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格ゲー読み物】コンボ練習は歌え!理論

格ゲー中毒者の無名雑魚、星川実業と申します。最近は雪が積もっているので、そろそろ服を着る時期かもなぁと季節の移ろいを感じております。

日々格ゲーをやりつつ、初心者の方へコーチング活動をやらせて頂いております。その中で「練習だと成功するのに本番でコンボを失敗する」と相談頂きました。「歌いながら練習するといいよ」と伝えましたが、何言ってんだコイツという反応だったので私なりの理論を残させて頂きます。

今回は格ゲーを例にしますが、おそらく他分野でも共通してる事項では無いかと思います。


①コンボを形作るもの〜弁当作りの如く〜

コンボというのは、特定の順番タイミングでレバーを動かしボタンを押し、次々と攻撃を当て続けている状態です。楽器で1フレーズ演奏するようなイメージでしょうか。私のスト6配信からサンプル画像を貼ります。

配信で簡単なコンボを解説する俺選手。しゃがみ中キック一発当たった所からカチャカチャと頑張ります
カチャカチャと大技に繋いで…
約4000ダメージ(右上が相手の体力)簡単なレシピでもこれだけダメージが出るよ〜という話をしています


格ゲーではコンボを完走することでダメージもその後の状況も良くなります。重要な要素です。攻撃を当てる上手さも大事になりますが、せっかく当たっても全然痛くないヘロヘロパンチでは勝つことが難しいからです。

最初はトレーニングモードで動かない相手に攻撃し、指や目が慣れるまで繰り返し練習します。コンボが出来るようになっていく過程は楽しいです。

早速実戦だ!と思うと自分でもビックリするくらいミスをします。なぜかというと、実戦では相手も動いて攻撃してきますし、判断しなければいけない項目が増えるからです。

(回線相性が悪いせいでラグでミスった!という場合もありますが、避けられない問題ですし、格ゲーマーはラグが起きてもコンボができるよう練習しています。ラグい時用の簡単なレシピを準備していなかったとすれば、それは貴公の甘えです)


・攻撃が当たったかガードされているかの確認(ヒット確認)

・距離を見て、届く技からコンボを選択

・ゲージ状況によって、ダメージ重視で倒し切るのか状況重視で攻めやすい形で終わらせるのか決める(リーサル判断)

これらの判断が必要になります。瞬時に決めるなんて無理だ!と思うかもしれませんが、これは事前準備をすることで可能になります。この現象はお弁当作りに似ています。

例えば貴方が朝起きて、お子さんや配偶者に「あ、今日お弁当必要だから作って!」と言われたらどうでしょう。昨日の時点で早く言えやコラと思いませんか?昨日の時点でわかってれば、たとえば米を炊いておくとか、おかずの食品をタッパーに分けて「あとはレンジで温めて完成する」「極力作業タスクを削って、朝はお弁当箱に入れるだけの状態に近付ける」と工夫することで対処できるはずです。

格ゲーでも全く同じことが言えます。格ゲーマーがアドリブで1から判断している場面は殆どありません。事前に使いそうな食材を大量に用意してあって、それがキリッと冷蔵庫に並べられている状態です。なので予期せぬ事態でも、要望に合わせたお弁当がスッと完成するわけです。

なので最初の問い「本番だと失敗する」への解答の一つは「準備が足りてないかもね」という話になります。準備とはひたすら練習するだけではありません。考え方や意識を整理することが大事です。

例えば私の場合、実戦で使うコンボはおよそ3種に絞っています①起き攻めに行けて、簡単で安定するレシピ ②ダメージ重視のレシピ ③難しいけど余裕があったら狙いたいレシピ 普段は①、相手の体力が少なくなったら②、気持ちに余裕があったら③ と大まかに使い分けています。

ネットを調べると無数にコンボがあって混乱するかもしれませんが、自分のテッパンレシピを決めてしまえば良いのです。簡単で、汎用性の高いものを①に据えて安定させること。それが美味しいお弁当作りの第一歩だと思います。

どのレシピが安定系か分からないが??という方は「対戦動画で頻繁に見るコンボを真似する」か「ゲーム上手そうな人に質問する」が手っ取り早いです。


②なぜ歌うのか?〜脳の余力の話

ではなぜ、コンボ練習の時に歌うのか。脳に弱めの負荷をかけつつ、無意識に近い状態でコンボをするためです。あとちょっと楽しい

前述したように、実戦では画面の色々な所を見なければいけませんし、考えなければいけないことも多いです。車の運転でも料理でもそうですが、慣れるまではとても疲れますし、会話する余裕もないでしょう。しかし経験を重ねると、他のことをしながらやるようになります。それ故に事故も起きるのですが…

コンボ練習も同じで、まずは集中して完走することが大事です。そこから無意識に近い状態でできた方が頭も目も楽になります。余裕ができると、画面のゲージ状況を見たり、次の攻めの選択肢をどうするか考える余裕がでます。

(私はよく「今ゲージ使えば勝ちだったかも」とか「次の攻撃まで出せばちょうどゲージが溜まって削りで勝ちだった」と小言を挟みます。コンボしながら状況を確認し、改善点だなぁと次を考えています。これらをあとから振り返れるように配信に残しています。なので終始独り言です)

コンボに集中していると歌えない、という場合は意識の大半を目先のコンボに割いていて他が考えられない状況と言えます。歌いながらでもミスしない場合、脳に余裕が出たと言えるでしょう。

歌コンボ練の副次効果ですが、ちょっと楽しいです。コンボムービー作ってる気持ちになります。イメージにあう曲にするもよし、敢えて全く合わない曲にするもよし、アニソンメドレーにして名場面を思い出して勝手に泣いてもよし。黙々とコンボ練習をしているとつまらない、すぐ飽きちゃうという方も、一曲歌い切るまでノーミスチャレンジしてみる等遊び方が増えます。

まぁ…中年男性が1人でボソボソアニソンメドレーしながらトレモしている姿はなかなかショッキングかもしれませんが人に見せる姿ではないので…。

特に貴方が配信者であれば、歌トレモ配信はそこそこ需要があるのではないでしょうか。知らんけど


さらに慣れてくると、人と雑談しながらでも成功するようになります。例えば大会等、普段より緊張する場面では経験者もミスしやすくなります。もし大舞台に臨むのであれば、雑談しながらでもミスしないくらいの練度があると心強いです。


終わりに

格ゲーは面白いのですが、その面白さを味わうための下準備が大変だというのが課題になっています。逆に言うと「できなかったことが、少しずつできるようになっていく喜び」を感じられることは格ゲーの大きな魅力の一つだと思います。噛むのは大変ですが、よく噛むといつまでも味がします。

どうやれば初心者の方が挫折せずに格ゲーを楽しめるだろうか?と日々考えながら活動しています。なので、初心者の方目線でどこが難しいか、どこが面白いか等のお話を聞けるととても参考になります。

現状お悩みの方、そうでない方もお気軽にお声がけ頂けると嬉しいです。何かしら有意義な情報を提供できるよう励もうと思います。



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