GⅠ勝ち馬考察:テンハッピーローズ(ヴィクトリアマイル)
父:エピファネイア
母:フェータルローズ
母父:タニノギムレット
とりあえず先入観を捨てて、本馬の戦績から感じた特徴を三つ挙げてみます。
①千四型と②平坦巧者の特徴から、本馬はハビタットの影響が濃い競走馬なのではないかとみています。ロベルト4×4のクロスやナイトシフトの血が効いているためか、筋肉は付いていて(つまり非力さがなく)、典型的なハビタットっぽい馬ではありません。ですが追い出したときの脚の回転から、どことなくその雰囲気を感じます。
③サウスポーなので、東京コースは基本的に得意な舞台。また今回はマイル戦でしたが、道中の淀みがない前傾ラップ。①1400mで鍛えたスピードが強みとなる性質のレースであったと言えます。
②平坦巧者については、坂のある東京では利点にはなりません。しかし前述のとおり、本馬はロベルト+ナイトシフトのパワーを兼備した、ハイブリッド型のハビタット。平坦がプラスなのであって、坂がマイナスになるわけではないでしょう。
以上のことから、今回は本馬にとって力を発揮しやすい条件だったと思います。くわえて1800m寄りマイラーの人気馬がスピード競馬に対応できなかったことで、相対的な力の差を覆す激走が生まれたのかもしれません。
・・・と書いて納得させたものの、これが正しいのかどうか、自分でもわからないです。エピファネイア×母の父タニノギムレットという重厚な中距離構成。これまで挙げてきた実績と、血統表の字面がいまいちリンクしない不思議な馬ですね。
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