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ヨガで心と体のリラックスを ~1~ 

こんにちは。メンタル・アドバイザーのにんじんです。

新緑のもみじが美しい季節になりましたね。
今、窓の外でヒヨドリの子供が紅八朔の実をつついています。冬中、遊びに
来ていたメジロは山に帰ったようです。メジロの受粉のおかげで庭の紅梅は
実をたくさんつけています。季節がどんどん変わっているのを感じます。同
時に夏日になったり寒の戻りがあったりと寒暖差の大きいこの季節は体がだ
るくなったり気持ちが不安定になりがちです。

久しぶりに思い立ってヨガ教室に行ってみました。
1月に手首を痛めたため手首で体を支えるポーズができずしばらくお休みし
ていました。最近やっと痛みも治まり手の力も出てきたので、4か月ぶりの
参加でした。 

ヨガを私が始めたのは、20数年前になります。
車に追突されむち打ち症になり、仕事が忙しくストレスが多くなると強い肩
こりに困っていた時です。ヨガを初めて、いつの間にかその症状もなくなり
ました。何よりもヨガの時間は心も体もリラックスするのです。以来、私の
生活の一部になりました。

ヨガは古代インドのサンスクリット語の「ユジュ」(牛や馬と車をつなぐ
軛)が語源だそうです。体、心、魂を神あるいは宇宙に結びつける修行法と
して、紀元前4000年~2000年頃、インダス文明の中で生まれたそうです。そ
して宗教的な意味合いを持ったものとして、モヘンジョダロ遺跡では坐法を
組み瞑想をする神像なども見つかっています。経典によると、ヨガは「心の
動きを抑止すること」と定義され、心の動きをコントロールするさまざまな
鍛練・修行により、苦しみから解放されることをその目的としているとのこ
と。鍛錬の方法として、運動法(アーサナ)、呼吸法(プラーナヤーマ)、
瞑想法、祈りの言葉(マントラ)等が伝えられています。

日本には瑜伽(ゆが)として、唐より帰国した空海らの真言宗や天台宗の
「護摩」「阿字観」などの密教行法として、あるいは禅宗の座禅として伝わ
っています。高野山で「阿字観」を体験させていただいた時、普段やってい
るヨガの呼吸法と似ていると感じました。

現在、私達が「ヨガ」と言い、ヨガ教室などで行っているのは、心と体をリ
ラックスさせ健康的な生活を送るためのツールとして、ヨガの運動法や呼吸
法を取り入れたエクササイズです。

ヨガでは呼吸法がとても大事で、腹式呼吸により自律神経の一つである副交
感神経が刺激されリラックスしていきます。そして呼吸法や瞑想などで心が
落ち着いて安定してきます。

また、ヨガでは様々なポーズを行うことによってバランスのとれた体を目指
します。日ごろ使っていない筋肉も意識的に動かします。体の歪みが矯正さ
れ、体幹の筋肉が鍛えられ血行がよくなってきました。

以前から私の最も好きなポーズは、ヨガの最後に身体を休める「屍のポーズ
(シャバアーサナ)」です。このポーズは10分間で1時間の睡眠に匹敵する
リラクゼーション効果を得られるとも言われます。このポーズの時は教室の
あちこちから寝息が聞こえてくるほど皆さんリラックスしています。
「屍のポーズ」は仰向けに寝て、手足を軽く開き手のひらを上向け、目を閉
じ徐々に身体の力を抜き何も考えず頭を空っぽにして休みます。野原に横た
わった屍のように「無」の状態になりましょうと言います。とても満ち足り
たリラクゼーションを味わえますよ。

ヨガは無理にポーズをとる必要はありません。「今の自分のできるところま
でで十分、その今の自分をありのままに受け入れてあげること、自分の心と
体にしっかり向き合うこととが基本です」いつも聴いている言葉です。大切
な自己肯定感を高めていくことにつながるのでしょう。

次回は、タイ式ヨガ、笑いヨガなどをご紹介しようと思っています。

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