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大人の読書感想日記▶youco

横浜読書会KURIBOOKS参加者の youco です。
横浜読書会KURIBOOKSー好奇心を解き放とう
~参加者募集中~

2か月ぶりに、読書会に参加しました。
テーマは「こころ」。
総括的なレポートは、主宰者のKURIさんが書いてくださると思うので、私は極めて個人的な感想(=反省)を。

「こころ」がテーマということで、漱石先生の『こころ』をお持ちになる方が一人二人はいらっしゃると思っていましたが、そこはさすが横浜読書会の方々…ひとひねりもふたひねりもある「こころ」観・「こころ」論を聞かせていただきました。プレゼンした方の両隣のお二人が質問・感想を述べる形式でしたので、全員がまんべんなく発言しました。どのような本に対しても的確なレスポンスを返す参加者の皆さんには、いつもながら感心しきりです。

私はというと…参加申し込みをしたときに決めていた本があったのですが、その後に読んだ本がたまたま「こころ」について熟考させるような内容の本でしたので、そちらを持参。読了後さほど日数が経ってないこともあり、いつものように熱量だけの、わちゃわちゃしたプレゼンになってしまいました。

実は読書会開始前、街をブラブラしていましたら、<大人の読書感想日記>というとっても便利そうなノートを見つけました。読書会でプレゼンする本の記録にちょうどいいと思い、早速購入。カフェに入り、即開封。ばっちり予習したはずでした(反省)。

今回の読書会で私が紹介した本は今村夏子さんの『星の子』です。映画化されたそうなので、ご存じの方も多いのでは?

主人公・中学3年生の林ちひろ。出生直後から病弱だったちひろを救いたい一心で“あやしい宗教”にのめりこむ両親。その信仰が少しずつ家族のかたちを歪めていく…というお話です。

私はこれを読んで、”心”はいつ生まれるのだろう…と思いました。おさな子は、両親をはじめとする周囲の人々から様々な影響を受け、次第に人としての情緒や常識などを身につけていく。信仰心だけの話ではありません。モラルや他人との関係を構築する際の指針のようなものもそうでしょう。

では、自分を取り巻く環境が特殊だったら?誰を主体にして判断するかにもよるのでしょうが、ちひろのようなある種マイノリティな環境は、きっとちひろ自身の意思とは別なところで、ちひろを決定づけてしまったのではないでしょうか。ちひろには、5歳年上の姉がいるのですが、信仰を持つ両親や家庭を受け入れられず、高1で家出してそのまま行方知れずです。0歳だったちひろが、両親の信仰心や信仰からくる習慣を何の疑いもなく受け入れていたのに対し、5歳の姉はどうして受け入れられなかったのか。4歳だったらどうだったのか、3歳・2歳・1歳だったら?

今は「このままでいい」と言い切るちひろですが、成長するにつれ、ちひろの世界も広がり、いつか自分で選んだのではない“心”を持っていることに気づく時が来るのかもしれません。その時ちひろはどうなるのでしょう。
「心を入れ替える」という言葉もありますが、そんなこと、本当に可能なのでしょうか。

 ・・・という、感想と問題提起をプレゼンしてくる予定でした(反省)。
<大人の読書感想日記>…もっと上手に活用して、次回の読書会に挑みます!

皆さまの参加を心よりお待ちしております。
横浜読書会KURIBOOKSー好奇心を解き放とう
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【投稿者】youco

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