ブログ風はNG!noteでスキされるタイトルは「ふぅ〜ん」の精神で考えよう
ブログとSNSの中間くらいにあるもの…
そう、それがnote!
競合者が多いエッセイやハウツーなどのジャンルは、タイトルによって読まれる割合が大きく変わってきます。
内容が面白いなら自然と読まれるもんじゃないの?
と思ったそこのあなた!こらっ!
書店に並ぶプロが作った本ですら、タイトルと装丁で「面白そう」と思われなければレジに持っていってはもらえません。
→タイトルを見る(興味もつ)
→中身を試しに読む(欲しくなる)
→買う
というステップを踏まなければ買ってもらうことはできないのです。(ネットで目的買いする場合は除いて)
そういった点で、noteはどちらかと言うと本に近いところがあるかもしれません。
→タイトルを見る(興味もつ)
→タップして記事に入る
→スキを押す(面白くて、押し忘れなかったら)
ほら、結果(購入・スキ)までが同じ3段構えですね笑
タイトルは、スキにつながる重要な要素であることが、わかっていただけたと思います。
では、肝心な考え方を見ていきましょう。
今回は、イメージしやすいようにエッセイのタイトルを例にお伝えしたいと思います。
読まれるタイトルは「3層」で考える
さっそくですが、こちらの図を見てください。
今回お伝えしたいのは、こんなイメージです。
下から見ていきましょう。
単なる事実→
まずは、単なる事実を書いただけのタイトル。
これはイメージしやすいと思います。
・日記 2023.10.27
・今日あった素敵なこと
・今回のAMAZONブラックフライデーで購入したものリスト
こんな感じの、どこかそっけなさを感じるものです。
ポリシーがあってあえてやっているか、読まれることが前提でなく完全に自分用/記録用であればこれでもOKです。
記事のまとめ→
次です。
ここが、実は1番厚い層かもしれません。
スキ数が伸びなやんでいる方は、ここの段階でタイトルがストップしてしまっていないか、チェックしてみてください。
記事を書く前に仮案で記事の全体像を書いて、書き終わってからいい案が思い浮かばず(あるいは再考をせずそのまま)アップしてしまった場合にも、陥りやすいパターンです。
いいタイトルに必要なのは「なにが書いてあるかわかる」ことではあるのですが、オチまでぜんぶわかってしまったら、記事をクリックしてまで読む必要はなくなっちゃいますよね?
読者さんの興味をほどよく刺激できるくらいの「ちょい見せ」が必要です。
例えるなら、表参道の全面ガラス張りの美容院ではなく、田舎のオサレ美容院のドアくらいのオープンさでしょうか…(わかりにくいw)
それは冗談として、実例としてはこんな感じ。
・日記 2023.10.27
→仕事が進まないときはスタバに行くと進みます
・今日あった素敵なこと
→本屋さんに行ったらドンピシャな本に出会ってしまいました
・今回のAMAZONブラックフライデーで購入したものリスト
→先日買った、寝たまま飲める容器が最高すぎました
いかがでしょう?
どれも単なる事実よりは進化しましたが、おそらく記事に書いてあることが、タイトルからほぼぜんぶわかってしまいますよね?
