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[茶道のキモチ]どうしたら美味しくなる?

おはようございます。茶道教授&抹茶カフェ店主のそうみです。

お稽古では、お家元あるいはご先代の御好みの抹茶を使います。それぞれに味や香りがちがっていて、いくつか用意しておいて味わうのもよいものです。

もちろん、お湯の温度、量、お茶を点てる時間など、条件によってお茶の味は変わります。常にベストの湯温でピタリと同じ濃さ、同じ点て様をできればよいのでしょうけど、なかなかそうはいかず、あらー今日はちょいとやりそこなったわ、なんて日も。

そうそう。お茶碗の肌合いや形も、出来映えを左右しますね。

ツルツルしすぎない陶器で、見込みがふんわりと丸いお茶碗、十分に沸いていて沸きすぎていない湯。お茶を入れて湯を注ぐ時は、茶碗の肌からそぉっと。茶筅を持ったら最初の10秒くらいでしっかり泡立てます。前にも書いたように「波に逆らうように」。穂先がようやく茶碗の肌に触れるか触れないくらいです。

泡がたてば穂先でやさしく撫で、大きな泡を潰してきめ細かに仕上げます。遠州流では最後に茶筅で泡の表面に乙の字を描いて真ん中から真上に上げます。

そうすると、泡で低い富士山ができあがる感じです。点て方が足りなかったり濃すぎると、できあがったすぐそばから、混ざりきっていない抹茶が浮いてきてまあるいわっかができてしまいます。

何度も何度も、たぶん人生で何千回も点てているお茶ですが。今日はカンペキ!という日はなかなかないものですね。精進精進。



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