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平日2時間・休日4時間に限って、かつ1週間のうち平日1日と土日のどちらかを休日に充てなくてはならない

だとしても残業1.5h/日と毎週の休日出勤なわけで。
大人の事情で夢を壊す以前に、指導者側のプライベートが壊れてません?

これに反対してるひとは、そのへんの感覚だいじょうぶ?

学校の先生って、そもそも勤務時間とんでもないはずじゃないですか。
あさ8時出勤だとしすれば4時には終わってないと日あたり8時間の労働を越えるわけで、法定労働時間以上は働いていることになります。
で、公立の場合は教員に対する「給特法」ってのがあって、務と勤務態様の特殊性から、月間8時間程度の残業を見込んで月額4%の教職調整額を支給することで時間外や休日出勤の手当は支給しないって決まりもあります。

言うまでもなく、部活の顧問なんてのはタダ働きなんです。
もちろん好きでやりたいってひとも少なからずいるとは思いますよ?
自分が叶えられなかった甲子園への夢を、みたいな。
そういう方は、むしろ趣味でやってるみたいなもんですからプライベートを割いたとて何ともないでしょう。が、そうじゃない先生もいるはずで。
たまんないよね、子どもたちの夢のためにタダ働きしてくれ?
言えないって、そんなの。
それが先生ってもんだろうって理屈があるなら、イヤな上司でも誘われたら飲みに行くのがサラリーマンだろう! に通じる押しつけだと思います。

この、引用の記事を書いている方も経歴を調べれば野球大好きって感じで。
部活の時間が減ってしまうことを憂うなら、代わりに私塾なりで野球少年をあつめて練習させてあげたらいいんじゃないんでしょうか。
教員だけに負荷がかかる仕組みのほうが異常なんじゃないかと思うけどな。

それを何とも思わずなのか知らんけど、強要する意味が分かりません。
文末に「愛する故郷・茨城県よ、今が踏ん張りどころだ」なんて書いてますけど、誰に対して”踏ん張れ”って言ってるつもりなんでしょう。
野球部の顧問? だとしたら何でって、たとえば地元の高校が甲子園で勝つところが見たいとか、そんな理由でしょう。
私立校に期待すればいいんじゃない、そういうのは。

オンライン署名サイト「change.org」を見れば、その4月運用開始の延期と内容の見直しを求める署名が立ち上がり、保護者を中心に賛同の輪が広がっている。そこに記載された生徒たちの生の声は悲痛である。

引用:https://hochi.news/articles/20230305-OHT1T51273.html?page=1

この、保護者が賛同ってのも理解できませんね。
我が子のためなら、教員は犠牲になってもやむ無しってこと?
よく言えたな、って思います。

「一度きりの青春、好きな部活動を、思う存分やりたい-。その願いは大人の都合で縛られるべきものではない」とも書かれています。
身勝手な都合を押し付けて、教員を縛るのは問題ないとでも言いたいのか。

この運用が見直されることになったら、茨城県で教員になりたいってひとは減るかも..って、そこまで考えてるとは思えないけどね。

できれば茨城県には、予定どおり4月からの運用を目指してほしい。
職種を問わず、労働者の基本的な権利は保障されるべき。
これって賃金が上がるのと同じくらい大事なことじゃないかと思うんです。
教員だから、とか関係ない。