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仲間とキャンプを全力で楽しむと、人生変わるんだって

キャンプ初心者の筆者が、キャンプを楽しみ尽くしている賢人たちに、自分らしいキャンプの楽しみ方を教えてもらう本企画。
 
筆者は、大人になってから人付き合いが苦手になってしまい、他人とは当たり障りのない関わり方ばかりしている。フリーランスだし、仲間ってなんだろうと最近ちょっと悩み中。
 
そんな中、話を聞いたのは、キャンプ好きな新潟女子8人組ユニット「GOOD MELLOW CAMPグッドメローキャンプ」の代表で、企画運営担当の斉藤ペコさん。8人って……人付き合い苦手とか言ってたら絶対組めない人数だわ。ちょっとハードル高いかも? と最初は思ったけど、最後には「仲間とキャンプをするってすっごく素敵!」と感動!

(話を聞いた人) 斉藤ペコさん

斉藤ペコさん
キャンプ好きな新潟女子8人組ユニット「GOOD MELLOW CAMP」の代表・企画運営担当。新潟女子キャンプクリエイター・キャンプイベント「森の映画祭」のオーガナイザー・カメラマン・デザイナーなど肩書きは幅広い。独自のキャンプスタイルをInstagramを中心に発信し、フォロワーは1万人超え。GOOD MELLOW CAMPとして、天ぷらSTAND・オリジナルグッズ・クラフトビールの開発などにも関わる。


季節に合わせて、旬のものを自由に楽しむ

GOOD MELLOW CAMPのメンバー(右から2番目がペコさん 写真=本人提供)

──GOOD MELLOW CAMPでは、いつもテーマを設定してキャンプをされているそうですが、テーマはどんなふうに決めているんですか?
 
ペコさん(以下ペコ):季節感を重視しています。夏だったら海や川の近く、秋だったら紅葉、冬だったら雪と、四季を楽しむことがキャンプの醍醐味だいごみですから。料理も旬のものをメインにするようにしていますね。そうそう、私たちは食材をすごく大事にしていて、キャンプ場で山菜を採って天ぷらにするなど、その地域の名物を食べるようにしているんですよ。

山菜を収穫し……(写真=本人提供)
その場で味わえるのがキャンプの醍醐味!(写真=本人提供)
夏は水辺のキャンプが最高!(新潟県五泉ごせん市の藤助とうすけ小屋キャンプ場
写真=本人提供))
浅瀬にタープを張って涼やかに!(新潟県新発田しばた市の河川敷にて 写真=本人提供)


──特に印象に残っているテーマ、体験を教えてください。
 
ペコ:雪をテーマに、新潟の中でもすごく雪が積もる地域まで行って、みんなで雪かきしてテントを張り、一面の銀世界の中にストーブを置いて料理をしました。これって日常ではなかなか体験できないですよね。


豪雪地帯の新潟県十日町とおかまち市で冬キャンプ(写真=本人提供)

──仲間たちと行くからこそ、大掛かりなテーマでも協力して楽しめるわけですね。
 
ペコ:それも大きなメリットだと思います。

キャンプを本気でやっていたら、さらなるやりがいが見えてきた

──仲間たちと手の込んだキャンプをした結果、何か変化はありましたか
 
ペコ:仲間たちとキャンプをするたびにSNSで発信するようにしていた結果、次第にいろんな方面からお声がけをいただくようになりました。キャンプ用品メーカーの依頼で商品PRのお手伝いをしたり、クラフトビールを醸造したり、自分たちでキャンプイベントを企画したりも出来るようになりました。

キャンプ用品のPR動画の撮影に協力(写真=本人提供)
醸造販売したクラフトビール(写真=本人提供)

──GOOD MELLOW CAMPの活動は地域貢献にもなっているそうですね。
 
ペコ:そうなんです。色々とチャレンジさせてもらえる中で、自分たちにできることを考えた結果、新潟の良さをもっと伝えていこう! と意識するようになりました。新潟って、新しいキャンプ場は最近増えているんですが、一方で、古いキャンプ場もいっぱいあって。古いキャンプ場でもよいところはあるので、注目されなくなるのはもったいない。新潟で活動しているユニットだからこそ、新潟への貢献は意識するようになりましたね。


主催した森の映画祭(新潟県長岡市)。ステージ上で話しているのがペコさん(写真=本人提供)

──キャンプを本気でやってみるとそのような変化が起こるんですね。
 
ペコ:そうですね。仲間と楽しみながら頑張っていたら、人の役に立てるようになりました。今はすごくやりがいを感じています。ただ、苦労もたくさんしてきましたよ。暴風雨の中、キャンプをしたら寝ている間にフライシートが飛んで行ったり、雪が積もりすぎて2時間ごとに起きて雪かきをしてテントが潰れるのを防いだり……あれは本当に大変でした(笑)
 
──キャンプは天気による影響が大きいですもんね。他にキャンプで苦労したエピソードはありますか?
 
ペコ:やっぱりキャンプって体力勝負なところがありますよね。私たちは女子だけなので、最初の頃は大きなテントを立てるのに苦労しました。今では20kgくらいあるテントも15分くらいで楽勝。慣れってすごいですよね。

SNSは仲間作りにも使える

ポークとカラフル野菜の香草蒸し焼き(写真=本人提供)

──Instagramの写真を見るとどれも素敵で見飽きないですが、キャンプの様子をSNSで発信するコツを教えてください。
 
ペコ:キャンプって、料理とかしていくと道具がすごく汚れるので、写真はできれば最初に撮るのがポイントですね。テントがきれいに張れた、料理が完成した、という区切りの部分で撮るようにするといいです。あとはとにかく思いっきり楽しんでいることを発信すること。これが最大のポイントですね。
 
──仲間作りもSNSでできますか?
 
ペコ:できます。実際、キャンプの趣味が合いそうな方のSNSを見つけたらメッセージのやり取りを重ねて、仲良くなったら一緒にキャンプに行きましょうとお誘いのDM送って、仲間を増やしたりもしています。
 
──積極的なんですね。最後にこれからキャンプを始めたい人にメッセージをお願いします!
 
ペコ:仲間と行くキャンプは、すごくにぎやかで楽しいですよ。1週間ぐらい前から料理を決めたり、何着ていくか悩んだりして、事前準備からすごく盛り上がるんです。当日もみんなでずっとおしゃべりして、とにかく楽しい時間が過ごせます。人見知りでも、思い切って一歩を踏み出せば、どんどん仲間が増えると思いますよ。

(あとがき)

仲間たちとキャンプをしていたら人生が変わったなんて、とってもドラマチック。そのためには、積極的に仲間を作って、本気で取り組むことが大事なんだと思いました。仲間作りって、大人になるとなかなかできないけれど、キャンプを通じてなら大自然の力を味方につけて実現できるかも! ペコさん、ありがとうございました。
 
次回は、ブログ「ネタフル」でキャンプギアを紹介しているコグレマサトさんに、“100均”で買える初心者におすすめのギアを教えてもらいます。

(つづく)

Supported by くるくるカンカン

クレジット

文:巖朋江
編集:いからしひろき(きいてかく合同会社
取材協力:斉藤ペコ(グッドメローキャンプ
校正:月鈴子
制作協力:富士珈機

ライター・巖朋江(いわおともえ)
東京都在住。農学博士としてイチゴの研究に従事したのち、フリーライターに転身。農業のみならず、民間企業で営業・組織改革を担っていた経験を生かし、幅広いジャンルの記事作成に携わっている。


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