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「洋紙発祥之碑」(洋紙製造発祥の地、日本製紙・王子製紙発祥の地)

渋沢栄一が設立した製紙会社

★ジャンル【産業・企業】
★場所 北区王子1-5-12
★最寄駅 JR、東京メトロ王子駅、都電王子駅前

★解説文
「此地ハ明治五年十一月渋沢栄一ノ発議ニ由リ創立シタル王子製紙株式会社ガ英国ヨリ機械ヲ輸入シ洋紙業ヲ起セシ発祥ノ地ナリ当時此会社ハ資本金拾五万円ヲ以テ発足シ同九年畏クモ明治天皇英照皇太后昭憲皇太后ノ臨幸ヲ仰ギ奉リ東京新名所トシテ一般ノ縦覧スル所トナレリ 同社ハ昭和二十四年八月苫小牧製紙十條製紙本州製紙ノ三社ニ分割スルニ至ルマデ名実共ニ日本洋紙界ノ中心タリキ茲ニ八十年ノ歴史ヲ記念シテ永ク洋紙業発展ノ一里塚トセン」

★解説
 王子駅前にはかつて広大な製紙工場がありましたが、今はサンスクエアという商業施設に変わり、スーパーマーケットやゴルフ練習場などがあります。その入り口にあるパン屋さんの左手道路沿いに碑が建っています。
 大河ドラマの主役になり、2024年には新1万円札の顔となる渋沢栄一(しぶさわ えいいち)は、近年その業績などが広く一般に知られるようになりました。銀行家としてスタートした渋沢は数多くの企業の設立に関わり、日本近代資本主義の父と称されますが、実は自身が経営の中心に座った企業は金融関係以外は実は少なく、その一つがここに作られた製紙会社でした。
 官僚から実業家に転じた渋沢は、まず金融業の近代化、株式会社による資本の形成が重要であるとして第一国立銀行の創設、運営に奔走しますが、その中で紙幣や株券、さまざまな書類、さらに情報を流通させる新聞などの重要性を認識し、それらの材料となる紙の役割の大きさに気づきます。
 当然ながら明治の初期は印刷に適した洋紙はすべて外国からの輸入に頼っており、渋沢は今後それらの重要が急拡大することを見越して製紙業の立ち上げを企画します。
 碑文には「明治5年」という年が書かれていますが、これはあくまで発議の年

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