CHIHIRO KIYAMA

染織作家 HOMESPUN and ARTYARN 趣味の写真のことなどなど

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最近の記事

小さな世界

小さい絵を描く。 ずいぶん前に買った、M5システム手帳用の用紙が余っていたので、水彩で小さな絵を描く。 数年前まではシステム手帳を愛用してたのだけど、子育てを始めてから、スケジュール通りに事を運べなさすぎて、スケジュール管理はアプリになってしまって使用頻度の減った手帳。 でもやっぱり、この佇まいが好きなのよね。 それでこの、 M5サイズのミニマムさが今めちゃくちゃ自分に丁度良くて。 マルマンの特厚の水彩紙の色乗りが良くて楽しい。何よりこのサイズがいい。 水彩において紙の

    • 写真を撮るようになったら絵も描けるようになった

      20年ぶりに絵の具を買い替えた。 コンパクトに持ち運べる固形水彩が気になっていて、ウィンザーアンドニュートン・コットマンのハーフパンセットが値引きになっていたので購入してみた。 水彩絵の具は長年、ホルベインのチューブタイプをパレットに出して固めて使うスタイル。 これはこれで愛用していたし良かったんだけど、パレットを広げるとちょっと場所をとるのと、流石に20年も経つと絵の具が古くなってきて、溶けが悪い感じがしていた。チューブに残っている絵の具もカチカチ… 新しい絵の具セッ

      • それでも写真を撮る。やらない理由は無限にある。

        写真をRAWで撮るようになって早半年が過ぎた。撮影した写真をRAIDにぶちこみ続ける日々、写真のために新調したMacBook Proは早くも容量が一杯やと言い始め、確実にバックアップが取られていることを確認しながら整理していく。iPhoneのほうももれなく、容量が一杯やでと言い出した。 RAW現像がしたいのに、膨大な写真データを移し込む作業だけでタイムアップになって、どんどん降り積もっていく写真の、どこから手をつけて良いかわからない状況になっている。 SNSにちょこっと写

        • ポメラのポテンシャルはBluetoothキーボードにあった

          今日は写真の話じゃなくて、文章を書くための道具、pomera(ポメラ)DM250についてのはなし。キングジムから出ている、文章を書くことに特化した現代のワープロだ。 ポメラの気づき。iPhoneとポメラをBluetooth接続して、iPhoneのキーボードとしてポメラを使える…。え、知らんかった。Bluetoothの項目あるのは知ってたけど、めっちゃ無視してた。 今まで正直、ポメラの中に保存したものをわざわざQRコードで転送するのちょっとめんどくさいなと思っていたし、ポメラ

        小さな世界

          2024 HAWAII

          最高の家族旅行だった。 2000枚以上の写真と動画を撮り、撮りすぎて見るだけでも追いつかずにタイムカプセル化してしまっている。 持って行ったカメラは ・FUJIFILMのXT -30Ⅱ(レンズ:フジノンレンズ XF18mmF2 R、フジノンレンズ XC35mmF2) ・Canon powershot V10 ・Canon FV-100(inspic lec) ・RICOH GR2 ・(iphone 11pro) 合計4台+i phone メイン機としてxt30Ⅱを持ち歩き

          写真を撮る、ということについての散文

          なんで写真を撮りたいと思うんだろう。 すごく不思議な感覚なんだけど、今までずっと写真はそれなりに撮ってきたつもりだったけど、去年の秋に突然、今までの何もかもと写真というものがカチリとはまり合う感覚になって、自分の生活に絶対に必要なものになった。そして、そこから撮る写真が、まるで今まで一枚も写真を撮ったことがなかったような新鮮な気持ちになった。 私の撮る写真は一円にもならないどころか機材代やらなんやら大赤字な訳で。 仕事にしたいとは思わない。けど、いつか個展はしてみたいと思

          写真を撮る、ということについての散文

          生きてるだけで偉いに決まってるやん

          今京都は梅が見頃。 北野天満宮の梅園が見応えがあってよかった。 京都に住んでいると、こんなに美しいものが四季折々に近くにあるのだから、逃さずに見に行かなければという使命感に駆られる。 写真を撮るっていう趣味活が捗る。 最近は写真撮ったらすぐにパソコンに取り込んでLightroomで現像、気に入ったものを印刷するまでをフローにしている。 美しいものを見たら、写真に撮りたい。 自分の見たものを、こんなのがあったと、残したい。 来年もこの梅は変わらず美しく咲くことでしょ

          生きてるだけで偉いに決まってるやん

          FUJIFILMのX -T30ⅱを買うまでの思考

          少し前、CanonのEOS RPにミノルタのロッコールレンズをつけて出かけたところ、重くてヘトヘトになってしまい、次の日も疲れが抜けないくらい疲れてしまったことがあり。しかも疲れてしまって写真も全く撮れなかった。 街歩きにフルサイズ一眼レフは私にはちょっと合わないかもしれないと感じた。オールドレンズとアダプターっていう組み合わせなのが大きいけど。 本体とレンズとストラップで約900g。これが重くて限界だった。 持病の治療のせいもあるけど、本当に体力がない。ツラい。 それ

