草方

アラ還のファイナンシャルプランナーです。趣味は旅行と韓国語。紙兎ロペのキリン先生が好き。

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マガジン

  • 雑感

  • 父と暮らす

  • 非定型骨折の話

    87の母が経験した「非定型骨折」について。骨折の前段階ということで、予防的手術をした顛末をまとめています。

  • 室蘭に、家を買う

  • 札幌で、家を売る

    札幌の持ち家を売った時の記録です。不動産関係の決まりごとが新鮮だったので、時系列でまとめてみました。

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札幌で家を売る① 南東向き3LDK築12年

札幌市内の、夫の実家近くに家を建てて12年。思いがけず、夫に大阪異動の内示が来ました。ずっと道央近辺で勤めてきて、定年まであと3年の専門職だったので、私たちより周囲の方がびっくりしていた気がします。 すでに夫の両親を見送り、私は在宅ワークなのでついて行くことも出来ましたが、旭川に住む私の高齢の両親が気になり、結局単身赴任してもらうことにしました。そうすると、1人で札幌にいる必要もありません。 「家、売っちゃおうか」と、私。 「良いね。そうしよう」と、夫。 話し合いは、2

    • 手抜き介護 99 足の爪切り

      母の足の爪は、家の爪切りでは挟めないほど肥厚している。ヤスリを使う手もあるけど、力が入らなくて削れないそう。私が何かしたら、「切ってもらってから指が痛い」とか「布団が引っかかるようになった」とか言われる想像がつくので、手出ししないでここまで来た。 やっぱり病院で切ってもらおうと思い、母が持つ大量の受診カードを探すと、皮膚科は3枚あった。そのうち2か所はイヤだと言うので、残りの1か所に電話をしてみたら、爪切りはしていないという。「水虫かどうか調べて合う薬を処方しますが、爪の肥

      • 手抜き介護 98 ピザが食べたい

        母を眼科の定期検診に連れて行った。いつもの目薬が処方されるだけと思っていたら、最近気になる点がいくつかあったらしく、訴えに応じて眼圧、眼底、視力と検査が増え、最後はレーザー治療を受けることになった。 すでにお昼も過ぎて、車いすに座ったまま3時間を超え、首が痛いと言う。ちょっと横になれればいいけれど、待合室にそんなスペースはもちろんない。レーザーの後は30分待ち、もう一度眼圧を測るとのこと。午後から別の予定があったので、帰りに寄るつもりだった昼食の買い物を、この30分で済ませ

        • 手抜き介護 97 補聴器を使え

          昨日の病院で最初にかかったのは、耳鼻科だった。代診のドクターは威圧的で、自分の言葉を訊き返されることにご立腹。補聴器は使っていないのかと言われて、父が「もう年だから」と返したら、さらにムカついたらしい。 補聴器もどき(集音器)なら家にある。母に何度もしつこく言われて買ったが、結局1度も使っていない。野生児の父にとって、そういうものは煩わしいだけ。でも医師は、正論で迫ってくる。 「会話が減ると、認知症になるよ! そんな自分に合ってもいないオモチャなんか、何の意味もない。次来

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        記事

          手抜き介護 96 コーヒーを飲む

          今日は父の受診日で、約束の20分前に実家に着いた。父はゆっくり白湯を飲み、母はソファに沈んでいびきをかいている。新聞を読みながら待っていたら、ふと母のいびきが止まり、「コーヒー、向こうで飲みなさい」と聞こえてきた。 父「何だって?」 母「病院でコーヒー飲みなさい。今日水分摂っていないから」 父「病院がどうしたって?」 母「水分、コーヒー、病院で摂ったらって! まだ迎えに来ないの、遅いね!」 母には、自分が寝ていたという自覚がない。私が「来てるよ」と顔を出したら、「あら」と

          手抜き介護 96 コーヒーを飲む

          手抜き介護 95 りんごを買うアホ

          実家で「もう止める」と言いながら、まだ続けているコープの宅配。また注文していないものが入っていた、と怒っている。かなり小ぶりなりんご3つ入りが2袋で1700円ほど。「これ、どう? 値段相応と思う?」と、母が現物を持ってきた。 ちょっと高めではあるけど、ふじりんごと書いてあるから、まあそんなものかも。カタログにも糖度12.5以上ふじりんご、とある。でも注文票を書き写した自作ノートには、確かにりんごが入っていない。「今時期りんごを買うアホはいない」と、父が吐き捨てた。そこまで言

          手抜き介護 95 りんごを買うアホ

          手抜き介護 94 歩ける気がしない

          1週間ぶりに実家に行ったら、2人とも何だかぐったりしていた。母はこの間2回転倒したという。そのたびに父が玄関先まで母を引きずり、たたきの段差を利用して起き上がらせていたとのこと。「もう、歩ける気がしない」と母。歩行器を使っているのは前と変わらないが、本人的には歩行器なしで歩けるようになる望みを持っていたのだと思う。 「やっぱり老人ホームに入ろうかな」と母がつぶやく。以前は父が一緒じゃないと嫌だと言っていたが、一人でも仕方ないと思い始めたようだ。ただ、父一人が家に残って生活す

          手抜き介護 94 歩ける気がしない

          手抜き介護 93 におう…再び

          デイサービスに行き始めた母が、またニオイを気にしている。リハビリ用の靴に履き替えさせてくれるスタッフが、「クサい」と言う、と。帰ってくるなり、「ちょっとアンタ、これ、匂い嗅いでみて」と靴を指した。 「え? いやだよ」 「頼むから。私全然分からなくて。ホントに臭う?」 (しぶしぶ鼻に近づけて)「まあ、クサいほどじゃないけど、何も匂いしないわけでもない」 置いているところから臭ってくることはないが、直嗅ぎ(!)したら多少感じる。人に靴を履かせるときは顔がすぐ前に来るから、本人

