神崎 ユウ

小説・ノベルゲームを作っています。 小説は年二回の文学フリマ東京と冬のコミティアで販売…

神崎 ユウ

小説・ノベルゲームを作っています。 小説は年二回の文学フリマ東京と冬のコミティアで販売しています。 ノベルゲームはノベコレさんとHPでHPで公開しています。グッズをコミティアで販売したりしてます。

最近の記事

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自己紹介

固定用記事として自己紹介を載せようかと思い立ちまして。 よろしくお願いします。 サークル 黒うさBOXの神崎 ユウと申します。 X(Twitter)、HP、PixivFUNBOX、そしてここnoteで活動しています。 X(Twitter)は日々のつぶやき、HPは今までの作品集、Funboxはイラスト・ゲーム制作メイン、noteは文字活動メインで掲載していますので、是非とも仲良くしていただければと思います! 各SNSで「#黒うさBOX」のハッシュタグをつけてご感想いただくとエ

    • 創作大賞2024参加作品について(あとがき)

      はじめに 最近noteをはじめて、ちまちまと投稿していたわけですが、ふと創作大賞なるものが開催されていることに気づきました。  何か投稿できるものはあるかなと考え、普段はノベルゲームを作っている身、イラストが出来上がらずに眠っていたこの「四季」で参加しようと思い 立ちました。  なので、受賞できなければまたゲームに戻そうと思っています。  この記事では、この「四季」の登場人物や、実はシリーズものの一部なので、関連作品のご紹介ができればと思っています。  一応、本作のネタバレ

      • 四季-移ろいゆく季節の中の変わらぬ狂愛- 第5話

        第5話 一年の終わり〈とある人物の自白〉「教授!!!! ちょっと、この、院内論文の内容! どう云うことですか!!」  珍しく、美咲の怒号が研究室に響く。  この癲狂院は精神病患者の生活施設であり、同時に彼ら専属のカウンセラーや精神病を専門とする医師のための施設でもある。更に良くないことに、彼らを研究する研究者や学者の生活施設でもある。  今この一室で会話をしている女性の方は自らを《真理学者》と云うような戯けたことを自称している。そのことからも解る通り、彼女自身も少し変わっ

        • 四季-移ろいゆく季節の中の変わらぬ狂愛- 第3.5話(裏)

          第3.5話(裏) 季節の変わり目  とあるワイドショウの収録後   〈#$%&~<>に関する考察〉「教授、狂人が隠し切れてないです。なんですか、アレ」 「仕方ないだろう。こんなにも楽しい結論になったんだぞ? 殺人鬼が、二人とも別の殺人鬼に殺される…! 殺人鬼は勿論狂気に侵されていると思うが、その殺人鬼を殺した殺人鬼はさらなる狂人だと思わないかね」 「例えば、その殺された人たちの遺族とか?」 「そうであったとしても、殺人者を殺すことはさらなる狂気の上塗りだと考えるが、だが、こ

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          四季-移ろいゆく季節の中の変わらぬ狂愛- 第2.5話(裏)

          第2.5話(裏) 季節の変わり目  とあるワイドショウの収録後   〈食人鬼に関する考察〉「希築教授、まぁた思っても無いことをテレビで云ってましたね」 「私は狂人だぞ? 読むものは一度は精神に異常をきたすと云う物語を読んでもすでに狂人だからな、狂わない」 「それってどこのドグラ・マグラですか」  癲狂院の一室。  そろそろ秋が近づいてきたので心地よい風を感じる季節だ。  だが、この癲狂院の窓は開かない。  希築教授が座る診察台のような場所から少し離れたところにある椅子に座

          四季-移ろいゆく季節の中の変わらぬ狂愛- 第2.5話(裏)

          四季-移ろいゆく季節の中の変わらぬ狂愛- 第1.5話(裏)

