本棚の10冊

言葉が多すぎるから、言葉に埋もれてしまう

「あなたも何か表現する手段を持ったら?
(中略)心の熱いや痛いを、言葉にするのよ」

原田マハの『本日は、お日柄もよく』に登場する主人公、こと葉の祖母・二ノ宮驟雨のセリフだ。日本を代表する俳人である主人公のおばあちゃんは、要所々々で、気の利いた言葉で物語に深みを添えてくれる。なかなかにニクい人物なのだ。

「俳句」に3回エンカウントしたので、俳句をやってみます

俳句については気になっていた時期があって、上記の小説と、司馬遼太郎の『燃えよ剣』(作中で土方歳三がやっていた)で登場していたのが印象に残っています。

そして先日、1冊のエッセイをプレゼントしていただきました。

くどうれいん
『わたしを空腹にしないほうがいい』

著者の食事や料理にまつわるエピソードが、俳句とショートエッセイで綴られている1冊。

ご飯や料理に偏愛を持つわたしですので、この本はとても楽しくて、ペロッと読み終えました。リズム良い文体はもちろん、各エッセイのタイトルに当たる「俳句」がなんともおもしろかった。「季語」を含んだ俳句が、エッセイと相まって、よりイメージが膨らんでいく感じがするの。

こうして、3回目の「俳句」とエンカウントしたので、俳句をやってみようと思います。

15字くらいでなんとかなるんじゃないか

言葉が多すぎるから、言葉に埋もれてしまう

というのは、森博嗣『創るセンス 工作の思考』からの引用である。何となく思っていたんだけど、情報が過多なんですよね。Twitterやら、ブログ、noteなんてやっていると特に。

とりあえず俳句をやってみる

画像1

ちゃんとしたルールはよく知らないのですが、つくってみて、どんどんアウトプットしていこうと思います。

こんにちは はじめまして 中華粥
秋雨に濡れたゴーヤのアーリオ・オーリオ
親愛なるくいしんぼうの心当たり

季語はどこにあるんですかね。コンテストに出すわけじゃないので、やりながら整えていこうと思います。心の熱いや痛いを、言葉にするということで、なにか気持ちが動いたらパッとつくっていきましょう。

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