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8日間の旅(中国四国ドライブ)


旅行から帰って1日目。余韻を楽しんでいる。今日、旅行中頑張ってくれた車を洗車。よく歩き頑張った靴も磨いて消臭の粉をふってお手入れ。
今日から8日間の旅の記憶を振り返る。


1日目2023年10月22日日曜日晴れ


出発は11時と決めていた。魔法使いの嫁を観ながらこれから始まる旅に思いを馳せていた。今日は甥っ子の誕生日祝でうちの父親が観光地めしを食いに行こうと計画を立てていた出発時にちょうど帰省した妹と甥っ子に行きあい「おじさん旅行行ってくるよ」と別れを告げ出発。妹の家族に旅のお土産を買ってくることが確定した瞬間だった。旅行の出発を見送られながらお土産を買ってこないことはできない。予定はざっくり西に行くしかきめていない。きめてあるのは今日泊まるホテル予あるだけ。


高速道路は久しぶり。ルートはしまなみ海道へ直行とも考えたが初日に高速不慣れな所に日曜夕方交通量多い阪神高速はできたら避けたい。それにしまなみ海道は旅のメインイベントなのだ。山陰地方も楽しみたく琵琶湖東側を北上するルートを進んだ。
初日は観光しない。とにかく移動だ。高速は順調に流れており渋滞は一切ない。第一休憩所の養老SA下りまであっという間。ここでSA飯を食べた。たこ焼き6個を日除けのあるテラス席でキャイキャイとした雰囲気の大学生のサークルの子らいる区画に混じり、とろ~りとした食感のたこ焼きを食べ逃げるようにその場を離れ高速道路に戻った。その後1時間車を進め三方五湖PAでティータイム。家で入れてきた湯にティーパックでお茶を入れ税込み71円の板チョコを割って食べ糖分補給。飲み物はただ温かいだけで癒やされる。海無し県在住の自分にとって三方五湖の沢山の水の集合体はそれだけで気分が上がる。

休憩後40分車を走らせ昨日予約した天然温泉東郷の湯スーパーホテル東舞鶴に到着。色々考えるより行動したほうが案外楽だと実感した。ビジホレベルが高い。新しくきれい。夕食まで時間があり徒歩で街を観光した。舞鶴の第一印象は日曜の夕方もあるかもしれないが商店街のシャッターが閉まりひなびた雰囲気。そしてスナックが多い!翌日車を走らせてわかったことだが海上自衛隊の輸送船が停泊している。自衛隊といえば体育会系の縦社会。飲み歩く機会も多かろう。きっと自衛官を相手に商売してる。それでスナックが多かったのか。合点がいった。


更に歩いていると人が並んでいる海鮮料理店を発見。入り口まで入店し立て看板のお品書きにコース料理で5000円と書いてある……多分…一人で楽しむような店ではなく引き返した。家族連れの中一人でコース料理を注文するのはキツい。仕切り直しとまた街を散策。天下一品ラーメンがあったので夕食はそこに決め天下一品ラーメンを初めて食べた。こってりした若者好みのラーメンで美味しかった。ホテルに戻りスマホ2台で片方では地図を開きもう片方では情報収集をし次の日のホテルをきめ観光プランを練っていたら眠れなくなった。

2日目2023年10月23日月曜日晴れ

朝、5時半に起床。眠たくても朝目が覚めると2度寝しにくい難儀な体質…いや…ぐっすり眠る体力がないだけ…自律神経に支配され朝になると目が覚める。寝不足を引きずって朝食バイキングに一階まで降りていった。豪華さが嬉しい。朝食はいつもとらない派だがカレー用意してあり好物の一つなのでもちろん選択し副菜のサラダも食べた。朝は食べれないのではない。肥えないように気を使っているだけだ。16時間ダイエットだっけか?を2年実践中。血糖値がバク上がりするから良くないという説もあるが食べなければカロリーを抑えられるシンプルな考え。しかし旅行中は歩き回るから朝食を解禁。最近のビジホは良質と聞いていたが洗面所の水もイオン水で普通にミネラルウオーターのように飲めたし温泉もついていた。よい経験ができた。朝食を済ませチェックアウト。舞鶴市を出て西に進路を取る。高速を案内されると思いきや海岸線を走るルート。昨日散歩中に見えてた対岸側の赤レンガ倉庫と海上自衛隊の輸送艦を間近で観ることができた。立派な建物や船がかっこいい。車を走らせるだけで観光になる。これから始まる旅を考えるとワクワクとした。

舞鶴市内を抜け牧歌的な田んぼの中の道を抜けると日本海に出た。キレイだ。なんというか力強い。くねくねとした切り立った崖の海岸線をキワキワに道が通してある。よくこんなおっかない所に道を通せたものだと関心しながら第一の目的地天橋立ビューラントに到着。

駐車料金が600円。スマホを開き展望台を目指した。ゲームMAPみたいに自分の行きたい方角と現在地もわかる。ゴンドラに乗り場に到着。リフトとゴンドラと二種類あり、弱気になり下や横が囲われているゴンドラを選択。頂上につくと絶景が目に飛び込んだ。と同時に火野正平さんのこころ旅でここを訪れていたのを思い出した。それにここ日本三景の一つだ。ひとしきりオーシャンビューを楽しんだ。天気にも恵まれたことを感謝しつつ旅慣れていないから次に何をしていいのかわからない。ソフトクリーム食べればいいのか?そういえば朝トイレに行ってなかったなと思い出しトイレを済ましリアルゴールドでビタミン補給。もう一度景色を目に焼き付けて高台から降りることを決めた。下りはリフトに乗りむき出しなので最初少し怖さもあったが海風が気持ち良い。乗って正解。駐車場に戻り前方を見ると、智恩寺がど~んと存在感を放っている。せっかくなので旅のご挨拶の参拝。左手には文化財の多宝塔が鎮座しており、いにしえの塔の威厳を感じた。参拝を済まし引き寄せられるように塔に向かうと周りに鉄柵があり2メートルまで近寄れる。どう入ったのかわからないが猫がその塔の上り口の上で寝ていた。寺社仏閣といえば猫が定番だが実際にこのテンプレートなシチュエーションは初めて観た気がする。

参道のお土産屋さんや飲食店が気になったが昼食にはまだ早く次の目的地の山陰海岸ジオパークの千貫松島に向かった。大きな駐車場やお土産屋さんがたくさんある観光地ではない。遊歩道のみ整備してある景色を楽しむ渋い観光地。昨日あいたのユーチューブチャンネルを観ながらここにくることを決めていた。天橋立から下道で2時間10分と思ってた以上に早く鳥取県に入れたことに驚いた。下道で海岸線を走り里山の田んぼの中を走り知らない山を超え、のんびり走るのが楽しい。予想よりあっさり目的地についてしまう。なんだろう?このあっさりと目的地についてしまう感覚は?長い道のりなのに疲れる感じが一切ない。


千貫松島に到着したもののセットしていたナビにはしっかりとした駐車場表記がないから駐車場を探しぐるぐる周った。漁港を周り小さなトイレを発見。駐車場に車を駐め帽子を被りスマホ片手に遊歩道入り口を探した。入り口が緑に侵食されて分かりづらい。本当にこの道であってるのかと林の中の小道を5分くらい歩き突然景色が開けた。海の色がエメラルドグリーン最高な景色。先程見た天橋立とも違う壮大さ。ここだ。確かに面白い地形で観る価値ある。遠くに鳥取砂丘が見えた。この遊歩道を2~3時間ここの山道を歩けば面白そうな気もするが次に観光地が待っている。
なので、本日のメイン観光の鳥取砂丘に向かおう。お茶を飲み西に進路を取り出発した。鳥取砂丘は千貫松島からでも確認でき霞んで遠くに砂の大地が広がっていった。天気は雲ひとつない晴れ最高のロケーション。期待に胸膨らまし15分ほど車を走らせ駐車場に到着。メジャー観光地で人が多い。砂丘は人生初。否が応でもテンションが上がる。駐車場に車を止め帽子を忘れないよう被りサングラスはかけたまま。砂丘だからサングラスかけていてもイキってないと判断されるからOKと謎の自意識が働く。準備を手早く済ませると楽しみすぎて砂丘の全貌が見える入り口まで小走り。


でんで~んで~~んと景色が広がる。広いな~馬の背を呼ばれているところの観光客の大きさが粒に見える。さすがに中国のタクラマカン砂漠とまでは行かないがこいつは大迫力。自分同様この非日常を目にした観光客はテンションは高い。さっそくラクダを見つけた若い子らがドラマのヴィバントごっこを始めていた。

ラクダ周りは異様なハイテンション人だらけなのでラクダを近くでみたかったが近寄らず前進した。馬の背まで吸い込まれるように進みスマホで写真をパシャパシャ。ついでにムービーを取りまくった。馬の背の上に到着後視界を手立てるものがなくなり海の青と空の青のコントラストに心が震えた。青7割と梨色3割の2色の世界。風が強く日本海の荒波の力強さがダイナミックだ。なるほど!この風のつよさによってこの地に砂が堆積するのか。なんだか体感できた気がした。景色を楽しんだので売店に向かった。結構な距離を歩いたのでお腹が空いている。帰りにアイフォンのいっちゃんいいやつが砂に埋まっていた。どうするか迷った時に持ち主の関係者らしき人が見つけていた。よかった。下手に親切心を出してインフォメーションセンターに届けていたらあの人は見つけられなかったはずだ。危ない。ヘトヘトになりながら鳥取砂丘会館に入った。

これはおもしろい。砂丘は人だらけなのに館内2~3人。鳥取砂丘の成り立ちなどがわかるのにもったいない。それに日陰で空調が効いていたので体温を整えるのに都合が良かった。こんな混み合った場所で閑散とした場所を無意識に見つけ中に入るのは自分らしいと感じた。
旅行中は真夏用ペラペラジャケット着ていた。襟付きスタイルがTシャツのしみったれを少し隠してくれる。センターの中で歩みをとめた途端に汗がじと~と出てきた。砂丘では風が吹きテンションも上がっていたから暑さに気がつかなかった。ジャケットを脱ぎ半袖になったら汗は落ち着いた。ここで休憩もできたし砂丘の成り立ちも勉強できたしナイス自分。次は食事がしたい。くたびれているので軽いもので良い。ソフトクリームくらいがちょうどよくフードブースに向かう。ついでにまだお土産を買うつもりはないが特産はがなにか気になり見て回った。梨とラクダに関する物が多かった気がする。梨か~まさに今、体が丁度欲しがっている。

パンチの効いた甘いものや油っぽいものより優しい梨が食べたい。小綺麗でオシャレなブースを見るとソフトクリームとスムージー欲しさに皆並んでいる…。そりゃ~砂丘歩いて疲れているから当たり前か…そこに並べば梨味のソフトクリームが食べられる…しかし…並んでまでほしくない。オーダーも悩んでいる人がいて人のハケかたが遅い。並んでいる間にオーダー決めてくれると流れも良くなるのだろうにやれやれ…。他のお土産屋さんはないかと見渡すと昭和の頃からやっていそうなラクダと記念撮影できるお店があった。ここでも梨ソフトが買える。並んでいる人はおらずすぐに食べられるのはありがたい。値段もお手頃な350円昭和価格。観光地ソフト。これ幸いと直ぐに購入し乾いた口に放り込む。うんめ~!梨の風味だ。強く梨を感じるまでいかないが梨が疲れた体を癒やす。そして鳥取砂丘の観光終了。目標達成。20分海べりを西に走らせて次の観光地白兎神社に向かった。白兎神社は、日本最古の書物「古事記」に記される日本神話「因幡の白うさぎ」の白兎神を主神とする由緒明らかな神社。

