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<第36回> 「兼務」は、書類や面接でどうアピールしたら良いでしょうか?


こんにちは、安斎響市です。


今日いただいた質問は、

兼務」って転職でどう評価されるのでしょうか?
新卒からIT系事業会社に8年おり、営業(新規→既存→代理店開拓→既存)を軸に、常にプロジェクト単位で他部署の業務(新規事業やバックオフィス全般)も参加している状況です。個人的には他部署の経験が営業の成果にとても活きている気がするのですが、この場合は営業経験以外はないものと同じ扱いでしょうか?


 というものです。

※この週刊連載:安斎響市の「転職相談室」(毎週土曜日更新)は、マシュマロというツールで募集した匿名の質問に対して、安斎響市が、徹底的に真面目に答えていくという企画です。

かなり込み入った質問や、人生相談のような投稿も多く、Twitterで140文字だけの回答だと私の意見を説明しきれないため、毎週1問、このnote記事で徹底解説していきます。

質問の投稿は、こちらから



確かに、「兼務」は、転職活動では非常にアピールしづらい経験だと思います。

「ないものと同じ」とは決して言いませんが、工夫して上手に説明しないと、プラスに評価してもらえないどころか、マイナス評価の原因になる可能性さえあります。


具体的にどういうことか、詳しく説明していきましょう。


基本、「兼務」はあまり評価されない


まず・・・

最初から身も蓋もない話なのですが、「兼務」という業務経験は、ほとんどの企業では正当に評価してはもらえません。


理由は、簡単に言うと、「分かりづらい」からです。


私の転職攻略noteにも書いていますが、職務経歴書の大きな減点ポイントは、「分かりづらい」ことです。

安斎響市の転職プロジェクト①
運命を引き寄せる「職務経歴書」の書き方 & 応募企業の選び方



私は現在、外資系大手企業で中途採用の面接官も担当していますが、「兼務」という職務経歴が「面接官視点」でどう見えるか? というと、

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