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なぜ俺の元には、「ずっと好きでいてくれる」結婚相手のCVかや〇んママの美少女ロリエルフが現れないのか?(血涙)

※以下、今期アニメ『無職転生第2期2クール』2話分チェック後の感想となります※

第2期1クール目では、完全にED治療の過程を描いており、初々しい二人の恋愛過程が楽しめた。精神にもダメージはなく、極めて安心して視聴できる男性向けアニメであった。

しかし、第2期2クール目が始まって以降、まるで画面の前の未婚独身限界男性に現実を突きつけるかのようにして、突然、夢のマイホーム購入だの、結婚披露宴だの、新婚夫婦のいちゃらぶシーンだの見せつけられて、精神が保てなくなり、ある意味少子化が改善するかもしれない?仕様となっているのに驚いてしまった。

原作は未読で失礼なのだが、全体としては評判通りの大河ドラマで、ドストエフスキー小説のように登場人物の設定が重層的に描かれているように思う。
もちろん、いわゆる「なろう」ゆえに理想化はされていて、DT主人公なのに少年時代から複数少女との交際経験を有しており、さらには結婚相手が処女という全オタク垂涎の設定であることに疑いはないのだが、アニメの中でも突然結婚後の数段ステージが進んだ現実生活が押し迫ってくると、じゃあ画面の前にいてステージがレベル1のまま未婚の俺たちはどうすりゃええのん?という疑念がふつふつと沸き起こる仕様に結果的になっている。だがそれがいいのかもしれない。

―――結婚適齢期は死んだんだ
いくら呼んでも帰っては来ないんだ
もうあの時間は終わって、君も人生と向き合う時なんだ―――

当初の主人公の設定では34歳であるが、これはもう男性にとってもマッチングアプリやお見合いパーティー、結婚相談所での婚活有利期の限界であろう。ここから年齢を重ねてしまっているとすれば、イケメン転生でもしない限り、処女の美少女銀髪エルフCVかや〇んと結婚は不可能ではないか。しかし僕らは理想を手放したくない。どうしてもそれと同等の美少女とじゃなきゃ結婚したくない。そう呟きながらここまで来たじゃないか。僕らはフィクションの中で生き、死んでいくのかもしれない。理想を抱いて溺死するしかないのか。

それでも、だからこそ、絶対に視聴し続けるんだろうけどね。おわり。


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