大きな神社ではないがうさぎの石像がそこかしこにあり可愛らしい。参拝を済ませ、隣接する道の駅で食事をしようとフードコートコーナーへ向かったが閉店シャッターガラガラだ…。仕方がないのでこれから向かう今日のホテルに向かう途中のローソンでおにぎりツナマヨと梅を買って海岸を観ながら遅い昼食済ませた。この時に旅行中の食事は時間で待ったをかけるのは良くない。ありつける時にありつこうと感じた。コンビニから50分ほど車を走らせホテルに到着。初日のホテルの質が良すぎたから今日のホテルと比較してしまう。建物が古く喫煙OKで部屋がタバコの匂いが染み付いている。大きなポイントは宿泊費が4200円。まあパーソナルスペースと清潔な寝床が確保できればそれで良い。それに夕食費入れて前日の宿泊費を下回っている。コスパがよい。ホテル隣のコインランドリーで洗濯をしもう動きたくない。考えたくない。疲れた。同じ敷地内にスーパーマッケットがあったのでそこで海鮮丼と明日朝食のいなり寿司とデザートを調達。食後にデザートは食べないが旅行中なので少し変わった事をしようと、メロンゼリーを買った。洗濯乾燥の時間をラジオクラウドを聞きやり過ごした。ようやくホテルで休憩し食事をして…次の観光地と宿を決めなくては…と…今日も眠れなくなった…。


3日目2023年10月24日火曜日晴れ

朝を迎えた。4時間しか眠れていない。今日の観光は大山と水木しげるロードへ行くところまで決めている。経験上ネットで調べすぎると面白くないと感じていたから旅行前に事前を計画は立ていなかった。前日にまとめて計画を立てホテルを予約する旅感を演出するスタイル。これが間違っていた。日中安全運転に認知能力で脳をフルに使い、ホテルに戻ってからはスマホの強い光を凝視にながら観光プランの立案。頭の使いすぎ。興奮したまま。そろそろ体がつらくなってきた。

昨日の買置きのいなり寿司を食べチェックアウト。エレベーターの横に旅行用パンフレットがざっと置いてありその中に足立美術館が目に止まりパンフレットを手に取った。足立美術館と言えば日本で一番ステキな庭園がある超有名観光地。よくTVで観る美術館だ。へぇ近くにあるんだ。行ってみるかな。このパンフレットを見る前まで時間があったら米子鬼太郎空港へ行き大きな飛行機を間近で見ようかと考えていたが作戦を練り直そう。お世話になったホテルを別れを告げ今旅で560キロ走り車のガソリン残量メモリが残り3メモリ。後200キロは余裕で走る気がするものの、山道や高速道路はあまり燃費は良くない。ヤキモキするよりここで給油したほうが思考停止できる。この地で給油。フルサービスのガソリンスタンドで店員さんに足立美術館のパンフレット見せ、おおよそでいいからここから足立美術館はどのくらいかかるか訪ねた。最初よくわかってない感じだったが、あぁ~あの美術館のことかと思い出したように「山陰道をいけば2時間位かな。すごい美術館だからぜったいに行ったほうがよいですよ」と推してくれたので「ありがとう行ってみる」とスタンドを出発した。大山の散策の後に行くことにした。大山寺大神山神社までは40~50分のルートくねくねした山道を登った。そんなに高い山ではないものの途中で威厳というのか時代の古い山だと感じた。

理由はたぶん苔むしたお地蔵さんや苔むした墓石らしきものが目に入ったからだ。ナビは細い道が混ざるルートを選択しようで所々すれ違いがきつそうな箇所もあったが概ね運転しやすかった。山頂に差し掛かろうとした時に山側のり面を観てズキューーーン!心を打たれた。スキー場の傾斜にススキが群生している朝日に照らされ風になびきキラキラ揺れ周りには誰もいない。キレイ。なんだこの美しさはこの景色を独り占めしている。

ススキの群生地を超えた後、道なりに車を走らせ目的地に到着。9時5分前だ。駐車場が大きい。千台以上駐められるんじゃなかろうか。中国地方の名峰大山、中国地方で一番高い山だから、沢山の人が訪れるのだろう。駐車場が巨大なので適当に駐めたが表参道までの場所から遠い。なので、やや表参道のショップが立ち並ぶ近い位置に100メートル移動した。山歩きをした後にこの100メートルの差が大きく効いてくる。よし!旅のご挨拶と大山寺を目指した。表参道を通ったがショップはまだ開店していない。坂になった参道は結構キツイ。歩いていると鳥居を超えたあたりに参拝者駐車場があった。そんなに大きくない。25台くらい駐められれば良いくらいの大きさだ。少し前を歩いていた夫婦の夫が「俺、ここまで車持ってくるわ。さっきの場所隣の車が下手くそだったから気になる」と引き返し始めた。悪くはないがもうここまで歩いてきてるし、旅行にきてまで目的地近くに駐車しないと気がすまないのか?ここのほうが車多いし舗装してないく白線の区切りもない。逆に危なっかしいと思うのだが…。めんどくせいヤローだぜと思い奥さんはどう切り返すのかなと顔ちらっと観たら言葉をつまらせてそんなこと思ってそうな顔をしていた。そんなに大事な車なら走らせずに箱にでもしまっておけばいいのに…そんなことやり取りを見ながら大山寺を目指す。9時過ぎているが和尚さんが参拝者を受け入れるの準備をしていた。意外とお寺って朝遅いんだなとまぁお店のように開くのを待つのもなにか違うように感じたからお寺さんの参拝は後にし大山寺奥に続く石畳をあるきここから更にここから25分登り大神山神社を目指した。

かなり時代の古い自然石の石畳でゴツゴツしていた。気をつけないと足をグキッと持っていかれそう。苔むした場所は滑るし濡れていても滑る。滑って転べば下が硬いから確実に怪我をする。細心の注意をはらい頂上を目指した。中伏で参拝を済ませた御婦人が「おはようございます」と挨拶してきたので自分も「おはようございます」と返す。ここでマキタスポーツがラジオで話していたことを思い出した。知らない人に挨拶をするのは自分は怪しくないですよ。あなたも大丈夫ですよね?と確認の意味があると…たしかにその通り、こんな人気のないところで人に出会うと大丈夫な保証はない。挨拶をすることでお互いを確認する良い手立てだ。
そして最後の鳥居を越え大神山神社奥宮に到着。旅行の天気の良さ、景色のの素晴らしさを感謝し参拝を済ませた後、普段引かないおみくじを引いた。結果は大吉。

なんだか歓迎されているようでジ~ンと嬉しくなった。ここまでくるのに25分は歩いているのでまぁまぁ疲れたが(私は怪しい人じゃないですよ)アピールの「おはようございます」をすれ違う人に言い続けながら戻りのルートをず~と下って行くと神社からお寺に入る入口に拝観料を収めてくださいと立て看板があった。登る時には気が付かなかったが拝観料を収めなければならないことを知った。払わずに参拝してた…これはいかんと思い大山寺の和尚さんらしき人に尋ねると「お寺より下の段に社務所があるからそこで尋ねるとわかるよ」と教えてくれた。拝観料を収めてから改めて大山寺にお参り。これで大山の観光の目標達成。ショップが立ち並ぶ参道から駐車場を目指す。パン屋さんが営業を始めており、ここだ!今ここで食事を取っておこう。ここを逃すとまた昨日のようにずっと食べれなくなる。しかしながら開店直後で陳列されているパンはまだ2種類。チーズ入り白パンと白パン。どちらもうまそうである。惣菜パンが欲しいなと思ったがまぁ焼き立てパンにコーヒーだけでも十分だ。往復で傾斜のある石畳を一時間歩いていたから暑い。ホットコーヒー好きな自分も今はアイスコーヒーが飲みたい。

オーダーお願いしようと店員さんに声をかけると「コーンマヨパンはもう出せますがどうされます?」朝食と察したらく親切に声をかけてくれたので追加注文。チーズ入り白パンとコーンマヨパンの2個を食べた。2つとも焼き立てで美味かった。特にチーズ入り白パンが想像以上に美味しくもちもち食感。すんごい弾力。ハイジの白パンを思い出した。焼き立てパンにありつけたのはラッキー。食べ終わる頃イートインスペースにカップルが一組入店し入れ替わりに店を出た。その後に大山ナショナルパークセンター内を観覧。センターの外から見える眺望は海まで見渡せ素晴らしい景色だった。

よし!足立美術館に行こう。紅葉が始まるシーズン。紅葉というと自分の住んでいる地方は1~2時間渋滞列し駐車も苦労するのが当たり前。だから車で30分の場所でも2~3時間かかるから行ったことがない。山陰地方はどうなのだろう?渋滞していたら嫌だなぁと渋滞を予想しつつ大山寺を後にし次の目的地へと車を進めた。行きに通った大山環状線と違うルート。米子大山線は大山の山を真っ直ぐに下ってバイパスにぶつかるイメージで走りやすかった。上りの大山環状線はつづら折りのカーブで同じ山なのにずいぶんと違う印象。山陰地方に入り2日目。バイパス整備されていて町から町への移動が楽。日本海沿いは移動が楽なのかな?去年、金沢から富山の千里浜まで行った時も海岸線のバイパスが走りやすく感じたほぼ高速道路じゃんと感じた。車を一時間位走らせ到着した。紅葉行楽シーズンの入り口であったから渋滞や賑わいを心配していたがそんなことはなかった。普段の観光地の車の量だと思う。足立美術館に到着しまずびっくりしたのは駐車場が大きい。美術館のまわり400メートルくらいぐるりと周り駐車場の入り口に到着する。なぜこんな駐車入場のさせかたなのだろうと疑問だったが今考えるとわかる。幹線道路から直接美術館へ来る車と美術館から道路へ出る車のタイミングをずらし渋滞しないようにしている。よく考えられている。入館料は一般的な美術館より強気な価格設定。自信があるのだろう。否が応でも期待が膨らむ。

足立美術館といえば日本一の庭園と横山大観だ。なんどかテレビで見たことがある。特に庭園は植木職人さんたちのストーリーがあるから年から年中ドキュメント番組をやっているような気がする。いざ入場。入場後しばらくは自分の知らない作家さんの近代アートや小さ日本の工芸品が続いた。どの美術品も細工が細かくて素晴らしいのだが…テレビ東京のなんでも鑑定団の音楽が脳裏に鳴り響き価格が気になる。純粋にきれいなものに触れ感動するではなく、作品を値踏みするゲスな自分の感性。入口を過ぎふたつ角を曲がった時に自分の知っている庭園が大きな一枚ガラス越しに広がった。ここだ。これは何度も観たことある。知っているぞ。知らないものに対しては無反応だか知っているものに対して明らかにテンションが上がる。
この庭園はテレビを見たりして知っているのになぜか自分でもスマホ動画を取りたくなる。プロの劣化版の画像やムービーしか取れないのは明らかなのになぜだろう?根幹にあるのは記憶の切り取りに撮影。これが一番手っ取り早い。

撮影最中は構図に夢中で純粋に庭園の美しさに意識が向かないのは残念。でも良い行動なのだ。後にスマホのグーグルフォトを観ながら旅の思い出に浸れる。記憶の目次をカメラで作成しているようなものだ。肝心の庭園を実際に見た印象だが落ち葉一つなく完璧に整備され、まさに庭園が生の美術品。遠くの山に滝が流れておりそれを含めて庭園を設計されいる。実に巧みな見せ方をしている。他には近代日本画も現代日本画が展示されており美術に造形が深い人は一日で回りきれない量だ。さすが日本屈指の美術館。一点一点の作品もすごいがボリュームもすごい。歩き回るだけで筋肉痛になりそうな規模。驚いたのはこの美術館、食事を楽しみながら庭園を眺められる。美術館なのにカレーの匂いがしていた。多分作品までに匂いがとどかないようにしているのだろう。美術館の終盤にさしかかり横山大観のブースに到着。

