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好きな人の好きなものを聞いたら散財しちゃって、結果、暮らしが豊かになった話。

ここ数週間で気がついたら、かなりの散財をしておりました……。

急にどうした、と思われるかもしれませんが、来週23日から始まるイベント「好きな人の好きなものは好き」のありがたい弊害(?)が、散財に繋がっている、というお話です。

このイベント、タイトルを聞いただけだと「なんのこと?」みたいな感じでよく分からないのですが、趣旨を説明すると皆さん「面白そう!」と興味を示してくださいます。

イベントのフライヤー

私たち(=くらしアトリエスタッフ)が常日頃「素敵だな」と思っている方に、「好きなものを教えてください!」という質問を投げかけ、いただいた答えを展示し、あるいはそのモノを販売をする、というのがイベントのコンセプト。

「好きな人が好きなものなら、きっと好きになるであろう」という推測と、
「好きな人の好きなものを知りたい!」という好奇心と、
「好きな人の好きなものを好きになれば、最終的に世界が平和になるのでは?」という壮大な妄想と
…そんなものを詰め込んだ、実に私たちらしいイベントになる予定です。

「私たちらしい」というのは、ある意味「集客」とか「収益」とかそういうのを第一義に置かないという意味で…それってどうなの?という気もしますし、もちろんちゃんと考えてはいるのですが(考えていますよ!)、それよりも「こういうのやりたい!」という衝動のほうをまず第一に置いているところがあります。

そして、こういう…自分たち的に「いいこと思いついた!」みたいな、「楽しそう!」みたいなことをイベントにするのが、すごく好きでなのです。

スタッフたち、水を得た魚のようにいきいきしています。

ところで、今回総勢20名の方に「好きなものを教えてください」とお願いし、皆さま悩みながらもたくさん教えてくださったのですが、聞いてみてわかったことがあります。

それは、「好きなものを聞いたら、試したくなる」ということ。
そして、知らず知らずのうちに買ってしまっていること。

よく雑誌などで「これいいよ」と書いてあると気になって調べたりすることがあると思うのですが、「これいいよ」を教えてくださるのが自分の好きな人だったら、そりゃあもう、「食べてみたい」「使ってみたい」がどんどん膨らんできますよね。

で、結果的に「スタッフ、かなり散財する」という状態になっています(笑)。

例えば…とあるお店の方が教えてくださった「ロール状になったさらし」。
教わるまで存在自体を知らなかったので、気になりすぎて速攻で購入しました。

いろいろな使い方を例示してくださったのですが、そのひとつが「さらしを水で濡らしてそれで野菜を包んでからジップロックすると、いつまでも新鮮」というもの。
今までキッチンペーパーでやっていたのですが、さらしなら繰り返し使えます。試しにアスパラガスや大根でやってみたら、本当に良い!さらに、キッチンのかごに入れておくだけでなんだかさまになって、インテリア的にも気に入っています。

また、別の方が「地味だけど食べ始めたら止まらない」と推してくださったとあるお菓子も、存在は知っていたもののそれこそ「地味だな」と思って食べたことがなかったのに、「あの人が美味しいっていうならきっと美味しいだろう」と盲目的に購入。

結果、「思った以上に旨いな」「なんか手が止まらんな」となって、今では我が家の定番になりつつあります。

「生こしょうの塩漬けがすごくおいしいんですよ」と教えてくださった方も。

こしょうが生ってどういうこと?塩漬けってなんだ?と分からないことだらけだったのですが、ネットで購入してみたら、あらおいしい。

家庭菜園で採れた紫玉ねぎのサラダにもよく合いました

サラダにかけたりパンに乗っけたり、楽しくなってあれもこれもとトッピングしています。

見たことはあったけれど買ったことがなかったキムチも無事購入

ほかにも、キムチや粒マスタード、

食パンにあんパンなど、

誰の推しでしょう〜?

