活版ヲタク編集者が!活版印刷で名刺を作ってみた
メリー・クリスマス!
みなさんのところにはサンタさん来ますか?
息子4歳にはピカピカのストライダー(自転車のペダルがないやつ)が届く予定ですが、大人のところにはそんな気の利くサンタは来てくれません涙
…というわけで(?)
ずーーーーーっと憧れだった「活版印刷の名刺」を自分にプレゼントすることにしました!
こんな感じでパーツを使って印刷していくんですね〜
わたしがどれくらい活版印刷が好きかというと、東京に住んでいるときは悲しいことがあると、凸版印刷さんの印刷博物館に通って癒やされてました…笑
(併設の工房に貼りついて中を眺めてたキモチワルイ客w)
あと、文房具屋さんで活版印刷のレターセットがあったりすると、いつの間にか手に滑りこんでたりします…笑
そのくらいには好きです!でも…
など色々あって、名刺特注には手を出せずにいました…
だが!今回はやると決めた!
もう後戻りは!!しない!!!
鼻息荒く宣言すると、オットが「ところで活版印刷って普通のと(見た目が)どう違うの〜?」とのたまいます。
黙って待ってろ!
ひと目見れば!!すばらしさがわかる!!!
と一喝して、いざ、名刺づくりスタートです^^
探してみると即座にわかるんですが、活版印刷ってちょっぴりお高いです。
でもね、1つずつ丁寧に手作業で刷らなければならないので、しょうがありません。
いわば最古の印刷術ですもんね。
ルターが聖書とか刷ってたやつだもん。
版をいちいち特注…というか、その印刷のためだけに作らないといけないもんですし、印刷自体も手作業ですし、そりゃあリッチ仕様にもなるってもんですわ。
いつもはここで心がくじけるのですが、今回はセルフサンタだから歯を食いしばり、財布を握りしめてがんばります。
価格の(精神的)壁を突破すると、次なる壁が現れます。
それはロット(一度に注文しなければいけない数)が多すぎること。
小ロット!と謳っていても、覗きにいってみると50〜100枚が相場です。
う〜ん…弱小フリーランスにはちょっと多すぎる…涙
100枚も刷ったら、余剰在庫もいいとこです…
ということでリサーチを続けること数日…ついに見つけました、最小ロット30枚からの工房さん!
それがこちら、「まんまる○」さん!
やったぜ!
弱小フリーランスにも優しい最小ロット!
喜んでいたら、妊娠中にインスタでお見かけして(わ〜!やっぱ活版っていいよな〜いつかわたしも活版で名刺を刷りたいな〜)と憧れていたお店だったのでした笑
すごい偶然です笑
(というかそれを忘れてなかったらすぐ見つかったのでh…げふんげふん)
さて、気を取り直してお伺いのメールです。
今回は自分でデザインベースを作って持ちこみタイプにしました。
詳しくはHPにも書いてありますが、デザインからお任せするコースもございます。
・持ち込みデータはアウトラインかけてください
・墨100%にしてください
など、いろいろ注意書きがありますが、ひとまずスルーして(スルーすんなw)ざっくりと作り…
はぁっ!!(メール送信)
あの〜こんな感じの名刺作りたいんですが、
大丈夫そうでしょうか?
データ不備あったらご指摘プリーズです。
え〜と…だいたい大丈夫ですけど、
イラストの色に調整が必要ですね。
noteのQRコードも1色に変換してください。
印刷自体はOKなので見積もりだしときますね!
担当さん…
や、優しい…
でもこのときくろめが氏、家族全員が絶不調。
自力で調整をする余力が1ミリたりとも残っていなかったので、担当者さんに追加でお支払いをして、入稿用の調整作業もお願いしました。
すみません…一家離散しそうなので、
データ調整含めてお願いします。
了解です。
完成まで死なずに待っててくださいね〜
ということで、無事に入稿を済ませ(ぶん投げたとも言うw)待つこと数日。まずは調整されたデータがやってきます。
これでどうですか?
刷っちゃっていいですか?
あ!すみません。
やっぱり仕事内容のところ文字、
順番入れ替えておいてください!
おいおいおい…!
もしわたしがデザイン側ならキレ散らかすぞ?
自分で作ったくせに文字をいじってもらうという暴挙をやらかします。
で、なんやかんや微調整が入って、データが確定してから10日ほどで納品となります。
ということで自宅でのんびり待つこと数日後…担当さんからメールが…!
発送しましたよ〜
あ、作業中にいくつか撮影したので、
よかったらご覧ください^^
ええええええ〜〜〜
うそぉ〜〜〜〜
好きぃ〜〜〜〜〜〜〜〜涙
見て!
見て!!
見てぇっ!!!
というわけで、さっそくXでも自慢しておきました笑
語彙力の喪失…w
てなわけで、届きましたよ〜!!
ご開帳〜〜〜!!!!
発色のいいオレンジは、担当さんがこの名刺のためにブレンドしてくださった、くろめが・オリジナルブレンド・オレンジ。(そんな名前ではないw)
紙はもっちりとしたやさしい手触りの「特Aクッション0.6」だそうです。
なにせ0.6ミリってけっこうな厚さなので、一枚で普通の名刺2〜3枚くらいの存在感があります…!
コースターとかにも使われる紙のようですね^^
さわると柔らかい紙が少し凹んでいて、いい手触り…
永久に触っていられます。
そして、まんまる○さんの推せるところは…なんと!
希望すれば版型(と言えばいいのか…要は版画で言うところの彫った板です)も名刺と一緒に送ってくださるところ…!
なにそれ…
ヲタクを興奮で殺める気ですか?
引き取らない場合は2年アトリエで保管してくださるとのこと。
保存期間内なら次に刷るときに少しお値引きしてくださるシステムだそうなので、次があることに期待して、今回はまんまる○さんに預かっていただくことにしました。
…とまあ、こんな感じの流れで作りました!
実物を手に取ってみると、改めて「活版印刷っていいな〜」となりました。
大好きな活版印刷の風合いと、くろめがオリジナルオレンジ(違うってw)がとってもステキな発色で最高なんです。
(ちなみにオットにも見せたところ、おぉ〜!かっこいい!ぽこぽこしてる!と違いが理解できたもよう笑)
わたしはオンラインメインで活動しており、名刺を使う機会は少ないかな?と思っていたのですが、名刺を刷ったら使っちゃうものですね笑
さっそく、家事代行のお姉さんに「デザインいかがっすか〜?」と営業しておきました。
「え〜!これ、すごくないですか?こんな名刺見たことない!センス良すぎです!ステキ〜!!」とよいしょしてくれる優しいお姉さん…^^
なんならステキすぎて配りたくないレベルなので、使う機会が少なかったとしてもハッピーですし、こんなことならもっと早く作ればよかったなと思っています笑
実はわたくし、初めてのnoteにこんなこと書いてました。
年賀状ではないけど、名刺にQRばっちり入れられたのでもう満足ofまんぞくです…笑
来年も、この名刺をひっさげて楽しくnote更新していくぞー!
ステキなクリスマスプレゼントをありがとう、わたし☆(と、まんまる◯さん!)
みなさんも、よいクリスマスを〜
▼このnoteを書いた人▼
文字の世界を渡り歩いて6年目。noteを愛するフリー編集者。悩めるクリエイターさんやライターさん向けに、noteがもっと楽しくなる情報を発信中。X(Twitter)では交流メインに活動中。企画やスペースなどもやっています。
▼Kindle本もあります▼
note記事とスマホで手軽にKindle出版する方法をまとめた本です。あなたも出版…いかがですか?^^
▼くろめがとチャットできる特典つき▼
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