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会社でも、恋人でも、友達でも、家族でもなく自分のために選択をすること。

「私はずっと、自分のために仕事もプライベートも選択してきた。」


先日、産休前ラスト出勤を迎えた課長が部メンバーへの挨拶で言った言葉だ。

課長は昨年の4月に中途で課長ポジションとして入社してきた。それから2ヶ月後の6月に涙を流しながら妊娠報告をした。それは嬉し涙ではなく、申し訳ないという気持ちの涙だった。

入社2ヶ月で妊娠発表。さらに課長枠での採用だったためか、部メンバーからは100%の祝福は出来ないような少しだけ嫌な空気が流れていた。

それからあっという間に流れ、先日課長は産休前ラスト出勤を迎えた。

課長からの最後の挨拶は「部が大変な時に本当に申し訳ないと思っている。」という謝罪の言葉から始まった。
そして各メンバーへの感謝の気持ちを伝え終わると、こう言ったのだ。

「でも私は今回の選択を消して間違ったとは思っていません。」

謝罪と感謝からの突然の発言にメンバー全員がきっと目を丸くしたと思う。実際私も目を丸くしていた。

そして課長はこう続けた。

「私は、今まで色々な選択をして生きてきました。そしてその選択が他人から批判されることも沢山ありました。でも私は、ずっと自分のために仕事もプライベートも選択してきました。そして、自分のためにしてきたその選択は何一つ間違っていなかったと思っています。今回も皆さんに申し訳ないという気持ちはありますが、それでも自信を持ってこれで良かったと言えます。私は皆さんにも「自分のために選択をする」ということを忘れないで欲しいです。自分のために生きて、自分のために選択する人生を送って欲しいです。育休後、今よりももっと輝いている皆さんに会えることを心より楽しみにしています。」

その言葉を聞いて、数秒間。私はまさにポカーン状態だった。課長の挨拶に対しては、色んな意見が出た。それはプラスのものもマイナスなものもあった。けれど私は課長へなにか思うよりも先に、こう思った。

「私は自分のために選択してきたのだろうか。そして今は出来ているだろうか。」

私は決断が苦手な性格である。故に選択をする際は、選択を誰かに委ねたり、理由を責任転嫁をしていたように思う。

いや、断言出来る。私は自分のために選択をすることは確実にできていなかった。選択をする際はいつも誰かを理由にしたり、環境を理由にしたり、自分軸ではなく他人軸で選択をしていた。それは、自分のためにした選択に対して後悔をしたくなかったからだ。

でも課長の姿を見てそれは違うということに気がついた。私から見える課長はいつもキラキラしていた、それは仕事もプライベートも周りに流されずに「常に自分のために選択をしてきた」からこそだと知ったからだ。


今でも自分のためにする選択が間違っていたら、後悔する選択だとしたらと考えるととても怖い。けれど、大袈裟に言えば、自分のために選択をしないということは、自分の人生を他人に任せていることだと思う。

私の人生は1度しかないのに、その人生を他人に任せているなんて真っ平御免だ。だから、私は明日から少しずつでも「自分のために選択をする人生」を歩もうと決めたのだ。




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★PICTURE★
place:俺のやきとり
drink:俺の白
food:やきとり5本盛り(タレ)
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