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資産運用実践講座 その4

こんにちは。資産運用アドバイザーのネンキンゾウガクです。

皆さん、今年1月開始の新NISAで資産運用されていますか?
新NISA(年間のつみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円、併
用可能)は、年間非課税枠360万円はご存じのことと思います。

筆者も新NISA口座・積立枠をネット証券口座で、つみたて投資枠120
万円を活用すべく毎月10万円を2024年1月よりスタートしました。
3カ月の結果は、2つの商品(投資信託)で、各7%程度の利回りで上々の
結果になっております。掛金を投入(投資)する期間は残り9カ月ですので、
年央および年末に、再度、成果を報告できればと考えております。3月末現
在の投資元金は30万円です。

周囲で新NISAをネット証券のHPで、ご自分の資産状況を確認している
方も増えてきています。筆者は、昨年までの旧NISAでの投資を全世界株
式(オールカントリー:略してオルカン)で運用してみました。
その残高も同一のネット証券で確認。旧NISAの資産運用金額は、なんと
18%近くで運用できております。新NISAつみたて投資枠については、
オルカンと米国株S&P500の各50%運用です。若干、円安の影響もあ
り、S&Pでの運用利回りが良い結果になっております。

ちなみに4月4日時点での運用利回りは全世界株式・S&P500ともに6
%~7%で想定通りの利回り(税金がかからないので、通常の課税される投
資信託購入の方の7.2%~8.4%に相当)です。

振り返りですが、新NISAつみたて枠での投資信託(ファンド)購入につ
いては、長期・分散・積立(ドルコスト方式)が利回り向上に寄与します。
前回も記載しておりますが、よほどの金融危機がない限り、ファンドの過去
の実績を参考に想定利回りは確保できるはずです。

今回は、併用できるようになった新NISA成長投資枠240万円をどのよ
うにするか、半年程度悩んだ結果、スタート時は手堅いバリュー(Value)
株(割安株ともいいます。企業の解散価値を株式数で除して1株の純資産を
算定し、PBR[株価純資産倍率といいます。]1.00倍未満のもの)に
投資してみました。株式配当利回りも年3%以上、かつ、株主優待実施株式
も含め、3銀行を100株~200株、購入してみました。

実践事例としては、A銀行・B銀行・C銀行です。A銀行は都市銀行、B銀
行とC銀行は地方銀行で、B銀行・C銀行は株主優待実施銀行でした。いず
れも安定配当をしており、増配銘柄になっております。日銀が3月にゼロ金
利解除実施しており、3銘柄中2銘柄は9%程度の含み益銘柄になりました。

成長投資枠は年間240万円もあり、金額を捻出するのも大変ですが、何に
いつ投資するのか、悩ましい問題です。投資セミナー・証券会社・投資関係
ユーチューバー等の説明を聞くと何でも儲かるような胡散臭さも感じます。
筆者は、つみたて投資枠でファンド(オルカン・米国S&P)を購入してお
り、現物株式へのチャレンジがベターとの結論に至り、知り合いの金融機関
に勤務している方に新NISA成長投資枠はどう活用していますか、と尋ね
ると、即座にアメリカ現物株式一択との回答でした。

数日間、悩みながらも米国株セミナーに参加した際のメモ等も活用しつつ、
人生初の米国株式購入に至り、当初は3株(アメリカ株式は1株から購入可
能)、順次、時間分散で、3月中に合計10株の購入となりました。
新NISAを知らない方も、TVや新聞紙上で、ご存じのアメリカNASD
AQ(米国ナスダック市場)上場株式です。ネット証券では、日本円での証
券口座残高からドル換算して1株XXX.XXドルで約定(注文が成立、この2営
業日後に購入したことになります。)照会で確認できました。米国ナスダッ
ク株式ですので、日本時間早朝に株式の終値が出て金額がドルで表示され、
その時の為替、ドル円レートで日本円の金額も表示されます。プラスの場合
は、事例として4月上旬で+2.23%と表示されていました。(マイナス
の場合も表示があります。)

日米ともに現物株式については、上げ下げは日常ありますので、毎日の株価
の変動に一喜一憂せず、成長投資枠の名称にそって、中長期で成長を確認す
る習慣をつけたいと感じております。
書店にある投資本やネットでは、ほぼ100%プラスになる説明しかしてお
らず、マイナスになった場合はどうするのかをもっと説明してほしいと感じ
ております。事例ですが、今年1月に3000円で購入した配当も増配中の
優良株式が、会社の見通しの甘さから2月に3月末決算での損失見込みを発
表し、現在、2500円前後に値下がりし、更に、無配に転落した銘柄を購
入してしまった新NISA成長投資枠の100株30万円。復配・値上がり
を待つには長い期間が必要になると思われます。

また、昨年より半導体・AI関係の個別株式が急騰しており、高値で購入す
ると数年間、場合により数十年間もとの株価には戻らないこともあります。
最悪の場合は、企業倒産もあるかもしれません。いきなり株価がゼロにはな
らないですが、いろいろなケースを想定し、自己責任で投資していきたいも
のです。

尚、成長投資枠の投資商品についてはETF(上場投資信託)も可能です。
ETFも最近はインデックス(日経225、TOPIX、S&P等)だけで
なく、アクティブや外国株式(インド株式等)のものもあるようです。ファ
ンドや銘柄を分散しつつ、購入時期をずらす時間分散も検討しながら、値上
がり益を得ることを目標にしてみてはいかがでしょうか。

新NISAは長期・積立・分散で資産倍増(8~10年程度で)を目標とす
る制度。いろいろな商品を分析し検討、そして実践してみましょう。新NI
SAの枠を使い1800万円(成長投資枠1200万+積立枠600万、す
べて積立で1800万も可能)の資産倍増を、実践でクリアできることを願
っています。
                           

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