小峰城

苦難乗り越えた城の雄姿に感動/日本「最初の」公園は実に壮大/白河市

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★都道府県 福島県
★城郭 白河小峰城

 ここは白河小峰城の話から始めねばなるまい。苦難を乗り越えようとする、東北のシンボルの一つだからだ。
 芭蕉も訪れた白河の関が置かれるなど、この地は関東と東北の関門として重要だった。江戸初期に立藩した丹羽氏は、幕府から東北諸大名の抑えを命じられ、東北には珍しい総石垣の城を築いた。
 しかし戊辰戦争の激戦で落城し、建物は全て焼けてしまう。以後荒廃に任されていたが、昭和の終わりから本格的な発掘、復元整備が始まる。1991年に天守とも言える三重櫓が木造で完成、1994年には本丸の前御門が復元された。
 櫓の柱には戊辰激戦地だった城下南の杉の巨木が使われたが、なんと多くの木から当時の銃弾が発見された。弾痕はそのままに柱として使われ、往時の銃火の凄まじさを物語る証拠となっている。
 城は2010年には国の史跡に指定され、さらなる復元整備が期待されていた矢先、なんと2011年の東日本大震災で主要な石垣が大崩落してしまった。しかし不運にめげずすぐさま復旧が進められ、2020年現在、ほぼ元の状態に戻っている。
 白河駅のホームから、その石垣群や櫓が間近に望める。城や関などの展示

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