          手抜き介護 93 におう…再び

          手抜き介護 92 アラ汁好き

          実家の朝のお味噌汁担当は、すっかり父に定着したらしい。今日の具は、鮭のアラと玉ねぎだった。以前と違い、玉ねぎの茶色い皮も根っこも入っていない。家事爺、頑張っています。 母も、「おいしい」とは言わないけど、黙ってご相伴。たい焼きや大福を主食にしたりしているから、おかずは前ほど気にならないのかもしれない。父と違って内科的な疾患も全然ないので、太ることさえ気にしなければ好きなものを好きなだけ食べられる。 それにしても、父のアラ汁好きは極めているなあ。1月に兄が実家に来た時、父が

          手抜き介護 92 アラ汁好き

          手抜き介護 91 マスク増殖中

          マスク着用は自分の意志で、になってからずいぶん経つけど、私も両親も出かけるときは欠かせない。スーパーでも、ほとんどの人がしている。でもコロナ禍では鳴りを潜めていた「ぶえーくしょーん!!」という盛大なくしゃみがまた聞こえるようになってきて、それはちょっと気になる。 父も母も、マスクを1度使ったくらいでは捨てられないので、その辺に広げた状態でいくつも転がっている。「日光消毒」しているという。でもヘルパーさんが来た時に格好悪いので、洗濯物干しにぶら下げることになった。それも十分格

          手抜き介護 91 マスク増殖中

          手抜き介護 90 車買い取りの続き

          前回実家の軽自動車の処分方法を悩んでいたら、オートバックスはどうかとアドバイスをいただいて、さっそく調べてみた。買い取りもやっているし、そういえばそのぐっさんのコマーシャル、見たことあるような。 関連して口コミ情報がいくつか出て来たのだけど、私が査定依頼した先は、怒涛の電話攻撃をしてくる会社だということが分かった。メールの文言も、最初は「夜8時までやってます。お気軽に」というものだったのが、「登録した車は買い取り強化の対象になっています」とか、「車検証と車の前後の写真を送っ

          手抜き介護 90 車買い取りの続き

          手抜き介護 89 車買い取り

          実家の車を買い取ってもらえるかネット検索して、1か所に査定依頼の送信をしたら、1分もしないで電話がかかって来た。「明日にでも伺います」という。年式や走行距離を入れる欄があったので、おおよその目安などを教えてもらえるかと思ったが、「直接見てはっきりした額を出します」とのこと。ちょっと急展開で、そこまで気持ちの準備が出来ていなかったので、「家族と相談してまた連絡します」と言うと、「では明日またお電話します」と返ってきた。 「いえ、こちらから連絡するので大丈夫です」 「そうですか

          手抜き介護 89 車買い取り

          手抜き介護 88 人工関節の入れ替え

          母は50代終わりころにリウマチを発症し、60代半ばになって、膝に人工関節を入れた。人工関節は耐用期間がおよそ20年とされるため、手術は出来るだけ遅くにするという。でないと場合によっては、入れ替えなんかが必要になるから。 それが念頭にあったからか分からないけど、83、4才の頃「膝に違和感がある。再手術しないとならないかも」とよく言っていた。痛みがあるのではなく、違和感だという。手術したとき聞いていた「20年」が近づいていると気になっていたのだろう。 手術は遠い病院で行ったし

          手抜き介護 88 人工関節の入れ替え

          手抜き介護 87 タラの芽

          今日は母がデイサービスの日なので、いつもより遅く実家に行った。台所を片付け、洗濯を終え買い物も済ませて帰ってきたら、父がいなくなっていた。でも10分ほどで帰ってきた父、小さな袋をぶら下げている。 どこかでタラの芽を摘んできたらしい。台所で湯がき始めた。その辺から採ってきたのなら、猫のおしっことかかかってるかもね。去年はそこまで考えず天ぷらにしたけど、おしっこを考えると、ちょっとためらいが出る。私に食べさせたいと思って摘んできたかな。勧められたら一つくらい食べないと、がっかり

          手抜き介護 87 タラの芽

          手抜き介護 86 常宿

          実家がある街に来て、朝ごはん付きの小さなホテルに泊まっている。7時、朝食会場に行こうとドアを開けたら、ちょうど隣の部屋の人が戻ってきたところだった。また引っ込むのもヘンなので出てカギをかけると同時に、隣の彼も自分の部屋のカギを開ける。ドア同士がくっついている間取りなので、瞬間2人がぴったり並んだ。 女の人なら「おはようございます」くらい言ったかもしれないけど、体格の良い男性にこちらから声をかけることは、何となくできなかった。この男性、いつも深夜1時か2時ころ足音を響かせて帰

          手抜き介護 86 常宿

          手抜き介護 85 調子が悪い日

          今日は母の受診日で、約束の20分前に迎えに行った。いつもならすべての準備を終えて玄関にいるくらいの時間だけれど、姿が見えず、何の音も聞こえない。そのままリビングに上がったら、ソファでいびきをかいていた。カバンが机の上に出ていたので、一応用意はしたらしい。 「まだ時間じゃないでしょ」と言いながら、ゆっくり起き上がる。「今日は調子が悪い。オロナミンCを飲んでいく」。オロナミンCは母の元気の源で、1本飲むと活力が湧くという。 病院に着いたらまず検尿をするのだけど、いつにも増して

          手抜き介護 85 調子が悪い日