見出し画像

空を見上げる

2月17日午前9時22分55秒ごろ、H3-2号機が種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げられた。
ほぼ一年での再打ち上げだ。技術者の端くれとしても、この再挑戦の足取りは想像に難くなく、その心持に強く共感する。是非とも無事に飛んでほしいと願った。

JAXAの中継をみる。
カウントダウンが進み、メインエンジンから赤い炎が見えると、白煙を残しながら約60m、600トン近くの巨体がゆっくりだが、力強く浮き、機体は東の太平洋上を揚がっていった。

JAXA Youtubeチャンネルより
JAXA Youtubeチャンネルより

打ち上げ2分40秒頃になると、機体は種子島から見えなくなりJAXAが公開している解説画面に切り替わった。

JAXA Youtubeチャンネルより

その画面も圧巻だ。ロケットからのデータでその位置と状況がリアルタイムで表示されるという、実に素晴らしい、わかりやすい画面だ。
そんなことに関心していると、画面内でも刻々と先回の断念されたタイミングがきた。既に結果があるように、無事に第2エンジンに点火しより高みへと機体を進めた。
その直前だった。おそらく種子島のセンター内からと思われる、歓喜に包まれた音声が漏れてきた。
そうだろう、そうだろう! ほぼ1年間の全てが報われたのだ、そして屈辱を晴らしたのだ。


久々に空を見上げた。
雲もある。
けっしてまっさらな空ではないけど
雲間の光をみつければ
雲上に太陽があるのだ。

意識が高い方が良いだろうが
まずは、頭を空に向けよう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?