多作かつ飽き性で制作放棄しがちなADHDは、同時進行で作る事で完成させられる
ぼくはASDが強めだけど、ADHDも持ち合わせています。
異常なほど多作かつ飽き性な点は、このADHDによるものが大きいと思ってます。
多作な事はいい事なのでは?と思うかもしれないけど、
ぼくの場合、未完成の多作なので全然よくないです。
「これ作ろう!」って思って作っていても、すぐ別の作品のアイデアが思い浮かんで「あ、これも作ろう!あれも作ろう!」ってなって、未完のまま次へ次へと手を出すから、まったく完成させられていないんです。
そして途中のまま、「まあ、いいか」ってなって放棄…どうしたものか…といつも悩んでいます。
「まあ、いいか」って途中放棄してしまう原因として、
『後から手を出した作品制作の方が楽しくて、それだけに集中してしまう』からだと思ってます。興味がそのひとつだけに向いてしまうんです。
それでまた別のアイデアが浮かんだら、すぐそっちに夢中になって、放棄…の繰り返しでした。
これではいつまでたっても完成はさせられない。
特性をうまい具合に活かせないかな?と模索しているけど、
最近はもうそのままでいいんじゃないかなと思ってます。
ADHDは、同時進行で作品作りしよう
『ひとつの作品を完成させてから、次の作品に取りかかる』ではなく、
『複数の作品を同時進行で作る』ようにした方が、捗るんじゃないかと思います。
「それって、発達障害が一番苦手なマルチタスクじゃん!?」って思うよね。
でも意外と、自分の好きな事ではできちゃうもんなんです。
それに、マルチタスクの方が集中力が途切れにくく、結果として早く完成させられる事も多いです。
また、『興味を分散させる』事で、『ひとつの事に過集中しすぎず、それぞれへの興味を保ったまま作業ができる』ようになると考えています。
順番に説明していこう。
特性を利用しよう
前提として(ぼくの場合だけど)ADHDは、
『気が散りやすい』、『飽き性』です。
だけど、こだわりが強い為、こだわるべきところは集中してこだわる事ができる。
一度取り組むと過集中状態になる事も多いけど、注意欠如の特性上、長時間の持続はしない。
この特性を利用して、
A、B、Cの作品を同時進行で作っていくとしよう。
ひとつ注意点として、この方法はあくまで趣味で制作している作品に対してで、『依頼』で制作している、という時には向きません。
依頼品は完成まで一点集中で取り組んだ方が安全。
やり方
まずは作りたい作品にひたすら集中
まず、制作したいと決めたAに取り組もう。
「Aを作る」と決めたら、集中力が切れるまではとにかくAに集中する。
この時おすすめなのは、BGM、音楽をかける事。
音楽をかけると盛り上がるよね。これによって「やるぞ!」というスイッチが入り、没頭しやすくなります。
あと、曲は時間が決まっているから、「この曲が終わるまでに仕上げよう」といった感じで時間配分を作りやすい。
ぼくも無音よりも、音楽をかけた方がずっと集中できます。
集中力がきれるまではAの制作に取り組みます。
徐々に「だんだん飽きてきた…」となったら、
そこでいったん作業を止め、Bの制作に取り掛かってしまおう。
進捗メモを残し、次に作りたい作品へ集中
この時、Aはしまわないで、目に見えるところに置いておいたままにしよう。
邪魔になるって時は、『A 制作 ここまで完成』などとメモを書いておきます。
『途中制作』という事がすぐ目に入るようにする為です。
Bの制作に取り掛かったが、すぐにCのアイデアが浮かんできて、それに没頭…となった時も、
『B制作 ここまで完成』とメモし、Cに取り組みます。
この繰り返しで作業をローテーション
そしてCに飽きた時は、また『C制作 ここまで完成』とメモし、
AかB、気分が乗りそうな方の作業を再開させる、この繰り返し。
「Bに没頭しすぎて、中心にすべきAの作業を忘れてしまいそうなのが不安…」という人は、
タイマーをかけて時間がきたら別の作業に、という方法もおすすめです。
「アイデアが浮かんだけど、すぐには取り掛からない。でも忘れてしまいそうで不安」という時は、
アイデアの概要をすぐにメモしておこう。
創作のアイデアをメモする『創作ノート』を作り、いつでも手の届くところに置いておくと便利です。
ぼくも『飽きたら別の制作、を繰り返す』方法でやってみたところ、
『集中できないのに黙々とひとつの制作に取り組む』時よりも、
効率よく制作できるようになり、作品をしっかりと完成させられる事も増えました。
A、B、C、それぞれへの興味を保ったまま制作ができるので、
『Cに没頭しすぎて、いつのまにかA、Bに飽きて制作放棄してしまう』という事も少なくなります。
先ほどマルチタスクと言ったけど、作業自体はあくまでシングルタスク。
順番と時間配分を意識して取り組めば、
同時制作はさほど難しいものではないと思います。
制作頑張ろ~~~~~~~