いわば完全なるネタバレ…
読む前にオチがわかってしまったら、わざわざこの記事を読む必要ないわ〜と思われてしまう可能性が高まってしまうのですっ…涙
記事を通して伝えたいこと
最後はこちら。
さっきのとなにが違うの?と思うかもしれませんが、これは「まとめ」とは違います。
わかりやすく、例からいきましょう。
・日記 2023.10.27
→仕事が進まないときはスタバに行くと進みます
→気分転換にスタバに行ったところ、となりの女子大生が語っていた驚きの恋愛観
・今日あった素敵なこと
→本屋さんに行ったらドンピシャな本に出会ってしまいました
→本屋さんの本当の価値ってなんだと思いますか? or 本屋さんの本当の価値って本を買えることじゃないよね
・今回のAMAZONブラックフライデーで購入したものリスト
→先日買った、寝たまま飲める容器が最高すぎました
→子どもが風邪ひき大魔王のご家庭に!リッチェル信者が心からおすすめしたい便利グッズ
どうでしょう…
書いてある内容はわかるけど、オチまではわからないチラ見せ具合、とでも言うんでしょうか。
記事のまとめ=タイトルだと、読者としては「ふ〜んそっか」で終わってしまいます。(クリックされない)
この段階ではそこからさらに踏みこんで「だからどうした?」「だからどうなる?」「誰におすすめ?」「なにがいいたい?」などのポイントから、読者にひっかかりそうなフックを発生させています。
★例
・日記 2023.10.27
→内容もわからないしファンでもないので読まない
・仕事が進まないときはスタバに行くと進みます
→そっかぁ〜(完)
・気分転換にスタバに行ったところ、となりの女子大生が語っていた驚きの恋愛観
→を、それはちょっと気になるかも…!(クリック)
→あとは導入たちのお仕事〜
コツとしては、無難なまとめタイトルが爆誕したあと「だから(なに)?」と自分に聞いてみてください。
いったん記事と距離を置いて考え直すのがミソ。
まとめをそのままタイトルにもってくるのではなく、記事を商品として、パッケージやPOPを作るイメージです。
やり方そのものはさほど難しくはなくて…
(やり方そのものは難しくないのですが、そこから何を錬成するかが難しいんですよね…わかります…)
まずは自分がつけたタイトルを、読者になったつもりで眺めてみてください。(見るのではなく「眺める」のがポイント笑 読者の目になるときは深く考えちゃダメです。感覚で!)
「ふぅ〜ん…」
という感想が出てこないかチェックです。
書いた本人がふぅ〜んとなるなら、読者は高確率でもっとふぅ〜んとなりますので。
そうしたら、
・本当はもっと伝えたいことなかったっけ?
・もっとみんなが好きそうなフレーズに置きかえられないか?
・この記事からなにを感じて欲しい?
など、自分に聞いてみてください。
まとめタイトルの場合、その底には真に伝えたい言葉がまだ残っているはずです。
たとえば、さっき例にあげたタイトル
「本屋さんに行ったらドンピシャな本に出会ってしまいました」
これも、書いてある内容(できごと、エピソード)自体はそうなのでしょうけど、本当はそこからさらに伝えたいことがあるはずなんです。
本屋さんって、本じゃなくて出会いのトキメキを買いに行ってるんだよね〜 とか
買うか迷った本ってだいたい次に行くとないよね〜本との出会いってマジ一期一会だよね〜 とか
はたまた
ドンピシャな本を読んだら、その後すごいことが起こったんだよね〜 とか
むしろその考察とか感想とか思い、気持ち、学びこそ、タイトルにもってくるべきなんです。
ブログ風タイトル、どうしてダメ?
さて、ここまで書いたところで、怒られないようにこの記事のタイトルを回収しましょう笑
ブログ風タイトルというと、こんなやつですね。
「おじさんを飼うときに知っておくべきこと!エサは?寿命は?おじさんタワーって必要?」
ちょっと考えてみてほしいのですが、ブログとnoteでは、記事を読みにくる読者さんのモチベーションが違うんですね。
ブログは、情報が欲しくて目的読みする方がほとんど。
キーワードが網羅されていて発見されやすく、読者のニーズに漏れないこと、ライバルの中で選ばれることが優先です。
でも、noteの記事を読みにくる読者はもともと「読もう」とは思っていないことがほとんどです。(みなさんもそうじゃないですか?)
キーワードである程度絞っていたとしても、ザッピングして面白そうなら読む。が大多数だと思います。
前提からしてちょっと違うんです。
(なおのこと本屋っぽいな…)
note記事のタイトルは、そもそも読むつもりがない人をこっちのフィールドにひっぱりこむパワー!が必要なんですね。
なので、noteのタイトルを考えるときは、ブログで勉強するより、読まれてるクリエイターさんや好きなクリエイターさんのタイトルを参考にするのがいいと思います。
たくさん読まれている記事は、やっぱりタイトルが秀逸ですよ!
ということで、ちょっと長くなっちゃいましたが…
おつき合いくださりありがとうございました。
それではまた来週〜!
▼このnoteを書いた人▼
文字の世界を渡り歩いて6年目。noteを愛するフリー編集者。悩めるクリエイターさんやライターさん向けに、noteがもっと楽しくなる情報を発信中。X(Twitter)ではラフな雰囲気で、交流メインに活動中。企画やスペースなどもやっています。
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