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GⅠ勝ち馬考察:チェルヴィニア(オークス)

父:ハービンジャー
母:チェッキーノ
母父:キングカメハメハ


 ハービンジャー×母の父キングカメハメハの組み合わせは、ブラストワンピース、モズカッチャンという2頭のGⅠ馬をだしていたパターンです。近年はそこまで大きな実績を残していませんでしたが、昨年から勢いが復活。今年はローシャムパークが大阪杯で2着、そして本馬がGⅠ勝利と、久しぶりに存在感を強めています。

 本馬は3代母に名牝・ハッピートレイルズをもつ良血馬です。この一族は豊富なスタミナが持ち味。19年のアルゼンチン共和国で1、2着となったムイトオブリガード、タイセイトレイルはともにこの牝系の出身でした。本馬の母であるチェッキーノもフローラSを勝ち、オークスでも2着に好走しています。本馬はマイル重賞を勝ってはいますが、本質的には中距離馬でしょう。

 なおハッピートレイルズの血統内に含まれる『ポッセ』の血は、ハービンジャーと好相性。詳しくは以下の記事に書きました。そちらも合わせてお読みください。
 


 語弊のある言い方かもしれませんが、ハービンジャー産駒の良血馬は“ヌルい競馬”ほどパフォーマンスを上げてくるタイプが多いです。本馬もその雰囲気を微妙に纏っている感じがします。今回は距離延長によってペースが軟化。負担が軽減されたメリットは大きかったと思います。そこに牝系のスタミナもくわわり、真の強さを発揮することができたのではないでしょうか。


※数値は個人の主観です


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