試せるものは何でも積極的に買ってみて、食べてみる→おいしい!というのをここ数週間繰り返しているのです。

どなたかの「思い出の味」と聞いて、十数年ぶりに訪れたお菓子屋さん。

ケーキとは違うところに並んでいるお菓子、初めて食べたのですがおいしかったなあ。

「コンビニのカフェラテはいろいろあるけどこれが一番!」と強く推す声に「そ、そうかなあ」と戸惑いつつも飲んでみたこちらも…。

確かにおいしくて、以来、出かけた先でこのコンビニを探してしまうようになりました。

地元のおいしいものを奨めてくださった方も。

たぶん、何も言われなかったら素通りしていたかもしれない、素朴なパッケージと色合い。「いいんですよ~」という声に後押しされて、はい、購入しました。

レシピをあれこれ探してお料理をするのも、とても楽しい。

なんか、食卓が「推し」のものばかりに‥。

お鍋や調理器具などはさすがに即決で購入!とはなりませんが、「これがないと不安だと思うくらい好き」というアイスクリームスプーン、「全種類これでいいと思うくらい気に入っている」という鍋など、推されたものは気になって仕方がない…。

とある方がおすすめされたストールが気になって、ネットショップに日参している、というスタッフもいます。

お鍋もストールも、いつか買うという選択をする時には、きっとその「推していた方」のことを思い出すんだろうな。


番外編もあります。
「〇〇の豆乳がすごくおいしい」と複数の方から推しコメントをいただき、そのうちのおひとりが「あの豆乳でシェントウジャン(鹹豆漿=台湾の朝食メニューで、あたたかい豆乳とお酢を混ぜておぼろ豆腐みたいにした料理)を作ると、本当においしいんですよ!」と熱っぽく教えてくださいました。
でも、その豆乳は残念ながら手に入らず…。

でもでも、「シェントウジャン」は試してみたい!ということでレシピを検索し、スーパーに売っている他の豆乳で試してみたら、簡単で美味しくてすっかりハマってしまいました。

スタッフ2名で「昨日の夜作って食べた」「あ、私も」なんてことも。

あまりにハマりすぎた結果、「豆乳を自宅で作れる機械があるらしい。市販の豆乳を買うより長い目で見たらお得だ」という情報をゲットし、「自動豆乳製造マシーン」を買う一歩手前まで行ったのですが、はたと気づいたのです。「いや待てよ…もともと〇〇の豆乳がおいしいっていう話だったよな?なんで自分で豆乳を作る話になっているんだろう」と。
我に返って「自動豆乳製造マシーン」の購入とまではいきませんでしたが、シェントウジャンを食べるのに良さそう!と、小ぶりのどんぶりは買ってしまいました~えへへ。ひとりの晩ごはんの定番になっています(おとといも食べました)。

こんな感じで、「好きな人の好きなもの」は私たちスタッフの生活を確実に潤し、豊かにしてくれています。

「あの人がいいと言うなら」という信頼や、「あの人と同じものを使ってみたい」という憧れ、実際に手にした時の喜びや「やっぱりいいな」という納得感。

「好きな人の好きなもの」は、視野を広げ、新たな価値観を私たちに与えてくれるのだ、と思うのです。その変化こそが、私たちが伝えたいこと。

暮らしを今より楽しく、わくわくするものに変えていける、そんなきっかけになればいいな、という気持ちで、日々準備をしているところです。

皆さんの「好き」を全部把握しているのは今のところ私たちスタッフだけですが、イベント会場にいらっしゃった方には限定で「好きな人の好きなもの新聞」をお配りいたします。

これを読めば、「私も使ってみたい」「私もそれ、好きです!」あるいは「私なら何を選ぶだろう?」など、「好き」や「推し」を巡っていろいろな考察が広がることと思います。

5月23日~25日の3日間、ぜひ会場にて、答えを探してみてくださいね。お待ちしています!

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