ここでズキューンと心を打たれた。近くで見ると普通の絵なのに2~3メートル離れてみると絵が立体的に浮き出て見える。不思議だ。3Dアート観ているよう。色彩鮮やか。凄いとしか表現できない自分が表現力のチープさがうらめしいが感動したことだけは確かだ。やっぱ横山大観は迫力ある。
ダンジョンのような足立美術館内を進むと魯山人館で最終になっていた。印象はマンガの美味しんぼの海原雄山だ。それと…あ!織部焼がある。我が故郷の代表的な焼き物だ。こんなところで出会うとはやるな織部焼。しかしながら、焼き物は奥が深く深すぎて自分にはまだわからん。これがわかるようになると渋いのになぁと足立美術館の出口を出た。グッツ販売ブースを抜けよく歩いた。館内巡っただけなのに汗を書きソフトクリームが食べたくなっていたが…貧乏旅行。毎回買食いしていては予算オーバーになってしまう。そろそろお土産も買いたい。鳥取なのに島根名物もちらほら目に入る。ただ車の中は暑いからな~お土産保管しておくのにあんまり良くない…そんな事を考えながら疲れてヘトヘトになって車に戻った。おかえり~と車が待ってくれているようでなんだか可愛い。車を擬人化するのは一人旅あるあるだと思う。

朝は山で一時間半、日中は美術館で一時半間歩き回っているしかも2日間の合計睡眠時間は8時間。超寝不足。意外と体力ある自分。もっと虚弱と思っていた。次の観光地はリスペクトしている水木しげるロードに車を進めた。米子市内を突っ切り境港市へ進むルート。米子市内近くに空港がある。鳥取市についで人口が多い都市。山道や海岸線をずっと走ってきたから急に街になり面食らった。けっこう街だな。観光したいが…次の目的もある。後ろ髪惹かれた。海岸線のまっすぐとした道を進むとお腹が空いていることに気がついた。そのへんで簡単に済ますかと周りを見渡すとモスバーガー。懐かしい。そういえば10年くらい食べてない。時間は15時とちょっと遅い時間に入店。ファーストフードだし軽く食べられる。と…この時はそう考えていたが…モスバーガー・モスチキン・ボテトMサイズにコーラ。…重い…油がキツイ。寝不足のうえに歩き回っているせいで体が疲れていて胃があまり仕事しない…ジジィになった。ファーストフードの油がキツくなるとは想像もしてなかった。

胃もたれを感じながら境港市水木しげるロードを目指す。境港市に入って一度曲がる箇所を間違えた。カーナビ案内は300メートル手前から曲がる箇所を教えてくれたが手間の交差点を曲がってしまった。疲れている…。リルートしてまた水木しげるロードに入ったはずだが…妖怪たちが中々姿を見せない。「あれ~もう市営駐車場についちゃったけどもしかして妖怪だけに夜にしか姿を見せない?それほど規模大きくない?まぁまぁまだ駐車場だ。ズバリの目的地にまだ到着してない。水木しげるロードを目指そう」車を降り歩き始めた。この旅でグーグルマップの使い方も板についてきた。進むべき方角がサッとスマホ表示できる。3分も迷うことがない。少し歩くと水木しげるロード中央部に到着。いらっしゃいとばかりに目玉のブロンズ親父が出迎えてくれた。人気者のブロンズ鬼太郎は観光客の撮影者が多数…さっき規模がどうとか言ったけど撤回。すごい!駅前全体が水木しげる推し。水木しげる作品のブロンズ像の数がめちゃくちゃ多い。関連ショップもすごく多い。水木しげる先生風に言うと鬼太郎はマネィを運んでくるといった感じだ。駅の方に歩いていくと駅前はゲゲゲキャラ全開展示。外灯は目玉親父の形の電燈カバーが可愛くかぶさっている。郵便ポストにはふわふわ浮遊し今にも動き出しそうな一反もめんに乗った鬼太郎ブロンス像。ポストは妖怪ポスト風じゃない朱色のポストがご愛嬌。駅の右手には20メートルはあろうかゲゲゲキャラの妖怪たちの大きな壁画に描かれ観光客を出迎えている。電車もバスもタクシーも全て水木しげるの妖怪デザイン。市を上げて妖怪たちが観光客をもてなしている。

一番心打たれたのは駅前のブロンズ像。左にねずみ男右に鬼太郎に見守られながら執筆する水木しげる先生。これを観た瞬間…胸がいっぱいになり泣きそうになった。旅行っていいなぁとしみじみ感じた。 
水木しげるロード駅横の壁画の中はどんなお店が入っているのかなと中を覗くと回転寿司が入っている。さっき食べたモスバーガーが悔やませる。モスバーガー自体は10年ぶりだから悪くなかったけどせっかく堺港市に来て魚を食べてないのはやっぱりもったい。とにかく寝不足と歩き疲れで食の観光まで気を使えないでいた。だからそんな結果になっている。旅行って思うんだ。絶景や体験や移動に重きを置くと食欲はその次になる。食事目的で出かけるのなら食事目的地にしないと無理だ。観光の片手間に名物を食べようなんてツアーでも無い限りむしが良すぎる。食の重きを置くのは次回にしよう。今回は観光だ。水木しげるロードを存分に楽しめたから今晩のホテルに向かう。今日のホテルはどんなだろう。ナビに任せ車を進めるとドラッグストアを通り過ぎた。

一旦通り過ぎたがUターンしお買い物。規模は大きい店舗。やはりいつもの店と一味違うスーパーとかドラックストアに入るのって楽しい。ただ…スマホ決済が未対応で残念。基本的に売り物はほぼ同じなんだけど価格や品物がちょっと違う。そのちょっとが刺激となる。栄養ドリンク・500mlのお茶・ドライブ中に食べるお菓子・ホテルで食べたいゼリーを買い込み再出発。境水道大橋を通過する時、高さにまじか~結構怖い。中海と外洋と繋がっていて大きな船が通るらしい。高さは水面から40メートルくらい。高さの割に道幅が狭く橋の防護柵位も昭和基準で頼りない。

高い橋

人が簡単に乗り越えられる高さ。軽いめまいを感じながら慎重に通過した。
おっかない橋を超え中海の海岸線沿い日の傾いた道を進んだ。牧歌的な風景だなと感じていたら突然街が現れた。結構な規模の街。見渡すと県庁がある。その奥には松江城との表示。街なわけだ。県庁所在地だものここが栄えさせてないでどこが栄えさせる。車で距離を走るうちに距離感覚が麻痺していたようだ。60キロくらいまでは近いと感じる。今だって30キロ車を走らせている。30キロも走らせれば街に出るのは当たり前だ。急に信号と車が多くなり建物は高く感じたのは自分が景色の変化に追いついてないだけ。観光で情報量多くなり頭の整理が追いついていない。少ししか走ってない感覚なのだが実際は違う。そして本日の最終目的地、松江ニューアーバンホテルに5時に到着。最初に隣のマンション駐車場に駐車してしまいセレブな車が多いと感じた。高い建物は看板も上についている。ここはマンションですとわかりやすく表示はない。なので入り口までいって「ここマンションじゃん」と気がついた。車に戻り速やかに移動。駐車場を探したらホテルは隣だった。街々しいが駐車場はキチンと確保されており中々の好印象。チェックイン時に800円駐車料金を別払いしたが当たり前だろう。むしろ安いかもしれない。母に無事ホテルについたLINEを送り愛する我が家の猫ちゃんの様子を聴き、街へ食事にでかけた。

駐車場係のおじさんに大まかな飲食店が並んでいる場所を聞きグーグルマップ片手に歩き出す。「ほほぅここから松江城も歩いて行けるじゃん明日チェックアウト前に行ってみよう」と日が沈んだ松江市内を歩いた。歩いて気がつく街には運河が流れていて外灯が川に反射し風情がある。街のビジホから街ブラって楽しい。グーグル先生によると川沿いから奥まった区画に食事できる。なのでそちら側に進路を取る。お好み焼き屋さんを発見。価格は庶民価格「いいねぇ」と入ってみたら今日は臨時休業で貸し切り…残念…気を取り直してまた探す。アルコール付きの温かみのあるライテングの洋食屋はあるが…多分デート用。もしく女子御用達感がありなかなか勇気がいる。さらに探すとあら?またお好み焼き屋さん。松江市ってお好み焼きが有名?なんでもいいや入ってみよう。

客は自分を含め3人。寡黙なおばちゃんが一人で店を回している。説明がいっさいないから自分で焼くのか焼いてくれるのか解らなかったが最初の夫婦らしきお客さんをみていると焼いてもらっている風だったので何も聞かずに任せた。ごくごく水を飲んだらすぐにつぎにきてくれた。まぁウーロン茶もオーダーしてるから後からお腹がたっぽんたっぽんなったのだけど…。店主は寡黙なだけで気遣いのできる優しい人だった。

15分もするとお好み焼きが焼き上がった。お好みソースたっぷり完成。魚粉も青のりもたっぷり。美味しそう。裏腹に夜喉が乾くなと覚悟を決め口の中に入れたが以外にソースの味が全面に出てこなかった。キャベツのザクザクとした食感と甘味、イカがぷりぷりしてる関西風と広島風の中間といった感じ。生地厚みからみると関西風だけどキャベツの多さは広島風。だけど麺は入ってない。どちらにしてもお店でしか味わえない味だ。そんな事を感じていると徐々にお客さんが増えてきた。ガテン系の元気なお兄さんの声が耳に入る。なになにじゃけん。けん。けん。けん。ここに来て初めて違う地方の言葉を聞いた。

広島の人か?「お好み焼きにはご飯が欲しいけどないよね?」と店主に問い自分の奥さんがお好み焼いてくれないから冷食お好み焼きを食べているとか職場仲間に話してるんだか店主に話しているんだかわからないがよく喋る人だ。自分はお好み焼き食べ終えたから勘定を済ませホテルに戻った。今日はつかれた。3階の大浴場で風呂入ってもう寝てしまいましょう。浴室に向かい入室すると白人男性2人と自分1人。旅先やホテル内で当たり前のようにみる外国人だが風呂場で一緒になるのは初めて。やっぱインバウンド多いよね。でも入れ替わりだったからほぼ大浴場を独り占めでき満足。今日はスマホは観ないで早く休もう。明日の朝にホテルの予約と行き先を決めようとTVを観ながら10時に寝落ち…午前2時目が覚め…そこから眠れない…眠れないのなら予定をたてよう…スマホのブルーライトと計画立案で完全に目が覚めた。「こまったなぁ。相当体疲れているぞ。明日…もう今日か運転に差し支えありそう」今日は観光はそこそこ移動日に当てたい。まぁ眠かったらそのへんで休むかと自分に言い聞かせ無理に目をつぶるのをやめ起きた…

4日目2023年10月25日水曜日晴れ

今旅で一番苦労したのは行き場所を決めることと次の日の宿を予約することだ。これが簡単そうでドライブプランもあるからなかなか難しい。今ならわかる。スマホは万能だが画面が小さく大まかなプランを練るのにはむいてない。シンプルに大きな紙の地図に赤いサインペンで行きたい観光地マークしホテルとの位置関係や距離をざっくりつかんだほうが早い。地図を入手できなかった…わかってはいたが、当初、紙の地図情報はサービスエリアにあると考えていた。しかしSAやPAに置いてあるのは電子版地図のQRコードだけだった。紙での情報は観光案内か道の駅に置いてあると後に知った。スマホでは検索がピンポイントすぎて基本中の基本、道の駅や観光案内所を外してしまう。情報が多すぎて灯台下暗し。まずは地方のざっくりとした紙の地図で地理をつかむ。これにやった上でのスマホ検索だ。このことに最初に気がついていたらもう少し計画立案が楽だったかもしれない。ということで超寝不足三日連続四時間睡眠の朝を迎えた。

ユニットバスへ向かい顔を洗う。体が疲れすぎて顔の血色が良くない。朝、ホテル備え付けの使い捨てT時カミソリを顔に当てる。イタタ…血がにじむ…カミソリ負けでやんす。肌が弱い人にはビジホの使い捨てT字カミソリは向かない。いろいろ経験することでだんだん旅の心得がわかってきた。T字カミソリは家で使っているジレットヒュージョン5。使い慣れたものが良い。よし、八時となった。松江城開門八時半と歩いていくのに良い時間。部屋の眺望は抜群。八階から見る宍道湖はとてもキレイで天気よくキラキラしている。10月も終わろうとしている朝なのに半袖で寒くない。