          第1.5話(裏) 季節の変わり目  とあるワイドショウの収録後   〈バラバラ殺人鬼に関する考察〉「希築教授、まぁた思っても無いことをテレビで云ってましたね」 「僕は狂人だぞ? 狂人は一般人のフリもできないとなんだよ」 「それってどこの人狼ゲームですか」  癲狂院の一室。  そろそろ夏が近づいてきて、今日は一段と暑い。  希築教授が座る診察台のような場所から少し離れたところにある椅子に座る青年は、カルテでパタパタと仰いでいる。  ーー最も、この施設もカルテは電子カルテにな

          四季-移ろいゆく季節の中の変わらぬ狂愛- 第1.5話(裏)

          四季-移ろいゆく季節の中の変わらぬ狂愛- 第4話

          第4話 冬〈醜き人間共についての考察〉 今年も雪は降らない。  わたしは血に塗れた自分を不愉快に思う。  全く、人間とはなぜこうも醜いのか。  生きている時も醜いが、死んでも醜い。  我々猫のように、死ぬときは一人でひっそりと死ねばいいものを。  わたしを拾ってこの家に住まわせた二人の人間には、それなりに感謝している。  食べるものに困らなくなったし、暖かい寝床も簡単に確保できる。  だが、ただそれだけだった。  わたしは、人間の愛玩動物になりたくなかったから、二人と

          四季-移ろいゆく季節の中の変わらぬ狂愛- 第4話

          四季-移ろいゆく季節の中の変わらぬ狂愛- 第3.5話(表)

          第3.5話(表) 季節の変わり目  とあるワイドショウ   〈#$%&~<>に関する考察〉 今年の春頃に発覚したK県Y市のバラバラ殺人事件と夏頃に起こった帝都食人事件の犯人が特定されました。  現在、その二つの事件の犯人は、なんと、信じられないことに共同生活を送っていたとのことです…!  はい、そして、その二人は昨日深夜、遺体で発見されました。  ーー殺害されていた、とのことです。  現在、二人の身元を確認中とのこと。  今回も、癲狂院に勤めている希築教授に来ていただき

          四季-移ろいゆく季節の中の変わらぬ狂愛- 第3.5話(表)

          四季-移ろいゆく季節の中の変わらぬ狂愛- 第3話

          第3話 秋〈狂愛の意味〉 愛しているって、どう云うことかわかる?  ずっとずっと一緒に居たいってことよ。  だから。  ふふ、私が貴方を疑うって云うの?  そんなことは、しないわ。  だって貴方、私のこと、大好きでしょう?  それは解ってるわ。  違うの。  そう云う意味じゃないのよ。  ずっと、一緒に居たいってこと。  ずっと、ずっと。いつも、いつまでも。  私は洗濯物をベランダに干しながら外を見る。  ここは2階のベランダで、周りを見下ろすことができる。  こ

          四季-移ろいゆく季節の中の変わらぬ狂愛- 第3話

          四季-移ろいゆく季節の中の変わらぬ狂愛- 第2.5話(表)

          第2.5話(表) 季節の変わり目  とあるワイドショウ   〈食人鬼に関する考察〉 帝都で起こった身の毛もよだつ食人事件について続報が入りました。  2028年6月21日に発見された白骨死体ですが、調査の結果、人が食いちぎった後があったそうです。  また、部位によっては煮込み、焼きなど調理された形跡もあったとのことです。  この時勢に、食人とは、考えにくいですが、犬や熊などの野生動物に襲われた可能性は限りなく低く、人間が調理した可能性が非常に高いとのことです。  現在、調

          四季-移ろいゆく季節の中の変わらぬ狂愛- 第2.5話(表)

          四季-移ろいゆく季節の中の変わらぬ狂愛- 第2話

          第2話 夏〈狂愛の果て〉 今の自分が幸せかどうかと問うたら、ぼくは否と答えるだろう。けれどもきっと、きっとぼくは不幸でもない。ただ平坦な道を、ぼくは歩いている。 ぼくの日常には何もない。そこそこ裕福だった家の、遺産と資産を食いつぶしながらぼくは生きている。  それが良いか悪いかと比べるのだったら当然後者に決まっている。  ぼくは――。  ――。  ぼくは目の前にある壁を眺める。壁には異国の言葉で罵りの言葉が羅列されていた。それをグラフィティ・アートと呼ぶのか迷惑で汚い落書き

