『違国日記』の完結によせて②-未来を生きる彼女たちへ-
※上の続きです。
※以下、最終回までのネタバレを含みます。
フィクションの中に生きる現実ヤマシタトモコ氏は過去にインタビューで「ポリコレがものをつまらなくすることは絶対にありません」と述べている。実際、『違国日記』には、アロマンティックやノンバイナリーと思われる様々なセクシュアリティの人たちがごくごく自然に登場する。
さらにでは現実に起こっている問題がいくつか扱われており、当事者として2人の少女が描かれている。2人のエピソードは6~8巻に集中しており、たとえフィクションの