          FUJIFILMのX -T30ⅱを買うまでの思考

          古いアルバムめくり、ありがとうと

          古い写真のホルダーを整理した。データじゃなくてプリントした方ね。 バラバラの色や大きさのホルダーに入っていたものを、新しく買った規格の揃ったアルバムに入れ直していく。 写真を取り出してみて驚いたのだけど、なんか全体的に写真が白けてるなと思っていたのは入れ物のビニールが乱反射していたせいで、中身を取り出したらすごく鮮明な写真が出てきた。 昔の写真全部下手くそだと思ってたのが、少しはマシなものが撮れていたんだと思ってホッとした。 一冊500円くらいだったアルバムから、一冊200

          古いアルバムめくり、ありがとうと

          一生懸命だったあの頃へ

          2008年、16年前の家族写真を少しレタッチして印刷してみた。 2008年は私は大学4年生。 なんだかぼんやりしていた写真が、より記憶に近づいた気がする。 多分、プリントしたのは初めてで、なんとなく撮ってハードディスクの中で冬眠していた写真がプリントになったことで、やっと芽吹いた感じがする。母が若い。 改めて、写真とは、記憶を呼び起こすための装置だと思う。 2008年頃に使っていたカメラはキャノンのコンデジだった。 私が高校生の頃に親が家用に買ったカメラで、買ったのが2

          一生懸命だったあの頃へ

          やっぱり最後は紙もの

          写真をね、しばらく印刷していなかったのだけども。 一眼で写真をたくさん撮るようになって、データの保存を見直して、大容量のレイドと、一応ポータブルHDDにも保存していて、日付の入れ方とかフォルダとかを見直しながら昔の写真を一通り見返すことがあった。 それで、20年くらい前の写真とかがデータで残っているのを見ると本当に面白くて、実家のリビングが全く変わっていないのに父母だけ若いとか、こんな服着てたなとか。私ダサいなとか…。20年前の祖父母がイケイケすぎて笑った。 イケてるとこ

          やっぱり最後は紙もの

          thank you 2023

          今年は写真の楽しさに気づけた年だった。 それというのも、幡野広志さんの著書『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』という本に出会えたから。 この本のおかげで、行き詰まっていた部分が解消されて、快適に写真を楽しめるようになった。超おすすめの一冊。めちゃくちゃ背中押してもらえる。 今年、私が京都に住みだして12年が経った。こんなにも長く腰を据えて住むのは初めてのことだ。 小学校も中学校も転校しているし、大学は沖縄に飛んで行ったので、6年以上同じ場所に住んだことがない。 生まれ

          thank you 2023

          2005 Okinawa

          写真のフォルダを整理していると、2005年時点でデジタル化したものがほ とんどなくて寂しい。 見返してみると、花や景色のアップの写真はあるけど、引きで撮っている街並みの写真がない。沖縄は街並みの移り変わりが激しいから、撮り溜めていれば面白かった、というのも住んでみてわかったことで、住み始めた頃はそんなふうに思ってもみないので写真がない。かろうじてあった写真を何枚か掲載してみる。 ザ・Okinawa っていう写真がないなと思うんだけど、住んでいると慣れきってしまって、そういう写

          2018 ローマ

          意図せずに生まれる色や線がたまらなく好きだ。 ローマの街に行った時、壁の補修跡が面白くて、見ていて飽きなかった。 似た色の、しかし同じではない色のペンキで何度も塗り重ねられているところや、もはや色を合わせる気のない色使いだったり。 明らかに地面から手の届く範囲まで、手のストロークを残して塗られている壁とか。 そのおおらかさに惹かれた。 そもそも日本はあまり外壁をペンキで塗るという概念がないので、塗装の文化の違いが面白かった。 ヨーロッパ旅行に行くにあたって、RICOHのGR

          2006 沖縄 粟国島

          写真の力って、時が過ぎることで増していくんだと思う。 記憶を閉じ込める媒体。 記録としての手段。 過去に戻ることはできないけど、写真を通して記憶を呼び覚ますことはできる。SR-3で撮った写真を探したら少し出てきた。 2006年に友人と二人で粟国島に行った。 那覇から片道約2時間。行こうと思い立った日、台風が接近していたらしく波が高くて、激しい船酔い2時間の地獄を見た。船に乗り込んでから、二人それぞれ船酔いに必死で、降りる時まで会うことはなかった。 宿は一泊二食付きで500

          2006 沖縄 粟国島

          写真を撮る、花を飾る

          ミノルタのロッコールレンズを試す。 レンズ自体は昔使っていたものだから使い勝手はわかるけど、デジタルと合わさるとどうなるのか、ワクワクする。 ピントが、のぞいた時に色がついてマークされるのですごくわかりやすい! デジタルでないものをデジタルできちんと認識できるのに驚いた。 写真を撮りたいがために、花を飾る。 写真があるために、生活が豊かになるのはいいことだ。 スーパーで買ってきた花でも十分。 ロッコールレンズはボケ感に柔らかさがあると言われるけど、ほんとにそうだと思う。

          写真を撮る、花を飾る