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サービス精神旺盛な人は要注意!川勝静岡県知事の失言とスシローペロペロ事件の共通点

こんにちは。
見えない力も使ってサポートを行う経営コンサルタントの桑名正典です。

先日から静岡県の川勝知事が世間を賑わせています。
「リニアのことで引き続きか…」と思っていたら違っていました。

静岡・川勝知事、6月議会で「職を辞そうと」 “不適切発言”釈明も突然表明
https://news.yahoo.co.jp/articles/9313c5f9ad28b4f512b53629ee240b955f6d02a6

川勝知事が県庁の新規採用職員に対しておこなった訓示の中で「県庁の職員は野菜を売ったり、牛の世話をしたりモノを作ったりとは違い、頭脳や知性が高い人たち」と発言したというものです。

最初は「すごい無茶なことを言ってるな」と思いました。
実際多くの人が同様にとらえ、多くの苦情が寄せられたようです。

が、このニュースをじっくり見ていくにつれ、これは近年よく見られるスシローペロペロ事件などと構造は同じだと感じています。
そしてそれは私自身もそうですし、SNSが発達し、すべての人や会社が発信する機会がある現代では、特に気をつけないといけないと感じさせる出来事でした。

最初にお断りしておくと、ここでは川勝知事がいいとか悪いとか、信条や政治姿勢がどうとか、その是非について言及するつもりはありません。

そもそも人はどんな人であっても、いい人であるし、悪い人でもあります。
崇高な理念と、下世話な欲望が自分の中に同居するのが人という生き物です。

私も同様で、私の中で理念を持ってお仕事はしていますが、それと同時に下世話な欲望も持っているため、人のことをいいとか悪いとか論じる資格はないと思っています。

そんな中で今回の騒動。
その根幹にあるのは「サービス精神」かと感じています。

政治家の方は支援者の支持を得るため、その場にいる人に対しての“いいこと”を言う癖がある人もいます。
それは支持を得て選挙に当選するために必要な能力ですので、政治家になるのには必要不可欠な能力でしょう。

今回の件は目の前の人に対してサービスのつもりで言った“いいこと”が、それ以外の人にとっては憤慨レベルのものだったというもの。
ただし今回の件はその“いいこと”の質が低かったことは否めませんが…

スシローペロペロ事件なども同様で、友達との間で友達を笑わせるためにやったおふざけ(サービス精神)が世間に拡散してしまい、それを笑えない多くの人が怒ったという構図です。
念のため、繰り返しお伝えしますが、スシローペロペロ事件の加害者を擁護する意図はありませんのでご注意ください。

今回のことやスシローペロペロ事件に見られるように、その場にいる人に対しての“いいこと”が、他の人にとっていいかどうかというのは別のお話です。

しかもSNSが発達した現代では、それをいいとは思わない他の人にまで情報が届いてしまします。

同じように、いつも見てくださっているフォロワー向けに発信したものが、フォロワー外の人の目に触れて炎上してしまうこともよくありますし、私自身も登録者17万人のYouTubeチャンネルを運営していますが、私が「○○だ」とお伝えした動画に対し、「それができない状況の人はどうしたら?」というコメントをいただくことはよくあります。
もちろん、発信する際には「これを言うとこう捉える人がいる」など最大限の注意を払い、全方向に配慮しながらお伝えするものの、それでも配慮しきれないこともしょっちゅうです。

全方向への意識。

会社や店舗、ビジネスをしている個人に至るまで、情報発信が必要不可欠な今の時代、そのことをどこまで認識できているか、意識できているかがとても大事です。

内輪ノリを世界中の人が見ているのがSNSの世界。

本当の内輪ノリは信頼できる人たちの間だけに留め、情報発信の際には全方向への意識を持つようにしておくといいですね。

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