          四季-移ろいゆく季節の中の変わらぬ狂愛- 第2話

          四季-移ろいゆく季節の中の変わらぬ狂愛- 第1.5話(表)

          第1.5話(表) 季節の変わり目  とあるワイドショウ   〈バラバラ殺人鬼に関する考察〉 K県Y市で発見されたバラバラ死体についての続報です。  先日頭部が発見され、本日2028年5月1日、遺体の身元が判明しました。  同県同市在住の嘉川 夏野さん、女性、21歳学生とのことです。  この事件について振り返ってみましょう。  2028年3月14日に右腕が発見され、その後一日置きに左腕、右足、左足が発見されました。  右腕は指も切断されており、調査の結果、生きている間に指を

          四季-移ろいゆく季節の中の変わらぬ狂愛- 第1.5話(表)

          四季-移ろいゆく季節の中の変わらぬ狂愛- 第1話

          第1話 春〈黒猫の考察〉 私はひとつ、欠伸をした。  我が主人の膝の上である。  縁側の日向に胡坐をかき、本を読み耽るこの人物が、私の主人である。  この主人はおそらく人間としては珍しく、私のような猫に本の読み聞かせをしてくれる。普通は、自分の子孫にするものだろうに。  しかも、それも絵本などと云うものではなく、文学と云うものだ。  人間は面白い。  過去には酷く賢い猫が居て、人間語でこの主人の好む本と云うものを執筆し、あまつさえも有名になった猫がいると云う。  名は――確

          四季-移ろいゆく季節の中の変わらぬ狂愛- 第1話

          うちの子可愛いい(i2i画像あり)

          はじめに創作のモチベーションを保つのに、ウチの子をビジュアル化するって云うのは自分ではよくあること。 そして、自分用にグッズ化するのもよくあること。 今回は、初めて、アクスタを作ってみようかなとか!! 本題今日はただ、ウチの子可愛いと云うだけの記事です。 i2i画像を使って、ウチの子を現実化します。 夏休みは時計仕掛け:水鏡 一人目は、黒うさレーベル2作目、夏休みは時計仕掛けの表紙や中表紙に出てこなかった、水仙の妖精、水鏡ちゃん。 松に恋する水仙さんです。可愛い。 眼

          うちの子可愛いい(i2i画像あり)

          黒うさBOXレーベル3作目の話

          はじめに黒うさBOXレーベル小説の話とか深夜のテンションで発行小説第二作品目構想を語るとかの記事で、「3作目はSFだ!!」とか宣言していたのだけれど、上下巻+短編の大作になりそうなので、今からでさえ12月の文フリには間に合わない気がしてきたので、方向転換しようかと思いました。と云う話。 3作目は学園推理もの!?黒うさBOXレーベルの1,2作は非常に複雑かつ「むつかしい」と云う単語が似合う物語だったと思います。 何かもう、簡単なことでも難しくすると格好良く思えたりする厨二病の

          黒うさBOXレーベル3作目の話

          【考察】嫌いなもの

          はじめに脳味噌の中第二弾です。 自分は、他の人の「嫌いなもの」に興味がある。食べ物だったり、動物だったり。 「嫌い」とは「負の感情」だと思っている。 そして「負の感情」は基本的に人間は持ちたくないものだと思っている。「嫌」「嫌い」「怖い」「嫉妬」「ムカつく」…そんな気持ちになりたくてなっている人はいないと思う。 そして、嫌いなものに対しては「労力をかけてわざわざ負の感情を維持している」わけで、なぜそこまで拒否するのか? その負の感情を持つのか? 受け入れてしまった方がいいの

          【考察】嫌いなもの