見出し画像

2024年5月 松江

米子空港から大根島を経由して松江入り。

機窓は雲が多かったが、若狭湾あたりの海岸線だけはよく見えた。

松江には学生時代の友人が住んでいる。昔、京都のライブに来てくれたこともある。前もって連絡しておいたら、ちょうど広島から帰省していたお嬢さんと一緒にランチに付き合ってくれた。おすすめの出雲そばの店、神代で待合せ。行列の人気店。

限定の三彩割子。蕎麦は香り高く旨い。

蕎麦屋は行列もできているので長居できず、お茶の店へ移動。

ぼてぼて茶をいただいてみた。
殿様が忙しい折に、さらさらとお茶漬け代わりに召し上がったとか。番茶とお茶の花で泡立てた中に、具を全部入れていただく。味は、決して美味しいものでもない。
店はお堀に面しており、この後乗船する舟が通り過ぎていった。

あれこれ共通の友人のことや、彼女が取り組んでいる論文の話、お嬢さんに聞かせようと学生時代の昔話などして、別れた。
さて、堀川めぐりの舟へ。たまたま乗った舟は、ガソリンエンジンではなく、ホンダ製のバッテリーで動く電動舟だった。船頭さんのガイドを聞きながら、50分ほどお城の周りを巡る。

こういうタイプの舟で電動というのは珍しいそうだ。
亀がたくさんいた! 甲羅干し。
道中、4ヵ所、低い橋の下を通過する際は、舟の屋根が下がる。その時は、屈んだり、寝転んだりする必要がある。
水の上から眺める、国宝松江城。優雅な姿。

上陸した後は、小泉八雲記念館へ。その後、旧居へ。

記念館の展示で、ラフカディオ・ハーンの生涯が分かる。それにしても、来日して素晴らしい女性と巡り会ったものだ。セツさんがいなければ名作は生まれなかったはず。隣が旧居。
こぢんまりした旧居だが、庭がいくつかあり、風情がある。

お堀に面した武家屋敷通りを歩き、土産物屋など見て歩く。

樹齢350年という松の古木。

今夜のお宿は、宍道湖畔のホテル一畑。部屋はもちろん湖側。

温泉大浴場で汗を流した後、至福のビール。景色がご馳走なり。

夕食はビュッフェスタイル。目の前で焼いてくれたステーキなど、盛ってみた。

名物のシジミはすまし汁でいただいた。
生ビールの後は、地酒、七冠馬純米酒。皇帝シンボリルドルフを生み出した牧場主が島根県出身で、蔵の当主妹と牧場主が結婚したのが、有馬記念を連覇し七冠馬となった直後だったそうで、それにちなんで命名されたという。すっきり旨味ののった酒だった。

翌早朝、空が朝焼けに染まっていった。

朝焼けに染まる宍道湖の向こうに松江駅周辺の中心街。遠くに見える山は山陰の名峰大山。

湖畔を散歩しようと外へ出た。

こちらが宿泊したホテル一畑。一畑電鉄経営の宿。松江しんじ湖温泉駅は、すぐ隣。
白鳥が優雅に泳いでいた。湖には、シジミ漁だろうか、漁船が次々走って行った。
一畑電鉄の線路。

日が昇るにつれ、湖上にはシジミ漁の漁船がたくさん現れた。船の上から鋤簾を使う人、湖に入ってすくい取る人、いろいろだった。

おそらく昔ほどはシジミは採れなくなったのではないか。土産物で売っているシジミ佃煮の原料となるシジミの大半はインド産、あとは中国産だった。
鋤簾を揚げるときは、ホースから水が出てくる。

さて、出雲へと旅は続く。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?