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「あの日に戻れるなら」

雪が降り始める季節。

"ダイ"は懐かしい場所へ戻ってきた。

苦労の多い人生だった。
それでも諦めず、やりきってきた自負がある。

やるべきことがあって、やってきた。
"あの日の真相"を確かめに。

記憶をたどり、丘の上にいる少年を見かける。彼は"ヤスシ"。

ダイ「やぁ、寒いのに元気だね」

ヤスシ「あっお兄さんのことだね。教会のお姉さんが言ってたステキな人って。」

ダイ「え…?💧」

少年ヤスシと、数分話す機会を持つ。
ダイは懐かしいと思いつつ、心に沁み入る気持ちを押さえ伝えたいことを伝える。

ダイ「坊や、お父さんを大切にしてあげるんだよ」

ヤスシ「うん、分かった!」

ダイ「坊や、どんなにツライことがあっても負けちゃダメだよ。」

ヤスシ「うん。どんなにツライことがあっても僕は負けないよ。」

ダイとヤスシが解散。
その夜、皆が寝静まった頃にダイは次の場所へ向かう。

ダイ「ここは久々だな…」

男性「ん、君は?」

現れたのは家の主人と思しき男性。
深夜、寝静まった頃に大きなプレゼントを持ってきた所に、ダイと接触する。

ダイ「クリスマスプレゼントですか?」

男性「そうなんだよ、"サンタってお父さんなんでしょ!"なんて言うから困っていてよ…」

ダイ「良ければ、私が朝に新聞受けの前に置いて帰りましょうか?」

男性「…信用しても良さそうだな、君に任せよう」

ダイ「それと、よければこれを…」

手渡したのは"青い封筒"。
男性は少し気になった様子だったが、ダイを信用して受け取る。

二人は解散し、明け方までダイは家の近くでプレゼントを持って待つことにする。
ふと見ると、記憶にないプレゼントがあった。

ダイ「ふふ、これはまだ早いだろ…」

明け方、ダイは新聞受けの下にプレゼントを置いて去る。
程なくヤスシが出てきてプレゼントに気付く。

プレゼントを見つけたヤスシは優勝トロフィーのように、高々とあげて喜んで家に入っていく。

それを見届けた後、笑顔でダイはその場を後にした。


その後、ダイは実家に帰ってきた。

男性「ヤスシ、ちょっと肩揉んでくれよ」

ダイ「親父?」

男性「久々にこんなのが出てきたんだよ」

父が出して来たのは古ぼけた"青い封筒"。
中には"肩揉み券"が入っていた。

男性「持ってんだろ?"夢助"」

ダイ「敵わないねぇ…」

男性「(お前も超えて来たって訳かい)」

…って話があるんだよ( '༥' )ŧ‹”ŧ‹”


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