ついている。ここまで旅先に歓迎され続けている。と調子に乗った…これが良くなかったのかも…今日おきる事件の伏線になってる…。話を戻すとこれをねらって近くのホテルを予約していないのに関わらず歩いて行ける距離にメジャー観光地があってゴキゲンだ。出発。松江城へむかった。まずホテルをでて県庁に向かう。その奥に松江城がある。通勤時間帯と重なり県庁へ出勤する人たちと一緒に歩く松江城へ向かった。そこにはお堀がありテンションが上がった。そういえばここも観たことある風景。こころ旅の正平さんが県庁前の高い建物からの引きの絵面からスタートした地点。覚えているものだ。何気なくテレビを見ていただけなのに人の記憶は大したものだ…


松江城への入場ゲートと料金所はどこだ?入り口がよくわからない。お城をナメていた。国宝だもんね。規模が大きいに決まっている。お堀から天守閣まで上り坂でたどり着くのが大変。城郭はキレイに手入れされており無料とは考えにくい。とりあえず天守閣だ。天守閣を目指すぞ。どうも虎ノ門から天守を目指していたらしい。道の選択がなんとも自分らしい。わかりやすい大手門をわざわざ外して進んでいる。そんなつもりはないのに自然とマイナールートに進路をとってしまう。まぁ朝日を浴びながらお城の公園を歩くことができたのだから大手門だろうが虎ノ門だろうが関係なく気持ちが良かった…と言いたいがこの3日間の観光で歩きすぎで足が突っ張っている。そして足指にもマメができていて今にも潰れそう。擦れないよう絆創膏を貼ってあるが潰れる怖さはある。そしてダメ押しの3日連続の寝不足。満身創痍とはこのことを言う。グーグルマップでは天守間近まできている。周りを見渡すと突然天守閣が姿を現せた。防衛の思想らしい天守閣の見せ方だ。敵が攻めてきた時に迷わせ近くからは見えないように隠してある。きっとね…多分そうだ…最後の第一の門に到着し門が閉ざされていた。時代劇もしくは映画で見たことあるような雰囲気だ。

多分映画とかドラマでも使われたことあるんだろうな。なんか見覚えがある。城門は昔のままだろうか?今も同じような用途で使われている。スマホを見ると5分前だ。ちょうどいい時間。お城観光なんて初めてじゃないか?いやそうでもないか?が…回数は少ない。小学生の時に犬山城に社会見学とそれ以外に1回行ったか行ってないかで記憶が曖昧だ。後は…城跡の観光はある。高遠城と苗木城。お花見目的である。そんなことを思い出しながら開門を待った。入城料はこれからの支払いなのでホッとした。これだけ敷地が広いと意図せず迷い込んでも不思議じゃない。お城って城壁も立派で広いな~多分城周り歩き回れば約一時間以上かかる。やっぱり来なきゃわからないものだ。

入場券を入手し開門となりいよいよ入城。黒くて威厳があるかっこいいお城。いつできたんだと案内を見る慶長16年と書いてある……。西暦表示していない。グーグル先生に尋ねると1611年。江戸初期。築412年、と17代前くらいのご先祖様が生きていた時代。そう考えると建物の現存も凄いが自分って存在も凄い。受け継がれている建物同様だ。初代のご先祖様はいったい何年前なのだろう…?そもそも最初の最初って???宗教的な話に思考が脱線…お城は土禁なので入り口でビニールを配られ靴を持って移動。階段の傾斜が急でツルツル。ほぼはしごに思えた。下る時に右手に手すりはあるものの左にない。左利きで高所恐怖症の自分にはちょっときつかった。
松江城の観覧を終え、城を出た。やはり城は登るより外から景観を楽しむほうが好きだ。スポーツカーや美人さんにも同じことが言える。観ている分には楽しい。実際にスポーツカーを上手に乗るには国際A級ライセンス程度の腕前とその性能を発揮させるサーキットや維持させる財力が必要になる。なので、ちらっと街で見かけるくらいがちょうど良い。美人さんも街で見かけ振り返りキレイだったなと思い返すくらいがちょうどよい。

そんなこと思いながらホテルに戻ろうと帰路についた時に興雲閣が目に入った。入場料無料としてある。色使いがモダン。白色を基調とした壁にパステルライムグリーンの扉や窓枠。竣工が1903年の明治36年。120年か。新しいといえば新しい。実はこの時代の日本の建物を観るのは少し苦手だったりする。子供の時に観た怪談に出てきた建物の雰囲気。それが原因なのか自分でもよくわからないが苦手である。自分が子供の頃この手の建物は現役でチラホラあった。創業000年の老舗の建物がこんな雰囲気だった。おばけが出そうな建物と勝手なすりこみがあるのかもしれない。

ホテルに戻ると昨日は気が付かなかったが本館の1階入り口横にコンビニがある。この地方のコンビニだ。ポプラと看板が掲げてあり大手3社以外のコンビニで旅行に来た感じがした。そこでおにぎりを2つ買い朝ごはんとして部屋に戻って食べて忘れ物がないがチェックして出発。なかなか良いホテルだった。今日は移動メインで観光箇所は2箇所と決めている。
ホテルを出発して街を抜けた。あっという間にまた牧歌的な雰囲気の道に入った。本日はスピリチュアルデー。

景色よりお参りと参道ぶらりを目論んでいる。距離的に熊野大社が先に向かう近い。30分で到着。祭神は、ヤマタノオロチを退治した伝説を持つ、素戔嗚尊(スサノオノミコト)だ。神話やゲームに度々でてくる無双の神様を祀ってある火の発祥の神社。一度は聞いたことある名前に聖地巡礼的なワクワクとした気持ちになった。熊野大社に到着すると最初に目に止まったのは温泉施設。ここで…何か食べて行くのもありかな?まだ早いな…そして境内を目指す境内の前に川が流れており朱塗りの橋がかかっており伝統的な神社スタイル。島根に入って初の神社。しめ縄が迫力がすごい。この地方特有なしめ縄だ。ちなみに島根にある大社はここ熊野大社と出雲大社の2社だけだそうだ。もうそれを聞くだけで霊験あらたか格式高く感じるパワーを頂けるような気になった。この地方は神話が息づいていおりちょんまげ以前の古代文化を感じることができ新鮮。

境内には親子連れが日向ぼっこをしていてほのぼのしていた。参拝をし車に戻った。つぎの目的地出雲大社へ出発。宍道湖ちょうど真ん中あたりの道を西に車を走らせていた時に眠気に襲われ宍道湖ふれあいパークで一眠りしようと木の木陰に車を停車させサンシェードをセットし目を閉じた。
極度の寝不足から倒れるように寝た。といっても時間にしては15分程度。車の外を見渡すと同じように仮眠している車が3台いた。その車の下に猫。「わ~猫ちゃん」近くに行っても逃げない。

腰をかがめて手をだし「おいで」と更に近づくと逃げた。野良猫らしい。そして驚いたことに自分の車の下にも猫がいた。知らない地で野良猫と一緒に寝ていたのか(笑)のんきななもんだ。そんな状況にクスリと笑えた。思ったほど眠れなかったが多少はスッキリ。出発しようとイグニッションボタンを押し車を起動…朱色の注意警告表示…ブレーキシステムに異常がありますとビープ音…「え!…まさか…ここにきて…嘘~」注意して走行してくださいとインホメーションメッセージ…「まじか」頭が真っ白になった。「こまったぞ。またか…リコール修理して2度目の同じ症状。家から離れた遠隔地でどうすればいいんだ。しかしだ。まだだ。まだ動く」とりあえず目的地を出雲大社からカーディラーに変更。

カーナビ案内を中止し、臨機応変さが売りのグーグルMAPに近くのカーディーラーと聞いてみた。2~3店舗30キロ圏内に候補が出てきた。グーグル先生は「お休みの可能性があります」と注意喚起。「可能性だろ?やっているかもしれん」注意を無視して出発…40分後…お休みでした…次はいう事きくよ。次候補を検索しお休みの表示はない。よし!ここから20キロ。よっしゃ今度こそ大丈夫と…またまたオヤスミでした…まぁここまで50キロは走っている。問題ない。注意メッセージは注意だけだけしよう。動けばどうということはない。車に乗り続けることにした。よし気を取り直して出雲大社へ参拝だ。ひょっとして来てほしくない暗示なのかと勘ぐったが…2時間半カーディラーを探し回り知らないうちに出雲大社にすごく近い位置に来ていたのでそう思わないことにした。宍道湖半周2回まわったから結構観光の時間をロスしてしまった。遅くなったが出雲大社に到着。駐車料が無料である。驚いた。


無料駐車なのでほぼ満車に近い状態だったが運良く2台スペースが空いている。車を止めて出雲大社へレッツゴーと歩き始めた。今日も天気が良い。この旅全日程天気に恵まれている。昨日お参りに際して少し勉強した。独自の参拝ルートがあるとされる出雲大社。手水舎の前に「祓社(はらえやしろ)」へお参りするのが正式な参拝ルートとされている。なので最初に祓社を目指した。二の鳥居、参道の右側にある小さな摂社(セッシャ)祓井神(ハライドノカミ)四柱が祀られており、ここで身についた穢れ(けがれ)を落とした後に参拝するのが良い。しかし…敷地が広い。

どこが二の鳥居かわからない。広すぎて方向感覚が定まらない…さすが日本を代表する神を祀っている聖域。駐車場を少し歩くと御神楽殿が見えた。巨大なしめ縄にテンションが上がってそのまま駆け寄りたかったがぐっと我慢。二の鳥居を目指した。少し順序がちがうが駐車場の位置関係からこのルートとなってしまう。駐車場から15分ほど歩いて二の鳥居に到着。昼間の陽気に汗ばんだが汗が吹き出るほど暑くなく出た汗で体が冷えてしまうようなこともない。ちょうどよい。さっそく祓社(はらいのやしろ)に参拝。三の鳥居をくぐりそこかしこにあるうさぎの石像を目を細めながら松の参道の端を進み手水舎で手を清め最後の四の鳥居銅の鳥居をくぐった。この銅の鳥居は毛利元就の子孫にあたる毛利網広が1666年に寄進したもの戦国時代から続く鳥居。観た記憶はあるがしっかりと見ていない。後から調べてわかったことである。よく観ておけばよかった。
出雲大社拝殿へ到着。1~2組の人を待っただけですんなり自分の順番となり参拝できた。

人が沢山で並ぶ覚悟をしていたから運が良かった。続いて十九社に参拝。神在月の際、全国から神様が集まってきたときお泊りになられるホテルだ。そして順路を進み素鵞社(そがのやしろ)にお参り。裏手側にある最強パワースポット!! 神聖なる八雲山(岩肌)に触れご利益ををあやかりたい。参拝を終え正面をみると御本殿の裏手が見えた。ここもよく観る有名な風景。出雲大社を特集する番組で必ず登場する場所。

可愛いうさぎさんたちの像が本殿の威厳さを際立たせている。そして最後に出雲大社のアイコンである御神楽殿に向かい大きさに圧倒されながらここ記念撮影。写真屋さんが集合写真を撮影していた。ミッションコンプリート。次は飯だ。食事に行こう。駐車場に向かう途中2~3お土産屋さんとお蕎麦屋さんを発見。しめた。空いてる。入ってみよう。ほうほう。出雲蕎麦。おぉ~旅感あるネーミングで名物だ。

5枚と3枚がある。5枚は大盛りで3枚は普通なのだろう。券売機で3枚を注文し。出てくるのを待つ。あれ?そばちょこがついてない。う~ん?どうやって食べるんだ?「すみませんこれってどうやって食べるんですか」と蕎麦屋のおばちゃんにたずねた。そばの丸い皿の3回枚に分けつゆをいれ食べ進めると教えてくれた。へぇ~やっぱり地方が違うといろいろちがう。味もいつものと違う。美味しかった。さっと食べてしまったから5枚が良かったかなと少し後悔し車に戻った。
出雲大社の参拝と食事を済ませたので出発。ここから石見銀山を目指すことも考えたが、カーディラーを求めて宍道湖の半周を2回まわり時間をロスしていた。観光する時間が無いこともないが車も本調子ではなく気持ちが折れている。異常を示すインジケーターが点灯したままなのだ。このまま広島入りを目指すことにした。百キロ以上移動距離がある。車は故障というものの宍道湖を半周2回周った実績がありメッセージも注意して走行とあるから停止させてくださいとまで酷なメッセージは出ていない。電子パーキングが機能しない以外は問題はない。様子を見ながら移動することにした。高速道路にのり一時間を目安にをサービスエリアで休憩した。

