見出し画像

アイデアの種の見つけ方

新しい企画や新しい商品を考えるとき、
使う人にべんりになってほしいな、
困ってることをなんとかしたい
社会の役にたってくれれば…うれしい! といった作り手の強い思いがあります。
その企画やアイデアを発想することこそ、デザインの第一歩です。

デザインとは、
「常にヒトを中心に考え、目的を見出し、その目的を達成する計画を行い実現化する。 」

公益財団法人日本デザイン振興会

デザインとは、の言葉の通り、
ヒトを中心として「目的=課題」を見つけ出し、達成すること。です。
私は、きれいなカタチにしたり、かっこいい色をつけたりすることがデザインだとは思ってません。

モノがたくさんある時代といわれています。
でも、
まだまだ、不便なことはたくさんあるし、困ったこともたくさんあります。
デザインとは、の「常にヒトを中心に考え、目的を見出し」の部分は、アイデアの種。です。その目的の見出し方、私なりの「アイデアの種の見つけ方」をご紹介します。

「じぶん」をみる 

アイデアを考えなさーい! といわれても
… … … となります。
特に、漠然と「なんかいいアイデアない?」とか言われた日にゃ。

なんとなーくネット検索してみたり
本をパラパラしてみたり…。
してました(笑)
いや…いまもかな?

今、人が何を求めているのか、よくわからないよー。
何をつくればいいんだ。
いいアイデアが浮かばない。
あれも、これも。となると結局、迷いに迷って…あらわれたアイデアは中途半端なモノ。

そんな時は、
自分」「自分の好きなこと
嫌いなこと」「いやだけどやっていること
興味のあること」にこだわって考えています。
だって、
自分のことなら、よーくわかりますし。

私もユーザーです。生活者です。
まずじぶんの生活の周囲を見回す。
そうすると、
生活者としてのじぶんが何を求めているか
嫌いなことはなんで嫌いなのか。がわかってきます。
じぶんを生活者として考えて、アイデア発想しています。

朝起きてーと、生活を書き出して
こんなこと、困ってる。ここ不便。とか
必ず一つや二つは見つかります。
それを「解決」するにはを考えるとアイデアが、発想がうまれてきます。
しかもそのアイデアは、
「自分ごと」のアイデアなので、とても説得力があります。

イライラしたら → 何にイライラした?=アイデアの種になるじゃん! 
って思うと、ちょっとイライラも減るっていいことづくめです。

「ヒト」をみる

女の子は赤色のランドセル。
男性だから〇〇。女性だから… 
なんて画一的に判断していた時代が…なつかしい(笑)

それぞれの人が大切にしている生き方、
生活の仕方、
価値観、
ライフスタイルにそって商品を考えるようになっています。
ライフスタイル別マーケットセグメンテーションはいまや常識です。
そして、求めているクラスターの傾向を分析して、生活者の好みをよみ商品のデザインをしています。

ということは…
アイデアの種は、人をよく見る。よく観察する。ことからうまれてきます。いまは、自分のために、豊かな時間をすごすために
モノを購入するようなりました。
もとめる人にフィットする商品のありかたがひとつでなくなっています。
同じ機能の商品でも、
だれが、どんなふうに使うなどの行動をしっかりと観察することで
そのターゲットとする人が求めているモノに 
想いに寄り添えるアイデアになります。
じぶんが知らない分野のときは、
いっぱい観察して、インタビューして教えてもらうことで
アイデアの種を見つけます。

「ながれ」をみる

時代の流れがとてもはやくなっている今、時代の流れを読むことは、消費者のニーズやウォンツを知るための重要なポイントです。
ニーズ(必要性)は、消費者がハッキリと感じている欲求
ウォンツ(潜在的な欲求)は、提示されてはじめて「これ便利だね!」と言われるようなふだんは気がつかない欲求です。
時代の先の未来を想像して アイデアの種にします。

「だれが」「どんな商品を」購入しているか、
「どんな商品が評価されているか」から、「今の市場がどうなっているか」の情報をあつめます。
そして、傾向と生活に対する調査結果から「未来」を予測して「求められる商品像」を想像していきます。

そんな時にざっくりと過去の「ながれ」の傾向を知るのに便利なのが、官公庁が行っている調査や業界団体が行っている出展のはっきりした調査結果です。
出展がはっきりしている調査といえば、各官公庁より発行される「白書」です。

白書には、人口や生活などの傾向が掲載されています。
過去から現在までの変化が読み取れます。
代表例としては、人口構成の動きでしょう。
人口のほかには、経済成長、GNP、産業構造、スポーツレジャーの傾向、家計出費など、さまざまな面において調査が行われています。
家計調査などは時代の変化の「ながれ」が読み取れて面白い発見があります。

官公庁の調査は、ネット上にも一部公開されています。
他にも、いわゆる〇〇総研とすることろが様々な調査をおおなっていますので、それらを積極的に利用します。

データを集めることが目的ではなく、分析して、時代を「ながれ」の方向をみきわめて、先取りする商品を企画するための情報として利用します
これらのデータが語ることを注意深く読み取ること。
そこから未来を想像することを大切に、
それらからアイデアの種をさがします。
ネットを利用すれば世界中から情報を集められるようになりました。
かつての紙面による情報提供時代に比べると質と量も大きく変化しています。

同じデータでも切り取り方や視点を変えれば新しい発見があります。
新たな視点で情報をみつめられる目、トレンドを見つけ出す目で資料をよみとき アイデアの種にしています。

いつも中心には「ヒト」がいる

アイデアの種をさがすとき、絶対忘れてはいけないのは
「ヒト」の存在。
人をつつみ、やさしく、そして、使う人、つくるへの感謝。
そのアイデアの種が、だれかの役にたつのか、だれかを幸せにするのか。
笑顔にするのか。

せっかくつくるなら、私はだれかを笑顔にしたい。とおもっています。
もちろん 自分も♪

私がデザイン企画した 知育玩具


私も、子どものためにおもちゃを作ってしまいました(笑)


よろしければサポートおねがいします。サポートいただいたらとっても嬉しいです!