志賀原発は廃炉するしかない 政府の言う「安全」には何の根拠もないことが露呈
NPO法人CNIC 原子力資料情報室スタッフ松久保肇氏の寄稿『今回の地震を受けて原発再稼働の危険性』は、断層の連動が想定外だったこと、志賀原発のさまざまな故障と地殻変動の激しさが示す原発の脆弱性、不可能な避難計画、政府の言う安全に何の根拠もなかったこと、原発の経済性の悪さなどさまざまな観点から志賀原発は廃炉しかないと結論づけています。
下記は主に元国会事故調のメンバーで構成され、福島第一原発事故の事故原因の解明、原子力発電の危険性について調査研究している自主グループ「もっかい事故調」の無料オンラインセミナーです。
1月30日 志賀原発 変圧器の復旧時期は見通しが立たない
1月17日 1日に震度7の揺れを観測した志賀町では震度6レベルの余震が続いている
1月6日 気象庁は午後11時20分ごろ、能登半島沖を震源とする地震があり、石川県志賀町で震度6弱の揺れを観測したと発表しました。しかし北陸電力は志賀原子力発電所に設置されている震度計では震度2の揺れを観測した、林官房長官は「重大な影響は認められない」と発表しています。本当なのでしょうか。北陸電力は臨界事故を隠蔽した過去があります。志賀原発の現状が心配です。
能登半島地震、志賀原発については以下の記事もご参照ください
16日には志賀町で震度5弱。翌日志賀原発で試験運転中だった非常用ディーゼル発電機1台が自動停止
1月15日 輪島市では1分間で4mも土地が隆起したが、岸田政権は志賀原発の被害の詳細も発表しないまま再稼働する方向を示す
今回の地震で、能登半島の北岸およそ90キロにわたって地盤が隆起しましたが、輪島市では1分間で4mも土地が隆起しました。志賀原発の真下でこのような現象が起こる可能性もあるわけです。岸田政権は志賀原発の被害状況の全容もわからないのに「再稼働は変わらない」とありえない発言をしました。巨大地震が多発する日本で原発の再稼働はありえません。志賀原発から数キロで起こったこの地殻変動、5分ほどの動画、ぜひご覧ください。
何千年に一度の地殻変動が起こっており、今後も大地震に見舞われる可能性が高い能登半島。再稼働はありえない
被害各地で “津波”も観測され、家屋流出などの被害も起きました。
1月10日 志賀原発前の海面で油膜を確認。変圧器から漏れた2万リットルの油の一部である可能性
志賀原発は知られているだけでも敷地内に断層が多数ある原発
「令和6年能登半島地震における原子力施設等への影響及び対応」
原子力規制庁が発表した志賀原発の被災と対応を記した53pの資料です。北陸電力が発表したプレスリリース第1報~5報も掲載されています。
志賀原発の敷地内で地割れが起こり「最大35cmの沈下によって」段差が出来ている、「防潮壁の基礎が沈下し、数センチ傾いている」ことなどの写真はありますが、原子炉建屋内部の写真はありません。施設の内部はどのようになっているのでしょうか。
令和6年1月 10 日 原子力規制庁:https://www.nra.go.jp/data/000465120.pdf
パンツ高木の父、高木元敦賀市長「原発は金になる」