そうして車を走らせ停止しまた起動させるを繰り返すうちに車の注意メッセージもゆるいものに変化していった。最初はブレーキ系とパワー系に異常を感知したメッセージだったものがパワー系の異常を感知したメッセージだけとなり電子パーキングが復旧。ACC走行も可能になりナビルートもマルチディスプレイとリンク表示され復旧。2回目の休憩で完全復旧。普通に起動。異常も知らせるメッセージはなくなった。治った?なんだったんだ?広島入りができ高速区間が終わり無事走れたことにホッと胸をなでおろした。

本日の宿をめざした。インターを出るとすばらいい田舎、我が故郷を思い出す。宿はもっと山の中だ。ここで夕食なんとかしないと食いっぱぐれると思いインター出たすぐのセブイレで夕食と明日の朝食を買いこみ今更ながら中国四国地方のドライブMAPも買った。3000円近くの会計に驚いた。コンビニ弁当って高いな…そうかドライブMAPの価格も加味しなければ…ネットで情報の入手が主流で最近、観光雑誌を買わなくなっていた。感覚が麻痺していたが千円以上はするものだ。スマホを触るのに抵抗を持ち始めていた。旅で疲れている所にまた疲れる…なのでドライブプランがまとめられている参考に観るのには便利。購入して良かった。
宿につきチェックインの受付がベトナムの人だった。お金をはらってほしいと伝票を持ってきたので「料金はネットで支払い済です」と伝えた正しく理解できているか不安だったが問題はなかった。請求書を観てみると入浴税が別にかかるらしい。なるほど。そういうことか。時代だ。受付はコンビニもホテルも日本人である必要がない。さらに言えば不具合が起きない仕組みさえできれば無人もよい。それにしても今日の宿。この山の中にしては駐車場がいっぱいだ。

客層を観察していると宿泊客というよりはとご苦労さん会の食事に来ている感じだ。その予想は当たったようで20時を過ぎた頃になるとどんどん駐車場の車はいなくなり最終的に自分を含め2台となった。施設が古い。和室でお布団で就寝するスタイル。昭和の終わりから平成のはじめの頃に建てられた感じがする。部屋の中でカメムシ発見…一応カメムシ撃退スプレーがおいてあるが…経験上ガムテで絡め取るのが一番。受付で呼び鈴を押すと女将さんらしき年配の女性が出てきた。「カメムシとるからガムテープ無いですか」と聴きいた。返答が温かみのある可愛らしい広島弁だったので旅行気分が上がった。

ガムテを受け取ると3匹のカメムシを捕獲し洗濯機を仕掛けてあったので洗濯物を取り込み洗濯室へ行った。実はこの洗濯機お客さん用ではなく…この宿のタオル洗う用。乾燥機は当然なく…部屋の中のタオル掛で2日分の洗濯物を乾かす。空調で乾かすとは…なんともしょっぱい。さらにしょっぱい出来事が続く。部屋の中でダニにさされた。この宿そこまで価格も安くなかったんだけどな…。Wi-Fiも弱くWi-Fiの電波状況で布団の位置を替えた。ここまでは欠点ばかり気になるが…実はこのホテル。温泉付きで本格的な原泉かけ流し。

湯量が多く浴槽から洗い場に向かってどんどん湯が流れ落ちている。しかも独り占めで静かな山の中。雰囲気は山奥の湯けむり温泉。今まで宿泊した宿も2件温泉ついていたが最初から最後まで独り占めとはいかなかった。最高だ。夜も流石に眠れた。5時間半くらいかな。少し体が休まった気がする。欠点はあったもの眠れたし良いホテルだった。

5日目2023年10月26日木曜日晴れ

昨日は宿でこの旅で初めて暖房をいれた。旅中、10月も終わろうとしているのに、冷房を入れる日もあったからこれが正解の秋らしい気候。朝。外気がいい感じに冷え込み気持ちが良かった。なので、温泉に一人で浸かり温泉宿の醍醐味を味わった。BSのこころ旅をみながら昨日買い置きしてあったサンドイッチを食べ準備を済まし出発。ここから厳島まで約1時間10分高速道路は通らず山を超えて広島市内を通るルート。結構な山道を南下していく。距離感が麻痺しているから山道50キロも近い。市街地にはいり他の車に気を配りながら甘日市(はつかいち市)に到着。観光地ってより観光都市ってスケール感。宮島にいくフェリーのそばの駐車場で丸亀製麺があり無性に食べたい衝動にかられた。朝食は済ましてあるしまだ9時台なので様子を見ることにしファミマでアメを買い目的地を目指した。JRフェリーターミナルに到着。

トイレに入ったが新しく巨大で清潔。さすが超メジャー観光地しっかりとしている。けっこうな人がフェリーで並んでいた。インバウンドの外国人旅行者と修学旅行生。まだ観光バスが到着しない時間帯でこの感じだから観光バス勢が加わるともっと凄いだろう。よく考えたらフェリーって乗るの初めてじゃないか?そうでもないのかな?覚えがない。30年は乗っていないことだけは確かだ。今まで混み合う観光地へ行って所に自ら並ぶってことをさけてきたから多分乗ってないと思う。

あぁでも中学生の時、家族旅行で名古屋港にふてくされてカーフェリーに乗った覚えがある。中にゲームの筐体がたくさんあって昭和のリゾートホテルみたいと感じた。ただ停泊してある船に見学に入っただけだったので動いているフェリーに乗るのは初だ。しかし船は気分があがるものだ。ドラクエ10の船の旅立ちのシーンを思い出す。フェリーが入港し前方の人から順番に乗り込む。ここで変わり者スキルを発動。入船口は車が入る箇所と人が入る箇所が2つに別れているが今日は車を入れておらず車用の入り口側は空いている。人は通ってはいけないと規制されてないようだ。なぜ皆広いほうから入船しないのだろう?もし通っちゃいけないのなら係員を立てて通せんぼのコーンもあるはずだ。係の人いないじゃないか。通ってもいいんじゃない?とそこを進み二階へあがり船首の良い場所を確保。自分に続いたのは外国人勢、いつのまにか周りは外国人オンリーとなった。やはりマイナーばかりを選ぶ自分は変わり者

フェリーの中の場内アナウンスと菅田将暉自身がの映画のロケ地だったと宣伝をしていた。人気ドラマ「ミステリと言う勿れ」の映画版だ。あのドラマ面白かった。菅田将暉のモジャモジャ頭も良かった。フェリーは厳島の朱色の大きな鳥居をドラマチックにみられるよう回り込み進路をとって着岸。ついた~!鳥居を目指すぞ~平清盛によって、現在の姿に改められたと伝わる神殿。荘厳華麗な建築美と、目の前に広がる瀬戸内海、そして背後にそびえる弥山の自然美が融合した神秘。人の波に身を任せ厳島神社を目指す。

上陸後まず出迎えてくれたのは鹿さんだ。人を全く恐れていない。この非日常に多くの人がスマホを向けていた。自分もその中1人。参道入口に日本三景の石碑がありその場所で自撮り。宮島を示すものは映っていないもののなかなかのパワーワードだ。海岸沿いの参道を海を見ながら進むと水の透明度がすごい。綺麗だ。ここはRPGでいうヒーリングスポットに思えた。水自体が浄化の力があり海がパワースポットに感じる。参道沿いにお土産屋さんが軒を並べている。フェリーターミナルに近い食堂で昼食を取ろうと決めた。奥に行けば行くほど混み合うはずだ。そこいくとフェリーから降りて少し様子を見て奥で決めればいいやと心理が働くはず。更に少し歩くと石の鳥居横に大きな狛犬が鎮座していた。

やっぱり大きいな。聖域が島全体というのがうなずける。何もかもがビックサイズ。どんどん歩き進むと拝観料を収める受付所があり拝観料を収め神殿内に進んだ。今年の5月に行われたG7で各国首脳が記念撮影をしていた舞台があった。

おぼろげに記憶がある。参拝を済まし出口を向かう。神殿出口に大願寺というお寺さんもあったのでここにもご挨拶の参拝。広いとにかく広くて厳島神社の神殿を観ることしか計画していなかったので観光ルートが定まっていない。あてもなくブラブラあるくと清盛神社にでた。この美しい神殿の姿に変えた立役者を祀ってある。参拝を済まし参道脇にあるお土産屋さんを冷やかしながら更に進む。五重の塔方面に行く?でもここまでで結構な距離を歩き疲れ始めた。どうしたものか。このまま人の流れに沿って歩くと豊国神社の五重の塔の坂を登るルート人か、ロープウエイに乗るルートに進むことになる。しかし、今は食べ物が食べたい。広島といえば牡蠣だ。牡蠣が旨い。牡蠣の殻付き焼きのいい匂いがそこかしこから漂っている。

食べ歩きに憧れはあるものの人混みで殻付き牡蠣を持ってウロウロすると落としかねない。う~ん、やはり最初に決めたあのフクヤ食堂さんだ。入り口に渋いカキフライ食品サンプルが展示してあったからあの渋さでほぼ決めていた。カキフライだ。味に間違いは無しのはずとフェリーターミナルへ進路をとり10分かけ来た道を戻った。予想通り待ち時間なしすんなり入店できた。店内には自分の他に外国人観光客3人と自分をふくめた日本人観光客3人。カキフライ定食をオーダー。

定食が出てくるまで外国人観光客と店員さんのやりとりをなんとなく眺めていた。オーダーカードらしきものでオーダーは完了しているようにみえたが店員のおばちゃんがコーヒーはHOT?ICE?オーダーカードを指さし尋ねる。効かれた外国人観光客は一瞬「えっ!何んて?」顔をしていたけど、カードを観てニッコリしてICECOFFEEと返答していた。ちゃんと伝わっている。丁寧に説明しなくても伝わるものだ。丁寧すぎると伝わらないこともある。そんなやり取りを見て待ち時間を潰していると牡蠣フライ定食が運ばれてきた。 もともと牡蠣は好きであるのでのんべえが酒を口に入れるのを待ちくれなくておちょこを口で迎えに行く感じで牡蠣フライを口に運ぶ。…ウハ!!なにこれ!ウマい!!これは…今まで食べたこと無い美味しさだ。外套膜の歯ごたえがしっかりあるうえ身はクリーミー全く臭みを感じない。つぎにレモンを牡蠣フライに絞る。これがまたウマい!!広島レモン。新鮮ですごく爽やかてはっきりとした味わい。こんなに美味しい牡蠣フライと出会うと思ってなくて、ズキューンと心を撃ち抜かれた。好物ゆえに味がわかるこれはウマかった。
食事を終えると、フェリーターミナルへ向かった。改札口を通過しようとしたら駅員さんにターミナル構内からはみ出している行列を案内された。

え…この行列がフェリー待ちなの?…フェリーに一度で乗れる人数なのか不安だったが、いざ乗船してみると何の問題もなく乗れた。3階が空いていたので潮風を感じながら体を休めた。年配ので白人女性が、私のパーソナルスペースなどお構いなしにすぐ隣に座った。ガラガラの船内に隣にきたのだから自分と話がしたいことは明らかだ。彼女との会話を覚悟した。彼女は私に英語が話せるかどうか尋ねてきた。はにかみながらノーと答えた。彼女はフランス人でパリから来たと言っている。あなたは?と尋ねられたので「ギフ」とだけ伝えたが知るはずがない。

