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方向音痴

音楽を聴きながら読んでいただければ
多少は雰囲気がでるかも。

大学は地方の大学だった
予備校時代に車の免許を取って
地方の大学の下宿先まで荷物を運ぶ
naviもなく高速の仕組みも分からない
東名高速と首都高の連結がどうなっているのか
なんかアホだけど東名の先は切れている
そんなイメージで怖くなる19歳

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東名と首都高は連結されていて
ほっとしたのもつかの間
霞が関で間違えて降りてしまい
向かうのは常磐道なのに中央道に行ってしまう
思えば俺はどうしようもない方向音痴
人生もまぁ道を間違えてきているのか

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大学を出た後、事務作業など嫌いなのに
金融機関に勤めてからweb屋をへて
商業施設の緊急修繕をする社長に声を掛けられ
お金が欲しかったから転職した。

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すっかりペーパードライバーで
電車では内回りと外回りはしっていたけど
自分が車を運転すると何区の上が何区なのか
まるでわからずに道を間違えては
社長に何度腹を殴られたか分からない

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もともとは俺が運転する予定ではなく
この社長が飲酒運転で免許を失効したから
内勤のはずの約束が変わっていく
そんな恨みがましさなく、ただ情けなかった
痛かったのは物理的なパンチではなく
自分の無能さだった。
自分の惨めさに泣いた

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悔しくて、休日になったり
時間があれば色んな道を自腹を切って
走り回った。どこにどの道が接続されている
俺のドライブはいつだって
色気のないものだった

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少しずつ道を覚えていけば
不思議なものでさ
方向音痴だと思っていた自分の感覚は
どんどん修正されていく
苦手意識があったことだから
克服には時間がかかった気がする

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道を覚えればアナウンスも重みがます
今横浜にいて、埼玉に飛んでもらうとき
お客さんにだいたいの時間を
アナウンスできるようになる

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今だって管理会社から急な小田原や
相模原だったり、それこそ茨城の奥地だったり
地図も見ないで簡単にいいやがる。と思うよ
だから自分が仕事を振る時は遠いと
「遠いのにごめんね。」と言えると血が通う

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気づけば首都高などは地図もnaviも見ず
どこでもいける。下道は弱いけどね
それはもうnaviが充実しているしまぁいいか

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今は夜景を楽しむ余裕もある
それはなんともいえない贅沢な時間

先日自分の情けなさを嘆いている
そんなnoteを読んだんだ。
大丈夫。自分の情けなさを知ることは
強くなるには必要なんだよ。

悔しさ哀しさ辛さ
己の非力さ、惨めさ、醜さ
そこで終わりじゃない。

光はその先にある




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