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序章

屋久島の栗生で起業

こんにちは。
栗生の暮らし代表の田嶋(男)です。

昨年、この会社を設立しました。
事業内容は、主に食品加工です。
一緒に働いてくれる三人の女性スタッフは、全員アロマの勉強をしています。いい香りにこだわった商品を提供できると思います。
4月から始めるべく、今はまだ準備中です。

田舎で起業すると、地方創生、地域再生の文脈で語られてしまいそうですが、それは事業が継続していっていつか「地域再生にもなっていたね」と思えたらいいくらいの目的です。また、栗生出身でもない私が、ここで起業すると言うと「地元の人でもないのにすごいですね」とも言われます。しかし、その文脈もまた違います。
もし、地元出身の人しか起業できないあるいは、起業しないのなら、東京で起業するのは東京で生まれた人しかできないということになります。
東京で起業する人は、東京に可能性を見出して、そこで見る夢にお金と時間をかけている人です。それは東京出身の人でなくてもできることです。
同じように、私が屋久島の栗生集落で起業したのも、ここに可能性を感じ、ここで夢をみて、その実現にこれからのお金と時間をかけてみたかったからです。

思考を変えよ

何もない田舎だと思って、いずれこの集落もポツンと一軒家のようになるのだろうと思っていた時期もありました。でも、少しずつここが学びの宝庫であり、屋久島の中でもさまざまな体験ができる場所であることが分かってきました。そして、空気はきれいで、犬の散歩をしながら見る栗生川沿いの景観はとても美しくて、心身ともに癒されます。
ここならではの事業ができるのではないか?と思い始めたら、これまで何も無いと思っていた所が宝の山になり、それに気づくと行動が変わるのです。

女性が活躍する会社を作りたい

男性の私が代表を務めますが、実際に現場で働いてくれるのは三人の女性です。
三人とも結婚を機に栗生の住人になった人たちです。
私は特に、女性がいきいきと働く職場を作りたいと思っています。
屋久島は高校まではありますが、その後は進学や就職のために島を離れる人がほとんどです。そして、一度島を離れるとなかなか帰ってきません。
正確に言うと帰って来れないのです。
特に女性はその傾向が強いです。

その理由はいろいろあると思いますが、その一つには、「やりたい仕事がない」ことが挙げられます。
私はできたら、若い女性が憧れる職場を作りたいと思っています。
そのためには現在大人の女性が、「若い女性が憧れる仕事」を、この田舎で作ることが必要です。
都会とは違う、ここだからこそできる仕事がきっとあるはずです。
もちろん答えなんかありあません。
ずっとずっと、模索し続けていくことになるでしょう。
でもその過程を楽しめるようなら、ここで暮らすこと自体が楽しくなるのではないでしょうか?
それは、大好きな趣味に没頭するかのように、失敗しても懲りずに上手くいくまでやり続ける様子と似ています。
大人が何かに没頭している、そういう姿こそ、若い人たちが憧れてくれるのではないかと思うのです。

記憶を記録していく

これから、ここで働く女性たちがnoteに記録を残していきます。
その栗生の暮らしの物語は、島暮らしのあれこれ、仕事でのチャレンジ、新たな出会い、栗生でできるアクティビティー、子育て、学び、健康、美容など多岐にわたるでしょう。

きっと私たちがますます栗生の魅力にのめり込んでいくと思います。
読んでくださる皆様にも、その魅力が伝わればいいなと思っています。

皆さんに喜んでいただける働きができるよう、株式会社栗生の暮らしスタッフ一同頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。

2024年1月6日