とりあえず困ったので「エンジョイヒロシマ」とだけ伝えた。まぁ英語が喋れないならと、彼女もフェードアウトその場を離れていった。外国人と動物に懐かれる自分…たぶん無意識のうちに姿を目で追い視線が合ってしまいそれで話しかけられるのだろう。ここ5年で電車で2回この電車でここにいきたいけどこの電車であってる?と尋ねられたことがある。自分なりに外国人になぜ話しかけられるかを考えた。そんなこと思っているうちにフェリーは到着。下船しこの地で家へのお土産を購入しようと決めた。お土産は牡蠣。さっき食べて即決。よし牡蠣屋を探そう。スマホで検索。歩いていける場所は2件候補がエントリーされた。それらしい店舗を探す。自分のイメージでは磯の香りがしそうな市場的な店。案内されたのはターミナル構内あるはつこいマーケットの中にある讃美牡蠣。店舗名の圧がないモダン表示。イメージと違っていた。テナントブーズの中でおしゃれで磯の匂いもしない。しばらく見つけられずにいたがスマホのGPSと見合わせて認識できたから入店。カウンターから店員の女性が出てきてが色々説明してくれた。生の岩牡蠣Lサイスに決め発送手続きした。牡蠣の成長具合から12月10日に到着になるそうだ。楽しみである。
お土産を購入後、車に戻った。チョコレートを一欠食べ次の観光地の尾道を目指した。市内でカーナビが良い感じに観光渋滞を考慮したルートを見つけてくれる。比較的渋滞にハマりにくい。商店街や通学路?え?こんな道通る?のといぶかしげに進んでいくと突然目的地周辺。王道を通過してないから目的の観光地まであと何キロと看板無し。心の準備なく目的地が現れる。広島県に入って感じたことは巡回パトカーが多い。路線バスの後ろについた時に自分の後ろにパトカー。なかなか後ろから離れてくれない。しばらく同じルート。いつもより一旦停止。歩行者優先。バス優先に安全運転を心がけた。

10分ほど車を走らせようやく前方バスと後方パトカーに別れを告げ高速道路へ入った。今旅で私が行ってみたかった第二位の観光地尾道へ進む。尾道ロープウエイと黒猫ケンちゃんがいる尾道美術館にレッツゴー。

1時間40分ほど車を走らせ到着。尾道市役所横の駐車場に車を駐め尾道ローブウエイ乗り場まで歩いた。さっそく観た風景が現れた。なんのこともない高架下の風景だが、龍が如く7桐生一馬になって走り抜けた覚えがある。すんげ~まんま同じだ。千光寺頂上展望台PEAK行きのロープウエイは急勾配と高さでめまいを覚えたがガイドさんは涼しい顔で観光案内をしてくれている。慣れとは恐ろしいものである。到着後展望台からひろがる尾道の絶景でズキュ~~ン。胸を打たれた。夕日に照らされキラキラした海面。

近くの島から遠くの島まで幾重にも重なる立体美。美しくて現実味がない。スケールをものすごく大きくした影絵のように見えた。来てよかった~。実際に来ないとこの感覚はわからない。龍が如く7でビートたけしが爆発させた造船所も見える。ゲームムービーの記憶が蘇る。絶景を楽しんだあとは売店でレモンのソフトを食べた。味がレモンだけにソフトではなくシャーベット系ジェラートに感じた。美味しかったのだが体が求めていたのは甘さだった。やっぱり疲労が蓄積しているのは間違いなさそう。疲れていても観光ハイで動けてしまう。
ソフトを食べ終わり次は尾道市立美術館の黒猫ケンちゃんに合いに美術館に向かった。相手は猫ゆえに自由。そもそも警備員のおじさんと仲が良いだけで美術館の猫でもない。留守で出会えなかった。かわりにオブジェの椅子に眠り黒猫の置物が展示してありケンちゃんの雰囲気は感じることができた。美術館スタッフさんの気遣いに感謝。次は…そうだな…観音坂を通って千光寺に旅のご挨拶。お参りを済ませここまでかなりの距離を歩きグロッキー。ツラい…。坂道のアップダウンでここまで体力持っていかれるとは…たまらず千光寺のお土産屋さんにロープウエイ乗り場までどのくらいかかるかたずねた。

店員さんはと明るくこなれた感じでここから20分くらいあがったところですよ少し距離ありますので頑張ってください。と教えてくれた。千光寺の本堂から文学のこみちを通りロープウエイを目指した。尾道ゆかりの25名の作家・詩人の詩歌・小説の断片等を千光寺山山頂から中腹にかけて点在する自然石に刻み、その散歩道を「文学のこみち」と名づけられている。だが、かわいいネーミングの散歩道とは裏腹に傾斜ある登山道だった。険しい。ひょっとして無理にロープウエイを目指さないでそのまま歩いて山を下ったほうが楽だったかもしれない。下りのロープウエイになんとかたどり着き、思う存分探索を堪能できたので下山した。


ロープウエイ乗り場から商店街に出て市役所横の駐車場へ進み、時間は17時ちょっと前、尾道ラーメン屋しょうやさんがちょうど駐車場の近くにある。少し早いがここで夕食。尾道ラーメンは初めて食べる。どんな味だろうと期待に胸が膨らむ。食券方式でチャーハンと尾道ラーメンのセットをオーダー。中から感じの良い店主が「本日、無料でラーメン大盛りに出来ますがどうされますか?」とたずねられた。

一瞬、量的に食べられるか迷ったが、ラーメンならたぶんツルツルといけると判断しお願いした。というかそんなお得な申し出断るとバチが当たる。歩き詰めだったので、席について歩きをやめた瞬間体中から汗が吹き出す。体を冷やすべくジャケットを脱ぎお冷をごくごく飲みラーメン炒飯が運ばれてくるのを待った。落ち着いたタイミングでチャーハンが運ばれきた。濃いめな色だったので濃い味付けなのかなと口に運ぶ。意外。あっさりとした味わい。パクパクむしゃむしゃ。疲れた体にちょうどよい塩気が染み渡る。そして楽しみにしていた尾道ラーメンの登場。背脂のミンチと青々としたネギがスープの上にたっぷり浮かんでいる。生ハムスライスを思わせるサイズの薄切りチャーシュー2枚とシナチク適量。観た感じは背脂ミンチの醤油ラーメン。

味はどうなのだろう。色の濃さと背脂ミンチからこってり味を予想したがチャーハンと同じくあっさりとした味わい。コクはしっかり出ていておいしい。これなら大盛りでも食べ切れそうだ。一気に完食とはいかなかったがそれでも残すことなく完食。すごい!チャーハンとラーメン大盛り食べちゃったよ。これで夕食の心配はなくなった。はち切れそうなるほどお腹いっぱい。店主に「美味しかったです。大盛りどうもありがとう」伝えたら喜んでくれた。想像以上に喜ばれたので感謝を伝えたこちらのほうが嬉しかった。そして今日の宿福山プラザホテルに向かった。
広島県福山市は広島市につぎ人口の多い市。高速道路を通らないルート。なんの情報も入れずに向かったから結構な街で面食らった。ホテルを予約した時に駐車料無料とあったのにホテル車を入れようとすると満車マーク。ホテルの場所は片側三車線道路から交差点を右折したすぐの場所。交通量が多く一旦車を徐行させたり停止するのが難しい。とりあえずホテルとなりの小道に入りもう一度ホテルの駐車場に入れるよう再アタックしようとした時にホテル裏の駐車場を発見。一安心。ホテルに到着。食事も済ませてあるし洗濯物も溜まっていない。出歩く必要がないからのんびりと過ごした。

6日目2023年10月27日金曜日晴れのち雨

そして六日目の朝を迎えた。出歩かず休んだはずなのに今日もばっちり寝不足。栄養ドリンクを飲んで出発。今日はこの旅で一番楽しみにしていたメインイベント。しまなみ海道を観光する日だ。天気は上々。午前中晴れで夕方から少し雨がふる。夕方は移動タイムだから問題なし。福山市から40~50分昨日来た方角に戻り、念願の最初の新尾道大橋に入った。なんともいえないうれしさが込み上げてきた。途中で寄ったローソンで味レベルの高い塩むすびとツナマヨを購入し朝食も済ませてあるから存分に楽しむことができる。そして第一の観光地、超私的な観光地、大浜PAに到着。

このパーキングから少し歩き因島大橋を目指した。高速道をおりなくてもここから因島橋を渡れちゃう。この橋実は2階建て上段は今さっき自分の車で通過した高速道路。下の段は歩行者専用道と自転車とバイク125CC以下の専用道路だ。この橋、徒歩であれば無料。徒歩で歩く人は少ない。わたり切るつもりはないが自分がやってみたかったことはそれは海の上を歩くこと。これまで海の上を歩いた経験がない。なのでなんでもない橋の上を歩くことでも気分が上がり意味があるのだ。しかも初めての海の上を歩くのが海外からも有名なしまなみ海道にかかる橋。最高じゃないか。橋の上は風が強くおおきなトラックが通過するたび微振動。継ぎ目からエメラルドグリーンの海がのぞき高さがわかり怖さもあった。すごく高いところを歩いている。よっし!満足だ。目標達成。つぎに行こう。亀老山展望公園を目指した。40分ほどドライブ橋をわたり島をわたり道中の景色も楽しんだ。内心、ゆっくり景色を見ながら進みたい。だか高速道路をなのでゆっくり走らせることできず、じれた思いをした。大島でインターで高速をおり亀老山展望公園がある山坂道に差しかかった。勾配が強い坂が続く。車がのすれ違いが困るほど細い道ではないから比較的気楽な道。後方にも同じ目的地の車が一台ついていた。頂上近くになると山道だった視界が開け突然のオーシャンビュー。一気に標高の高さを感じた。

すごい。すごいぞ。やった。ついにここに来たんだと喜んだ。しかしまだだ。展望台の駐車場はわずかに18台。一瞬緩んだ気持ちを締め直し駐車することに集中した。入り口の急な坂道を登りきると駐車場あった。入口は狭いが入ってしえば行き合うこともできる。まだ5台空きスペースがあり駐車できた。良かった。駐車場所を探さなくて済んだ。自分の後ろについてた車も余裕で止められるはずなのだが駐車場から出る車とかちあっていた。相手側がスポーツタイプの車だったので急坂で車の腹下を擦るのをきらい傾斜を回り込むように進んでいた。すれ違いができなくてこじれあいを起こしていた。展望台目前に三角に目をつりあげていた運転手を可哀想に思った。はやる気持ちをおさえて帽子をかぶり展望台へ。展望台自体がアート作品で建築家の隈研吾氏の設計。複雑なデザインで建築界から高い評価をうけている。さらにこの場所は「亀老山山頂から望む来島海峡」が四国八十八景に選定されている。展望台から観る景色は…なんと表現していよいか…絶景を通り越し胸がいっぱい。


360度の絶景に呆然と立ち尽くした。今まで感じたことのない感情が湧き出ている。どう表現すればよいかわからない。ざっくりと説明すればきれいな景色をみてうれしい?ちょっとちがう?文字に起こすとこんな感じになってしまうが年齢を重ねると自然の素晴らしさを感じ取りやすくなる。この表現も曖昧なのだが体感的に若い時より感動が大きくなる。若い頃、おじさんってなぜあんなに景色をみるのが好きなんだろうと感じたことがあったが今ならなんとなくわかる。今まさに絶景により感動の感情にブーストがかかりうるうるしている。歳を取ればわかるってフレーズを見聞きしてきたがまさにそれ。おじさんになるのは悪くない。強く風が吹いて帽子を飛ばされそうでも気持ちよかった。しばらく絶景を楽しみ下山を決めた。かわいい亀の石像の近くに売店があったが、ここでの飲み食いを我慢し、近くの道の駅で食事をとることにした。スマホのヤフーカーナビでルートの検索。道案内をまかせた。ちょっとしたルート検索はスマホナビに限る。近くの道の駅や近くのトイレと曖昧な検索をスマホに向かって話しかけるだけで候補を上げてくる。道の駅 よしうみいきいき館に10分で到着。おぉ海鮮バーベキューやってるどうする俺?しかもそんなに混んでない。海鮮バーベキューもいいけど、焼きイカかサザエに集中させるのも悪くない。悩ましい。なのでまずここでお土産を購入し食いしん坊パニックを落ち着かせた。みかんを5キロとオレンジやみかんのジュレ2世帯分とイカフライレモン味2袋。地元漁師のふりかけ一袋。面白いことに会計が5000円のぴったり賞。店員さんが驚いていた。


