安斎響市の転職相談室」(毎週土曜日更新)は、マシュマロというツールで募集した匿名の質問に対して、安斎響市が、徹底的に真面目に答えていくという企画です。

転職活動の心構えやテクニック、面接や企業選びの具体的な対策方法などについて、毎週1問、このnote記事で徹底解説していきます。

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挫折経験や失敗談…

確かに、定番質問ですね。代表的な「答えづらい質問」の一つでもあると思います。


大好評発売中の面接対策本には、自分の強み・弱みについての回答方法は書いたのですが、そういえば、失敗談については書いていませんね。


そこで、今日は改めて書きたいと思います。

挫折経験や失敗談の質問に対する、ベストな答え方
です。


学生時代のエピソードは、基本NG


まず、当然といえば当然なのですが、高校や学生時代のエピソードはNGです。

第二新卒の転職攻略noteにも書いた通り、これがもし新卒3年以内くらいの転職活動であれば、学生時代のエピソードを話すのもギリギリ「あり」ですが…


一方、今日の質問者の方は社会人9年目ということなので、学生時代のエピソードを話しても評価にはつながらないと思います。

そもそも、学生時代ではなく社会人経験の話であったとしても、8年以上前の内容は、あまり熱く語っても意味がありません。ちょっと遠い昔過ぎます。


仕事での経験を基にエピソードを話すより、高校や学生時代のエピソードの方が伝わりやすい” というのは、自分視点ではそうかもしれませんが、面接官の視点からは完全にNGです。

その「挫折経験」は何のために面接で聞いているのか? という、面接官側の視点に欠けています。


言ってしまえば、面接官が面接の場で聞いてくるあらゆる質問の裏にあるのは、

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