栗城 紡

当面の目標:自分の人生に集中する

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オタクが学ぶミニマリスト的思考

 ここだけの話、私はかわいいキャラクターが大好きです。  いや、男なんですけどね、どういうわけかハマっちゃいまして。特に大学生になってからは、かわいいグッズを集めるのに熱中したものです。スヌーピーとかモルカーとかちいかわとか、良さげなグッズを見つけると、あまり深く考えずにポチっていた記憶があります。  そうは言っても、私の部屋は正直そんなに広くありません。深く考えずにあれこれ買っていると、当然ながら物が溜まっていきます。あれも欲しいこれも欲しい……そんな場当たり的な買い方をし

    • アイドルがアイドルを書く『トラペジウム』のスリルと優しさ

      芸能人による本格的な長編小説は意外と多いですよね。 それこそ読書家としても知られる又吉直樹さんの『火花』が有名ですが、他にも内村光良さんの『ふたたび蝉の声』とか、バカリズムさんのブログをもとにした『架空OL日記』とか。調べようと思えばいくらでも出てきます。 もっとも、近年は芸能人のマルチタレント化が顕著な時代。 粗品さんが楽曲を出したり、野田クリスタルさんがゲームを作ったり、エガちゃんがYouTubeで大成功したり。才能のある人は、分野を飛び越えてどんどん活躍していきます

      • 『わたなれ』と『あだしま』の違いに学ぶ、「小説のメディアミックス力」とは?

        子どもの頃に一番読んでいた本って覚えてますか? ふと考えていたんですけど、私の場合は……うーん、Wiiの説明書? 次いでモンスターハンター4かどうぶつの森の攻略本かしら。 なんだそりゃと思うかもしれませんが、文章があると読んでしまう人は、案外そんなもんじゃないかなと。たとえ説明書、攻略本、パッケージの裏側であっても、とりあえず読んじゃうタイプの人間っているんですよ。私だけじゃないはず。 いや、本題はそこではなく。 文章を読むのが好きな人は、ほぼ必ず自分で書くようになるはず

        • そう、これはテセウスの船『ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』

          『ラブライブ!』というコンテンツに対して、言いたいことは山ほどあるんですよ。 私はライブもソシャゲも追っかける熱心なファンではないものの、リアタイで見たサンシャインやスーパースターを含めて、アニメと一緒に育ってきた感覚が残っています。 そして、ラブライブの歴史をある程度知っている方ならご理解いただけると思いますが、長く触れれば触れるほど、酸いも甘いも噛み分けたはずです。 社会現象になった初代『ラブライブ!』のμ'sと青春を過ごした人。 ソシャゲとして大成功を収めたのち

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          なぜRPGは敵の体力を表示しないのか?

          少し前に『MOTHER2 ギーグの逆襲』をクリアしました。 で、その後すぐに見た動画がこちら。 Angry Video Game Nerd(AVGN)は、海外の動画クリエイターであるジェームズ・ロルフ氏によるゲームレビュー動画。この回ではMOTHER2を取り上げていますが、普段はもっとひどいゲームをキレながらレビューする動画シリーズです。まさに「Angry Video Game Nerd(怒れるゲームオタク)」なわけですな。 昔からこのシリーズが好きで、MOTHER2回は

          なぜRPGは敵の体力を表示しないのか?

          「スーパーマリオRPG2」から始まったのに、なぜか「ファイアーエムブレム」になった『マリオストーリー』

          皆さんは、2023年に発売された『スーパーマリオRPG』を遊びましたか? 私もNintendo Switch版で初めて触れましたが、なかなか楽しかったですよ。 なぜ『マリオストーリー』のnoteで『スーパーマリオRPG』の話をしているのかというと、今作はもともと「スーパーマリオRPG2」として開発が始まったからです。 NINTENDO64やPlayStationがゲーム市場の中心となっていた時代。当時『スーパーマリオRPG』を開発した任天堂とスクウェアの関係は悪化していま

          「スーパーマリオRPG2」から始まったのに、なぜか「ファイアーエムブレム」になった『マリオストーリー』

          -1.0との落差がすごい『ゴジラxコング 新たなる帝国』

          本題に入る前に一つだけ。『ゴジラ-1.0』視覚効果賞受賞おめでとうございます!(いまさら) どんどん!ぱふぱふ! この受賞は日本映画において偉大な一歩ですし、大きな転換点になりそうですよねえ~。 とかなんとか思っていたら、もうハリウッド版のゴジラ最新作(正確にはモンスターバース最新作)が公開されているではないか! 月日が経つのは早いもの。 その名も『ゴジラxコング 新たなる帝国』です。 以前、私は『ゴジラ-1.0』について、「シン・ゴジラの真逆を行く作品」だと評しました

          -1.0との落差がすごい『ゴジラxコング 新たなる帝国』

          『MOTHER2』の、こころにぐぐっときた言葉。

          ゲームの魅力の一つに「冒険」があると思います。 まだ幼稚園児だった頃、ニンテンドーDSの画面に映る『New スーパーマリオブラザーズ』の世界に興味を惹かれたものです。小さな画面の中に映る世界とキャラクター、それらを手元のボタンで操作できる不思議な感覚。アニメとも絵本とも違う、全く新しい娯楽でした。 そんな私も大人になり、ゲームの画面もすっかり見慣れてしまった今日この頃。私は『MOTHER2 ギーグの逆襲』をクリアしました。 今作が私に与えてくれたのも、まさしく「冒険」で

          『MOTHER2』の、こころにぐぐっときた言葉。

          友だち100人?できらあっ!『ひとりぼっちの○○生活』

          いわゆる「日常系漫画」と縁遠い人生を送ってきたものだ……なんてことは別に全然ないのですが、考えてみると日常系って不思議な立ち位置ですよね。 出てくるキャラクターはほとんどが女性で、にもかかわらず男性の読者層が多い。明確なストーリーはなく、何かしらの要素を軸とした主要人物のゆるい日常が描かれる……うーん、そもそも説明が難しいぞ。合ってるのかな? 日常系の代名詞と言えば、やはりきららでしょう。何を隠そう、私が深夜アニメにハマったきっかけが『がっこうぐらし!』なんですが、あれは

          友だち100人?できらあっ!『ひとりぼっちの○○生活』

          サピエンス全史の面白さは「認知革命」だけじゃない!