そしてフードコートに向かった。海鮮バーベキュー、お刺身定食、うどんに鯛めし付く定食の三つの候補まで絞った。海鮮バーベキューはボッチには合わないから断念。道の駅でお刺し身が食べられるので鮮度確実に良いことがわかる。お刺し身を一番候補にあげたいところだが、鯛めしがどうにも気になり食券機で鯛めしうどん定食を購入。この券売機進んでいてタッチ決済が対応している。商品の受け取りかたについて色々書いてあったがざっくりいうと商品渡す時に番号レシートはいらないようなことだった。鯛めしはダシがきき鯛の香ばしさと旨味たっぷりで美味しい。うどんもこの地方の味で美味しい。食事を済ませてお土産を車に積み込み再度フードコートに戻りソフトクリームを購入。ご当地味ではないオーソドックスなバニラ。ソフトいろいろ味があるけれど最終的バニラ味に落ち着く保守のおじさま。来島海峡第一大橋をみながらソフトクリームをナメていると村上鉄工所の文字が視界に入った。そうか!大島って村上海賊のゆかりの島だ。名字も村上海賊から脈々と受け継がれていることを知ると感慨深い。ソフトクリームを食べ食事もお土産も購入することができ大満足。やはり道の駅ってムネアツ観光スポット。

この旅で初手に道の駅を組み込んでいれば作戦タイムを設けられ寝不足も解消されたかもしれないが後の祭りである。そして次の目的地の今治タオル美術館に向かった。大島をぬけ、感動の四国初上陸。自分史上初だ。今まで瀬戸大橋に2回ほど行ったことがあったがいずれも観光バスでわたりきらないで途中で引き返す観光。まぁ1泊2日だとそうなる。
旅の続き…四国に上陸後今治市で最初に気がついたこと。ここは繊維の街。服の問屋?倉庫のようなお店を発見!かなり目立っている。雑多な商品陳列に心がときめき中に入ってみたいと感じた。だが冷静に考えると今服買わなくても間に合っている。とりあえず今はタオル美術館を目指そう。市街地を抜けると安心安定の田園風景で興奮していた頭がどんどんリラックスし到着するまでにすごく眠くなった。タオル美術館の駐車場でサンシェードを開き一眠り。観光地を目の前にして眠る自由さ。目的地につき眠るのはなんだか気持ちい。ここで15分ほど仮眠し歩道橋をわたり入館。美術館の入り口は4階にあり他の階は物産展やタオル販売している。この売り場を見て歩くだけ楽しい。カラフルな色で彩られ店内が華やか。

この美術館。女性が来ると感じ取れるものが多かろう。可愛いものが多い。お買い物ゾーンを超え4階で入館料を払い入館し出迎えてくれるのはカラフルな糸巻きの回廊。そしてムーミンのタオル。ムーミン推しだ。そこかしこに可愛らしいムーミンファミリーが展示されている。それはタオルだったりぬいぐるみだったりいろいろだ。ムーミンといえば岸田今日子。自分は岸田ムーミンで育った。3~4歳の頃ムーミンを観てた。かなりおぼろげな記憶しか残ってないが岸田今日子の声だけ鮮明に覚えている。館内の順路を進むとタオルの織り機の工程も展示してある。なかなかの迫力。更に進みキャシー中島の世界常設展。

かなりの大きさのハワイアンキルト。もう芸能人の趣味の域を超えている。大迫力。キャシー中島は芸術家だ。
館内は一通り観て歩いたので順路を進み、外のガーデンを散策。ビーフシチューやコーヒーの良い香りがしていた。とはいえさっき食べたばかりだから食べられない。中庭に出てすぐの所でムーミンパパのブロンズ像発見。そしてその近くにスナフキンのブロンズ像を発見。脳内で自分をスナフキンにさしかえてみたが今は旅をしているが定住しているので単なる観光旅行者でビジュアルもスナフキンのようにかっこよくない。やはりスナフキンは永遠の男前のお兄さん。中庭のセコイヤ並木にはLEDがセットされており夜に来てもここはきれいなのだろうなと感じた。

中に本格的なカフェ&レストランが4店舗もあるし、今日もテレビ局が取材に来てた。わかりやすいキャラコラボや豊富な物販もありなにかにつけてセンス良いなかなかよい美術館だった。観光を終え駐車場でCoke ONアプリを立ち上げ自販機に向けた。使用期限が切れていたのでスマートに購入できず再度ログインし直し決済も紐付けし直した。明らかに現金購入が手っ取り早いが、このアプリ久しぶりに使うと一本購入すると無料サービスがついてくるから頑張った。そして本日のホテルに向かう。コンフォートホテル高松まで2時間。高速を使い一気に瀬戸内海側を四国を西から東へ突っ切る。急ぐ旅では無いのだがここ一週間の寝不足が蓄積。随分体が疲れている。そろそ進路を帰路方向へと舵を切った。高知や松山はまた次の機会に行こう。いつでも来られる。道中、高速道から瀬戸内海を一望できる見晴らしの良い高速道で絶好のタイミングで虹がかかり通過した。

なんだか嬉しかった。天気予報では夕方から雨の予報なのにほとんど雨に振られなかった。進行するとともに天気が回復していくそんなイメージで運転ができた。実にツイている。
高松市内に入り帰宅ラッシュの渋滞にハマった。片側三車線。車も多い。ビジホの予約が取りやすくコスパ良いところはだいだい栄えている街だ。六日目にしてようやくわかってきた。今日のホテルも三車線道路に面し入るのが難しい。知っていればなんとも無いのだが初見だと、どの場所が目的地で入り口はどこで駐車スペースが空いているか瞬時に判断しながら車を操作しなければならない。そこが街のビジホで苦労するところだ。それ以外は施設が新しく快適で街散策もでき面白い。夕食=街ブラ。ホテルに到着してからも観光ができる。ホテルに到着し18時時間近くになっていたから早速夕食を求め街に出た。オシャレなお酒の飲めそうな洋食屋さんで、ウエイトレスさんのおすすめをそのままオーダーした。あまりに素直に「じゃ~それで」とオーダーしたらウエイトレスさんの「はっや!」と心の声が漏れていて面白かった。ハンバーク、オムレツ、エビフライ、グレープフルーツジュース。無敵な洋食をオーダーで美味しかった。店内が薄暗くオシャレ。こんな感じところでお酒を頼みたいが…悲しいかな下戸で飲めない。食事を済ませホテルに戻ろうとブラブラ歩くとアーケード商店街を発見。

更にライブハウスも発見。うひゃ~都会だ。ライブハウスがあるだけで街の若さやパワーを感じる。それにこのアーケード自分が知ってる規模のアーケード商店街じゃないぞ。終点が見えない…ずっと続いている。後から調べてわかったことだがこの高松市のアーケード街は日本一の長さ。面白かったのでしばらく散策し歩いた。顔に猫のひげみたいなペインティングした甚平を来た女の子が自転車漕いでいる。あれ?今日ってハロウィンだっけ?今日は27日。後4日あるよな?となると…たぶんメイドカフェから派生したコンセプトカフェのメイドさんなのだろう。色んな人がいる。おもしろい。ひとしきり楽しめたのでホテルにもどりバスタブに湯を張り体を休め最終日のビジホの予約を取り観光プランを練りテレビを見ているうちに寝落ち…

7日目2023年10月28日土曜日晴れ

中途半端な時間に目が覚めそこから2~3時間眠れず安定の寝不足で朝を迎え6時半に朝食ビュッフェに向かった。ここの朝食ビュッフェはなかなか豪華。スムージーまで用意してあった。そして人が多い。女子学生の合宿か?女子率が高い。座る場所に困るほど盛況。食事の後、エッソプレッソのコーヒーをグィッとに飲み干し食事に満足し部屋に戻り出発の支度をした。面白かった高松市を後にし車を一時間走らせ大塚国際美術館へ到着。大きな美術館で駐車場は無料。駐車場から美術館まで距離がありそこからシャトルバスがピストン輸送している。駐車場に入る前にあたりを見渡すと鳴門観光汽船(うずしお観潮船)ターミナルの看板が見えここから近い。橋の上から渦潮を観るつもりでいたが観潮船から肌で渦潮を感じるのも悪くない。予定変更。ターミナルに向かった。乗船後の海の波にゆられるまえにトイレも済ませ、チケット売り場でチケット購入すべき受付へ…

受付の年配の男性が「渦潮まだ出てないよ。11時位から発生するかもしれないからその時間のほうが良い」と教えてくれた。ありがたい。せっかく観潮船に乗っても渦潮を感じられなかったら意味がない。「そしたら大塚国際美術館先観てきます。後から来ます。ありがとう」とターミナルを出て大塚国際美術館の駐車場へ引き返しシャトルバスに乗り美術館に入館。開演時間まで10分ほど時間がありチケット売り場で通り過ぎる車を見ながらぼんやり過ごした。入館時間になり入館。一番最初に出迎えてくれるのは紅白歌合戦のときに米津玄師が歌ってたホールがでてきた。ここが気分の最高点で徐々に熱が冷めていった。芸術の楽しみ方がわからない…

花鳥風月は感じられるようになってきたが、自分にはまだ芸術は早いのかもしれない。You Tubeの山田五郎の解説をしっかり頭に入れて観察すれば見え方も違うのだろうが大量に大きな絵のタイルレプリカが展示を何をどう観たら良いかわからない。宗教画が多いことだけはわかった。後、知っている超有名なゴッホやビーナス・最後の晩餐などを観て知ってる絵だとうなずいたくらいで美術鑑賞と呼ぶのにはツラいものがあった。やっぱり美術館系は事前情報もきちんと入れるべきだ。
美術館はとても広く1時間では回れない広さ。早足の散歩のスピードで観覧。下の階層から上に登るに連れて時代の新しい絵の展示がしてある。最後の近代美術のフロアで時間切れ…次は渦潮見物だ。エレベータに乗り出口を目指すも広すぎて出口がわからない。エレベーター内で一緒になった。女性清掃スタッフに「渦潮観潮船の時間があるけど出口がよくわからないんですけど何階で降りれば良いですか」と尋ねると「まぁ!それは大変。急がなきゃいけないですね。出入り口は地下3階で初めてだとわかりにくいですよね」と出入り口がわかる場所まで案内してくれた。お礼を言い急いでシャトルバス乗り場でバスを待った。

バスに乗り込んだのは自分ひとり。こんな大きなバスを1人で動かすのはなんだか申し訳ないがそういうものなんだろう。駐車場に戻り急いで鳴門観光汽船(うずしお観潮船)ターミナルに向かった。朝一番とちがい駐車場はほぼ満車だったが2~3台は止められるスペースがあり駐車した。出港までの時間がのこり5~6分だったので大慌てでチケットを購入し乗船。ギリギリ時間が間に合ったがベストポジションは確保できなかった。2階席と3階席は予約がいるようで上がれない。しかし、一階でも渦潮の迫力を感じられることに違いはない。約25分の運航で楽しい経験ができた。船底に波がドン!ドンと音をたてながらあたりそのたびにオォと歓声が上がっている。

渦潮はバスタブの栓をぬいた時のような下に引き込むような渦は巻いてないものの確かに渦を巻いていた。けっこう迫力あるなぁなんて観ていると漁船が渦潮の中を、猛スピードで駆け抜けていった。漁船ってすごい!見た目の大人しさとは裏腹に船首がすこし上に持ち上がりパワーボートみたいに激しい波をもろともせず海面を切り開いて突き進んでいった。
観潮船を楽しんだ後は15分車を走らせ橋をわたり淡路島入り。淡路島と言ったらホテルニューあーわーじのCMである。あと玉ねぎが有名なのも知っている。この島での観光はこの旅行初のグルメ観光。

