『喫茶 花』とモンスター
今日もいつもの朝が始まる。
夏のはじまりを感じる今の季節の朝は、空気が心地よくて気持ちがいい。
朝活にはもってこいだ。
爽やかな風を感じながら、誰もいない路地をのんびりと歩きながらも店へと急ぐ。
喫茶花の店内の奥まった場所には、隠れるように存在する小部屋がある。
常に鍵をかけてあるのだが、朝のルーティンでこの部屋に入る。
この部屋だけは私以外に立ち入ることはできないし、部屋の存在すら多分誰も気づいていない。
今日はいつもより遅くなってしまった。
あまりに気持ちのいい朝に、