          最近読んだ本の中でもダントツで面白かったのが、ユヴァル・ノア・ハラリさんの著作『サピエンス全史』です。 この本、かなり有名なので名前だけは知っている方も多いと思います。私もずっと気になっていて、この前ようやく読み切ったのですが、いやあ期待通りの面白さでした。というわけで軽く紹介。 今作はタイトルの通り、我々人類(ホモ・サピエンス)の誕生から現在に至るまでの歴史を紐解く書籍です。特に、人類史の中でも重要な転機となった「革命」について解説しています。 革命といっても「フラン

          サピエンス全史の面白さは「認知革命」だけじゃない!

          「5日働いた疲れは2日で取れない」は根本的に間違っている?

          「5日働いた疲れが2日で取れるわけないだろ!!」 インターネットを見ていると、ほぼ毎年一回は見かける主張です。もはや風物詩ですね。 私も昔は「それな~」くらいに思っていたんですが、最近はだいぶ考えが変わってきました。それも根本的に。 思うに、我々は「5日働いたら2日休む」ではなく、「その日の疲れはその日の内に取れ」と考えるべきではないかと。 そもそも休むってなんだ「そもそも、休むってなんなのか?」 我々は一度原点に立ち返って考えてみるべきですよね。 休むにも2種類あ

          「5日働いた疲れは2日で取れない」は根本的に間違っている?

          ネガティブに支配されたら「自分にできることはあるか?」と考える

          自分自身のご機嫌取りが面倒くさくて仕方ない! 幼稚園生の頃、毎週のように泣いていました。 何か気に食わないことがあると泣く。ちょっとでも傷つくと泣く。とにかく泣く。 親からすれば手のかかる子どもだったろうなあと思います。 大人になった今は、自分の性格を理解し、ある程度マネジメントができるようになりました。 そんな今も、ネガティブな気持ちに支配される頻度はかなり多いです。 ネガティブなニュースを見ると、すぐに落ち込んだり、ムカムカしたりしてしまう。忘れようとしても、ずっと

          ネガティブに支配されたら「自分にできることはあるか?」と考える

          「多様性」で人を救えると思うなよ――朝井リョウ『正欲』を読む

          ここだけの話、食事の時にテレビがついているとかなり辛いんですよね。 テレビの音声が響いていると、自分が今何を食べているのかわからなくなるし。ニュースの報道とか聞きたくないし。それよりはくだらないおしゃべりをしていたいし。 家族はテレビドラマやニュースを見ながらご飯を食べるのが大好きなので、多数決だと私に勝ち目はありません。一度伝えたことはありますが、すぐに忘れ去られました。 私とて円満な生活を送りたいので、基本的には何も言わず我慢しています。 こういう苦しみって、誰しもが

          「多様性」で人を救えると思うなよ――朝井リョウ『正欲』を読む

          「ポエム」「お気持ち」と言われる文章と、そうでない文章

          「ポエム」とか「お気持ち」といった言葉。あれらがずっと不思議でした。 インターネットにおける「ポエム」「お気持ち」の意味 ポエムは詩歌、お気持ちは2016年の天皇皇后の退位が由来の言葉なんですが、簡潔に言えば誰かの文章を悪く言いたい時に使うネットスラングです。ポエムに関してはネットに限らず使われている印象もありますが。 意味合いが全く同じかというとそうでもなく、ポエムは「単純に痛々しい文章」に対して、お気持ちは「自分や他人の心情を用いて遠回しに何かを攻撃する文章」に対し

          「ポエム」「お気持ち」と言われる文章と、そうでない文章

          秀作の1期、傑作の2期を超えて、「アニメウマ娘3期」は何を描いたのか

           「最高のアニメを教えてくれ!」と聞かれたとします。  一般人に聞かれたら『宇宙よりも遠い場所』と答えます。  ですが、信頼できるオタクに聞かれたら『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』と答えます。  というわけでこんにちは。  先日、アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』の視聴を終えました。  私が言うまでもなく、アニメウマ娘の1期・2期は素晴らしい作品です。  スペシャルウィークを軸に据えた1期は、その突飛なビジュアルに反した王道のスポ根要素

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          パズル×ローグライクの傑作『ミミックロジック』を君は知っているか

          「あなたが一番面白いと思うゲームジャンルは?」  ……と聞かれたら、皆さんはなんて答えるでしょうか。  小学生の頃のマリオ大好きな私だったら「アクションゲーム!」と答えていたでしょう。ですが今だったら「ローグライク!!」と答えると思います。  運と実力の絶妙なバランス、常に新鮮さを持ったゲーム体験など、良質なローグライクの魅力を挙げていくとキリがありません。  そんなローグライクのゲームにおいて、もっと知られてほしいと思っているゲームが、今回タイトルにもなっている『ミミック

          パズル×ローグライクの傑作『ミミックロジック』を君は知っているか