道の駅うずしおinうずまちテラスで淡路島オニオンビーフバーガーを食べることだ。今日は土曜日。時間はお昼時で並んでいる。30分待ちくらいだろうか?30分くらいなら待てる。待つ間が暇だが風も強く暑くないからバテることはない。人が多くてお祭り感があり意外と苦なく待つことができた。自分の番になり淡路島オニオンビーフバーガー+オニオンリング+うずしおブルーレモンソーダをオーダー。引き換え券をもらいお土産売り場に向かった。お土産店は規模の割に人は多く商品棚に体が当たらないよう行き会うのに苦労した。ここでオニオンジンシャースープの素を自宅用と妹家族用に購入し勘定を済ました。そのタイミングで自分の受け取り番号の放送が流れた。厨房スタッフは数をこなすのに慣れている。オーダーからの受け取りまでの時間が短い。この道の駅は大鳴門橋が一望できる素晴らしい景観だ。海沿いで景観の良い場所は…風が強い。この旅恒例の強風オールバックなのである。食べ物を食べるのに強風は頂けない。風をやりすごくべくウッドデッキの段差の角にあぐらを組みバーガーセットが吹き飛ばされないよう体と角を利用して簡易風防をつくり実食…

玉ねぎが旨い。甘いトロトロで肉厚。なるほどこれが淡路島の玉ねぎか。たしかに初めて食べる感じ。パテだけが主役ではなく玉ねぎも主役だ。さっきの粉末スープより玉ねぎそのものをお土産にしたほう良いと感じるインパクトがあった。そしてブルーレモンソーダはサッパリとした本格的なレモンの風味が強く美味しかった。バーガーの甘みが強いからレモンの酸味がよくあっていた。最後にこの道の駅からの眺望をもう一度目に焼き付けて車に戻った。ダメ押しのお土産もここで購入できたし本州入りしよう。
淡路島グルメ観光を終え今日のホテルを目指す。距離は200キロ。所要時間は3時間くらい。途中明石大橋海峡も通るルートなので明石海峡大橋の観光もしようかと考えたが広島からずっと橋を巡る観光だったから橋はお腹いっぱい。立ち寄らずに通過のみ観光にした。大橋に入った瞬間に視界に入る橋を吊るワイヤーを支える主塔2基。高さは海面上から298.3 mある。圧巻の人工物だ。この景色を人が作ったと思うと吐息に似た「かっこいい…」と言葉が漏れた。風は強いが道幅がそれなりにあったので高さによる怖さはあまり感じず肩に力が入らず絶景を楽しみつつリラックスして通過できた。橋を通過し都市高速道へと車を進める。

都市高速を走るだけで結構な観光。車がやたらに多い。車やトラックは一台一台それぞれ目的もって動いているエネルギーをもった鉄の塊。しかし、マクロな視点からみれば車の川。水の集まりのように川に見える。車の川か。なんか面白い。渋滞ポイントを過ぎ吹田SAで休憩。ここで大阪を意識し、たこ焼きを購入し食べた。関西といえば粉物を胃袋に入れなくてはいけない気がした。運転にも少し飽きたのでサービスエリア内をブラブラ歩いて下り線に通じた歩道橋の上でしばらくたそがれ通過する車をぼんやり見ていた。車に戻りサンシェードをセットして目薬を指し5分くらい眠って近江八幡市までもうひと頑張り。香川→兵庫→大阪→京都→滋賀を5県を駆け抜けた。
近江八幡市内入り時間は17時。ホテルの場所は駅前でなかなかの交通量。ホテルを発見し駐車場に入庫しようとするもホテル専用駐車場ではない。ホテル敷地内でありながらJR利用者も利用できる。なので当然満車表示。困ったぞ。とりあえず車を駐車できそうな場所を求め1キロくらい離れたコンビニに停車。ヤフーカーナビのアプリを起動させ近くの駐車場を検索。2~3候補が表示されナビルートに従い駐車場を目指した。しかし、主要道路から入り込んだ交通量の少ない駐車場は案内されていない。ダイレクトな主要道路沿いの駐車場ばかり。交通量が多く日が落ちているから入り口が分かりにくい。あっと!気がつくともう通過している。すんなり入れない。駅周辺を2週しようやく駐車場に入ることに成功。お泊りセットを抱えて250mほど西に歩きホテルにチェックイン。

やはりビジホはとことん街中か田舎の国道沿いがよい。微妙な街だと駐車場の数も微妙だ。部屋に荷物をおいてすぐに夕食を食べに出かけた。近江八幡市のローカル焼肉店で近江牛を食べるのもよいが…煌々と光る餃子の王将の看板がすごく気になり餃子の王将で夕食を取ることにした。極王(ゴクオウ)天津麺と焼餃子。うん。安定の旨さ。王将を選んでおけば間違いない。しっかりとお腹を満たす事ができた。

車の運転に疲れたので街ブラせずホテルに直帰。ホテル温泉に浸かった後はテレビを観ながら明日旅行プランをたてた。琵琶湖を一望できるびわ湖バレイを候補になかなか良いと思ったが…駐車場とロープウエイ料金が当日払いだとなかなか強気な価格だ。今まで無料で絶景を観続けてきたからここに来て5分程度のロープウエイのために合計で五千円以上支払うのはなんだかもったいない気がした。なので今回は見送る。次の候補をさがした。八幡堀はなかなか雰囲気が良さそうで入場料もいらない。ここに決定。あと彦根城。彦根城はこの旅当初から行くことは決めていたからこれにてプラン作成終了。就寝した。7日目にしてようやく旅行プランの立案がチャチャッとできるようになった。

8日目2023年10月29日日曜日晴れ

朝を迎えた。今日は日曜日。昨日の経験から朝食ビュッフェは混むと予想できたので10分前行動をとり一番乗り。

後ろに人が並ぶからお皿に料理をよそう時にこぼさないようかつ後ろの人も待たせないよう気を使った。最後のほうに並んだほうがのんびり選ぶことができたかもしれないと後悔した。食事を済ませ部屋に戻り出発だ。今日観光してからいよいよ今日家に帰る。寝不足は解消されないのも今日までだ。事故なく帰るぞ気合を入れ出発。
ホテルから八幡堀めぐりへと北北西へ車を10分走らせた。あっという間に到着。駐車場は無料。まだ9時前なので観光客が全くいない。偶然駐車したそばに日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)があり、旅のご挨拶をしなければとお参りをした。その後八幡堀めぐりを開始。ここはよくテレビで見たことがある有名観光スポット。少し歩くときれいに石積みされた堀があり川べりに石畳ついており歩けるようになっていた。

日曜の朝はほぼ人がおらずなんだか時間が止まってるかのよう。映画でよく観る風景。初めて訪れたはずなのに初めての感じがしない。しばらく歩くとかわらミュージアムへと行き着き瓦モチーフのアートな小道と白壁が続いた。堀の景色がベストマッチしていてロマンチックな雰囲気。スマホカメラで撮影するとすごく雰囲気が良いのだが実際は川の水が停滞気味で藻が発生しており濁っていた。八幡堀めぐりの観光を済ませ琵琶湖沿いの道でない国道8号線で北東に進路を取り一時間かけ彦根城に向かった。ガソリンの残量をみると3メモリ。ここで満タンにしておこう。この旅行で3回目の給油。一度目は鳥取県東伯郡琴浦町で給油し二度目は広島県東広島市志和町で給油。三度目は滋賀県東近江市五個荘石塚町で27リッターの給油。タンクの大きさは40リッターなので13リッター残量があり多分給油しなくても250キロは走行可能だが高速道路で給油することになると割高になるので給油を済ました。

今回の給油はガス欠予防措置なのでこの旅行で実質2度の給油で1800キロ以上移動できる車の燃費性能の優秀さに感服した。リッターあたり23~24キロ走る。4WDだから驚きの数字だと思う。
彦根市に入ると観光の車が増え道路が渋滞気味。国道8号線から彦根城に続く道へ左折。ゼブラゾーンがたっぷりのY字道。ナビ上ではY字道のはずなのだが、登り坂で対向車線側が複雑に絡み合っている道。一瞬どこを走って良いのかわからない。目の錯覚をおこし逆走しそうになった。ヒヤリ。寝不足が蓄積し判断を要求される道だと進路を認知するまで少し時間がかかるようになっている。一瞬の間なのだがその一瞬が事故へとつながる。朝なのに疲れが抜けていない。気を引き締め彦根城まで進んだ。

松江城ぶりのお城見学と言いたいと所だが一番の目的はひこにゃんに会うこと。お城は二番目。数あるきぐるみの中でひこにゃんが一番かわいい。彦根に来たのなら絶対に会っておきたい。とはいえ彦根城あってのひこにゃんだ。熱い想いを隠しつつまず彦根城天守閣を目差すことにした。ひこにゃんの登場時間と場所は天守閣を目差す途中で調べればよいと駐車場から城郭を進んだ。お城は広いと学習していたので彦根城口駐車場とグーグルマップ上で近い駐車場を選んだつもりだったが実際に歩いてみると天守閣までものすごく距離があった。堀が3層になっており広大だ。更に持ち前の変わり者のスキルが加わり狙っている訳じゃないのにわかりやすい表門橋ルートを通り越し分かりにくい黒門橋から入城。天守閣まで通行できない道を選ぶ愚かさ。天守近くまでいけることはいけたが最後の最後でこの先進めませんと通行止めの看板…もっと早くにかかげてよ…

入城料を払っているのだからもっと…わかりやすく…景観配慮もわかるけど…傾斜のきつい林の中を歩き続けたのでクタクタに疲れてしまい天守閣はどうでもよくなり天守閣入城は断念した。そもそも城は外から眺めるものだ。その後、玄宮園に進み見事な庭園を見てまわり表門橋の彦根城への入り口付近でひこにゃん登場時刻表を発見!この時間だと新京町キャッスルロード四番超スクエアに向かえばあこがれのひこにゃんに会えるらしい。歩いて歩いて歩きぬいた。天守閣付近からひこにゃんに合うために歩いた。

頑張ったお陰でひこにゃんに合うことができた。ひこにゃんは想像以上に小柄で愛らしかった。小さな子供とじゃんけん大会をしており世界観を壊さぬよう遠くから目を細めその様子を見守った。着ぐるみを観るため10キロ歩くおじさんはどうかしていると思われるかもしれないが目的のほとんどがひこにゃんに会うための観光だったので許してほしい。
ひこにゃんにあえたので車に戻ることにした。ひこにゃんかわいい熱そのままに土産屋さん立ち寄り、ひこにゃんのぬいぐるみを中学生の甥っ子のお土産に買った。果たして中学男子にこのお土産であっているのだろうか?いやひこにゃんの可愛さは年齢など関係ないはずだそう信じる。早足でそうとう歩いたから疲れ切っている。駐車場の距離まで1キロはある。帰りの1キロはこたえる。休憩がてら軽食を取ることにした。近江牛コロッケコッペパンだ。キャッチャーな名前のコッペパンとレモンスカッシュをオーダー。観光地フードを楽しみ、駐車場まで戻るまでの体力を回復させ駐車場まで戻った。今日も晴れで暑い。これでこの旅の全工程の観光は終了。帰路についた。高速道路に乗り養老SAで食事。日曜の12時30分。尋常じゃない混み方だったが実際に中に入ってみると思ったほど混み合っていない。フードコートがシステマチックに機能し客を待たせない工夫がなされいる。券売機できしめんを注文。セルフのお茶を入れ席につくとすぐに受け取り可能番号の放送が流れた。

きしめんは鰹節がお汁の湯気で踊り食欲を誘う。美味しい。自分の中できしめんはうどんの種類の中で上位にランクイン。乾麺だろうと生麺だろうと関係ない。きしめんが好き。名古屋から何キロ圏内からきしめんが食べられるのだろう。丸亀製麺のようにチェーン店があれば通うが食べられる所を知らない。食事を済まし車に戻るともう地元に帰ってきたと感じた。知っている地名に見覚えのある道。8日間長かった。そして楽しかった。思いつきで観光旅行に出たがこんなに楽しいとは想像できなかった。その時々でいろんな判断を求められ臨機応変にゴニョゴニョ動き回るのが楽しい。決断力や行動力が若いころと比べ衰え始めあせりを感じ始めていたから自分にもなにか新しいことができたような達成感があった。このことが思いのほか嬉しかった。他人にとっては些細なことかもしれないがこれが自分にとっての2023年の大ニュース。これからも旅に出よう。


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