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[一語一会 #40] ダージリン

日本人の間ではおそらく紅茶のイメージが強いだろう,少なくとも私はそうだった.

インドというのは広いもので,おそらく日本人が知らないところにとんでもないようなすごいものがあったりするのだろうと思う.

私はおそらくあまり細かいことに興味がなかったのだろう,大学1年の終わりに6週間ほどムンバイとその衛星都市のあたりに滞在していたものの,ほとんどムンバイくらいのことしかわからないかった(し,結局ムンバイのこともまだまださわりくらいしかわからなかった).

ダージリンは西ベンガル州(インドの中では東海岸)と言われるところの主要都市のひとつにして,今ではそのまま名前になっている茶で有名な都市だ.

インド⇒カレー+ナン(+ターバン)という人が,日本人の間ではまだまだ多いのではないかと個人的には思っているところだが,ダージリンティーしかり,綿花しかり,ITしかり,ヒンドゥー教しかり,インドの文化的な豊かさには時に驚かされるところだ.
元々,戦後には全てのものを国内で作れるように経済を創らんとしてきた国であるし(確か),それによって発展してきたわけだから底力があることは間違いない.核兵器まで自分たちで作ってしまったというくらいだ(ソ連などの助けはあったかもしれないが).

一方で,格差が激しいことも周知のとおりだと思う.金持ちはそこらの日本人や欧米人よりも金持ちだろうし,貧しい人はおそらく世界最低レベルで貧しいのだ.ムンバイでさえ,少し都心から離れて郊外に赴けばスラムで多くの人が暮らしているし,物乞いもよくあることだ.

では東にあるダージリンという比較的小さい都市はいったいどのようなものなのだろうと思うところである.Wikipediaなどを見てみても標高が高いところにあるなど,面白そうなのだが,訪問するのはまた今度ということにしておこう.

そうでなくてもインドの飲み物といえば,紅茶である.
実際に飲むときには(マサラ)チャイという形になることが多く,人々が朝から道端で飲んで,談笑していたのが印象に残っている.もちろん,連合王国の植民地だった時期の名残ということもあるのだが,人々の生活に根付いているところを見ると,存在感があるものだなと思ってくる.もちろん,お土産屋さんにもよく売っている.

そのような形で何気なく生活に入り込んでいるものは,(占領期間は短かったから他の影響が大きいかもしれないが)日本にもたくさんあるのだろうし,今の世界では割とどこでもそうなのだろう(それがグローバリゼーションの一つの帰結でもあるということ.)

もちろんここでも少し述べたように問題も多い国である.加えるなら,例えば,紅茶も農産品であるし,農業に関して言えば首都近郊で政府方針に対して大規模なデモ・ストライキがあったことは記憶に新しいことだ.
そんな中でもインドというところのエスニック感(?)は魅力あるものだと私は思うし,グローバリゼーションが進んだ中でもそういうカオスでエスニックな国だからこそのパワーを感じるところで,今後も注目していくつもりである.

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